ChatGPTのプラグインは便利な拡張機能でしたが、2024年4月9日に提供が終了しました。
本記事では、【WebPilot】プラグインの使い方を解説していますが、今後の利用には、より進化したChatGPTのGPTs「WebPilot」GPTをお勧めします。
ChatGPTの発展を理解し、【WebPilot】プラグインの詳細を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
OpenAIが、ChatGPTの新機能として「プラグイン(Plugins)」のβ版を2023年5月12日から提供を開始しました。
「プラグイン(Plugins)」とは、あなたのChatGPTをより強力で多機能にカスタマイズするための追加ツールのことです。ChatGPT Plusユーザーであれば誰でも使用可能です。
ChatGPTをさらに便利に使いこなすために、プラグインの使い方をマスターしたいと思っている方も多いと思います。
そこで今回は、数あるChatGPTのプラグインの中から、おすすめの「WebPilot(ウェブパイロット)」プラグインの使い方を紹介します。
「WebPilot」プラグインは、一言でいうと指定のWebページを読み込み、要約や情報抽出の機能を追加するツールです。
具体的には、同じく2023年5月12日から提供が開始されたChatGPT Plusの新機能「Webブラウジング」 と同様のことができる他に、指定したWebページにアクセスして特定の情報を簡単に抽出したり、要約をしたりする機能を追加したりすることができます。
ChatGPTは指定したWebページにアクセスすることができないので、かなり有能な機能です!
この記事を読むことで、以下のメリットがあります。
- 「WebPilot」の基本的な機能と使い方を理解できる
- Webページから情報を抽出する手順やWebページの要約を作成する方法を具体的に学べる
- 15歳でも理解できる簡単な使い方を身につけられる
これから、あなたのChatGPTをより強力で便利なツールにする「WebPilot」プラグインの紹介をしていきます。
さあ、一緒にChatGPTの可能性を最大限に引き出しましょう!
ChatGPTのプラグインとは?
まず始めに、「プラグインってなに?」や「今回OpenAIが開発したChatGPTのプラグインとは?」など疑問に思っている方のために、プラグインの基本やプラグイン一覧ついてはこちらの記事に詳しく解説しています。
プラグインを初歩から知りたいという方の参考になれば嬉しいです。
これまでに紹介したChatGPT プラグインの一覧
ChatGPTのプラグインの数は、すでに1074種類(2023年12月12日時点)。
海外のサービスが多く、日本人に馴染みのあるサービスはかなり少ないという印象です。
しかし、僕はただ知らないというだけで使わないのはもったいと思いました。
そこで、ChatGPTのプラグインの使い方の紹介をシリーズ化しています。今後も楽しみにして頂けると嬉しいです。
(追記)下記のページは、これまでに紹介してきたプラグインが一覧できる「プラグインの一覧(カテゴリページ)」です。参考にして頂ければ幸いです。
「WebPilot(ウェブパイロット)」とは?
「WebPilot(ウェブパイロット)」は、OpenAIによって開発されたツールです。
WebPilotは、OpenAIのプラグインストアで提供開始されましたが、Google Chromeのブラウザの拡張機能としても利用することができます。
(参照: Webpilot公式サイト )
「WebPilot」プラグインで何ができる?
ChatGPTの「WebPilot」プラグインを使用することで、ChatGPTは指定したURL(Webページ)の内容を読み取ることができるようになります。
その指定したページの特定の情報を抽出したり、要約したりすることができるというわけです。
これまでは、ChatGPTは指定したWebページにアクセスすることができませんでした。また、ChatGPTの最新モデルGPT-4は2021年9月までの情報しかありませんでした。(ChatGPTのアップデートにより、GPT-4は2023年4月までの知識が追加されました。「ChatGPT GPT-4のアップデート」についてはこちらの記事に詳しく解説しています。)
今回紹介する「WebPilot」プラグインによってChatGPTが指定したWebページにアクセスできたり、ChatGPTがインターネット上の最新情報を見つけたりすることができるようになったのです。
これは、ビジネスのリサーチや市場調査においても非常に役立ちます。例えば、競合他社の最新情報を素早く把握したり、業界のトレンドを即座に調査することが可能です。
「WebPilot」プラグインの主な機能をまとめると以下のとおりです。
「WebPilot」プラグインの主な機能
- Webページから情報を抽出:指定したWebページから、特定の情報を抽出します
- Webページの要約:指定したWebページの要約ができます
- スマートなQ&A:指定したWebページについて質問すると、そのページの内容に基づいた回答をします
では早速、「WebPilot」プラグインを使ってみましょう!
ChatGPTのプラグイン「WebPilot」の使い方
それでは、ChatGPT(GPT-4)で「WebPilot」プラグインを使ってみます。
まずは、「WebPilot」プラグインをインストールします。
「WebPilot」プラグインをインストール
Plugin storeから「WebPilot」を探します。
プラグインを探すのに、アルファベット順のメニューがほしいですね…
[install]ボタンをクリックしてインストールします。
「WebPilot」が選択されていることを確認します。
「WebPilot」プラグインの使い方を聞いてみる
プラグイン「WebPilot」の使い方がわからないので、まずはChatGPTにプラグイン「WebPilot」の使い方を下記のように聞いてみました。
プロンプト:
プラグイン「WebPilot」の使い方をステップ形式で、初心者にわかりやすく教えてください。
するとChatGPTから、下記の回答が返ってきました。
基本的な使い方として、次のステップが回答されました。ChatGPTの返答をそのまま紹介します。
ステップ1: WebPilotプラグインの呼び出し
まず、WebPilotプラグインを呼び出すためには、次のように書きます。
namespace web_pilot {
type visitWebPage = (_: {
link?: string,
user_has_request?: boolean,
}) => any;
}
ステップ2: ウェブページのリンクの指定
次に、訪問したいウェブページのURLを指定します。これはlink
パラメータを使用して行います。例えば、次のように書きます。
{
"link": "https://example.com"
}
ステップ3: ユーザーリクエストの指定
ユーザーが特定のリクエストを持っている場合(例えば、特定の情報の抽出や、ページの内容の書き換えなど)、user_has_request
パラメータをtrue
に設定します。リクエストがない場合は、このパラメータをfalse
に設定します。例えば、次のように書きます。
{
"link": "https://example.com",
"user_has_request": true
}
ステップ4: プラグインの実行
最後に、プラグインを実行します。これは、上記の情報を含むJSONオブジェクトをプラグインのエンドポイントに送信することで行います。
以上が、WebPilotプラグインの基本的な使い方です。特定のリクエストに基づいてウェブページから情報を抽出する方法は、リクエストの具体的な内容によります。
↑ChatGPTの返答はここまで↑
15歳でも出来る「WebPilotプラグイン」の簡単な使い方(実例あり)
上記のChatGPTから教えてもらったステップでは、すべてコードを書いて利用する方法でした。
僕を含め普段コードを使用しない人のために、簡単な使い方を知りたいと感じました。
そこで、下記のプロンプトを送信。
プロンプト:
簡単な一般的な使い方を、15歳でも理解できるように、特定のリクエストがある実際の例文と合わせて教えてください
ChatGPTから下記の回答が返ってきました。
分かりやすく教えてくれました。
15歳でもできる「WebPilot」プラグインの簡単な使い方は以下のとおりです。ChatGPTの回答にある「WebPilotプラグイン」使い方のステップをそのまま紹介します。
15歳でもできる「WebPilot」プラグインの簡単な使い方
- 「WebPilot」プラグインを呼び出しました。これは、あなたが使用しているアプリやプログラムで特定のボタンをクリックしたり、メニューから特定のオプションを選択したりすることで行います。
- 次に、訪れたいウェブページのURL(この場合はBBCニュースのホームページ)を指定しました。
- 今回は特定のリクエスト(最新のニュース記事の抽出)がありましたので、その旨を指定しました。
- 最後に、プラグインを実行し、指定したウェブページから情報を取得しました。
つまり、「WebPilot」プラグインには次のようにプロンプトを出せば良いということになります。
例:BBCニュースの最新のニュース記事を抽出したい
- 「WebPilot」プラグインを選択
- 「下記のページから最新のニュース記事を抽出してください
https://www.bbc.com/news」 - 2のプロンプトをチャットに入力して送信
なんと、「プロンプト(命令文)」と「URL」を書いて送信するだけ!簡単ですね!
「WebPilot」プラグインを使ってみた!
それでは実際に、「WebPilot」プラグインを使ってみます。
まずは先ほどの、ChatGPTの回答から見ていきましょう。
指定したWebページから最新のニュース記事を抽出!
「BBCニュース」のWebページにある最新ニュース記事を抽出して、実際に出力された回答の例は以下のとおりでした。
ウェブページのタイトル: Home – BBC News
ウェブページの内容の要約: BBCニュースのホームページには、世界中のさまざまなニュースが掲載されています。トップストーリーには、G7サミットに出席するためにウクライナのゼレンスキー大統領が日本に向かうニュースや、オーストラリアの警察が95歳の女性に対してテイザーガンを使用したことに対する非難などがあります。また、エリザベス・ホームズの刑務所生活についての記事や、モンタナ州でのTikTokの使用禁止についての記事なども掲載されています。
トップニュースとして「G7サミット」が挙がってますが、まさにこの記事を執筆中の2023年5月19日に、日本でG7サミットが始まってました。
開催スタート日ということもあり、最初に記載されたようですね。
実際に、2023年5月19日のBBCニュースのトップページはこうなってました。
やはり、G7サミットやゼレンスキー大統領のことがトップに書かれてました。
このように、WebPilotプラグインを使えば、指定したWebページから特定の情報を簡単に抽出することができます。
ChatGPT GPT-4はWebページのアクセスはできませんから、WebPilotプラグインはかなり重宝すること間違いありません!
指定したWebページの要約をする方法
WebPilotプラグインの使い方ですが、指定したWebページにアクセスして情報を抽出することだけでも凄いのですが、要約もしてくれます!
試しに、以下のプロンプト(命令文)を入力してみました。
指定したWebページは、CNET Japanの『OpenAIのCEOが見据える、検索を「超えたはるかその先」にあるChatGPTの未来』のページです。
ChatGPTの回答は以下のとおりです。きちんと要約されてました!
次に、当ブログ「ChatGPTの学校」の記念すべき初投稿の記事「ChatGPTとは?始め方、日本語での使い方、活用方法を解説!まずは無料登録から」も要約してみたところ、下記のとおり要約できました!
約14,000文字の記事がわずか334文字になって驚きです!(笑)
NHKのWebページの要約がなぜかエラー続出
要約したいWebページを探しているときに、NHKのChatGPTに関する興味深いページを見つけました。
そこで要約してみようと試みたのですが、なぜか下記のようにすべてエラー続出で要約できませんでした。
一時的な接続問題なのか?NHKがブロックしているのか?
後日また試してみようと思います。
【5/26追記】NHKのWebページの要約ができました!
エラーが連発したNHKのWebページですが、後日試してみたところ、下図のとおり要約できました。
一時的な接続問題だったようですね。
【5/27追記】同様の機能を持つ「Link Reader」プラグインについて
新たに「Link Reader」プラグインを当ブログで紹介しました。
この「Link Reader」プラグインも「WebPilot」プラグインと同様の機能があり、リンク先のWebページから情報を抽出し、その内容の要約や解説をするツールです。
なお、「Link Reader」プラグインはWebページのほかにも、PDF、PowerPoint、Word、画像ファイル、YouTubeなど、さまざまな種類のリンク先を指定することが可能です。
そこで、下の記事では「WebPilot」と「Link Reader」のそれぞれのプラグインで、Webページを要約した比較をしてみました。
「Link Reader」プラグインについてはこちらの記事に詳しく解説しています。
【5/28追記】「World News」×「WebPilot」の合わせ技が凄い!超時短かつ効率化!
新たに「World News」プラグインを当ブログで紹介しました。
この「World News」プラグインとは、「世界中の最新ニュースを取得し、ユーザーに提供するツール」です。
そこで、「WebPilot」プラグインと「World News」プラグインの機能を同時に組み合わせて使ってみました。
世界の最新主要ニュースの要約をまとめて表示してくれる
「World News」プラグインは、世界中の最新ニュースの表示をしてくれるものの、表示されるニュースはほぼ見出しでした。
そこで、「WebPilot」プラグインと「World News」プラグインの機能を同時に組み合わせて使えば、それぞれのニュースの要約も一緒に表示できるのでは?と思ったのです。
最初はうまくいきませんでしたが、プロンプトを工夫することで期待どおりの結果を得ることができました。
「World News」プラグインについてはこちらの記事に詳しく解説しています。
【6/12追記】「HeyGen」プラグインと「WebPilot」プラグインとの組み合わせで、完全自動の動画生成に衝撃!
新たに「HeyGen」プラグインを当ブログで紹介しました。
この「HeyGen」プラグインとは、「テキストからアバタービデオを生成するツール」です。
そこで、「WebPilot」プラグインと「HeyGen」プラグインの機能を同時に組み合わせて使ってみました。
完全自動で「ブログ記事の要約の動画」が作成できる
「WebPilot」プラグインと「HeyGen」プラグインで何をしたのかというと、当ブログの記事を「WebPilot」プラグインで要約して、その要約をアバターに話させる動画を「HeyGen」プラグインで作ってみたのです。
つまり、「WebPilot」プラグインと「HeyGen」プラグインを組み合わせると、完全自動でブログ記事の要約動画ができてしまうのです。
作成方法やその結果など、「HeyGen」プラグインについてはこちらの記事に詳しく解説しています。
【7/7追記】「Speechki」プラグインと「WebPilot」プラグインとの組み合わせで、完全自動で音声生成!
新たに「Speechki」プラグインを当ブログで紹介しました。
この「Speechki」プラグインとは、「テキストを自然で高音質な音声に変換するツール」です。
そこで、「WebPilot」プラグインと「Speechki」プラグインの機能を同時に組み合わせて使う方法を紹介しました。
完全自動で「ブログ記事の要約の音声」が生成できる
「WebPilot」プラグインと「Speechki」プラグインで何をするのかというと、当ブログの記事を「WebPilot」プラグインで要約して、その要約の音声を「Speechki」プラグインで生成するのです。
つまり、「WebPilot」プラグインと「Speechki」プラグインを組み合わせると、完全自動でブログ記事の要約音声ができてしまうのです。
音声の生成方法など、「Speechki」プラグインについてはこちらの記事に詳しく解説しています。
【2024/3/13追記】同様の機能を持つ「WebPilot」GPTを紹介!
新たに「WebPilot」GPTを当ブログで紹介しました。
この「WebPilot」GPTはChatGPTのGPTsの一つで、OpenAIが開発したGPT(Generative Pre-trained Transformer)テクノロジーをベースに、WebPilot Inc.がカスタマイズして開発したツールです。
「WebPilot」GPTも「WebPilot」プラグインと同様の機能を持ち、特定のURLの情報を自動で収集して要約するツールです。
また「WebPilot」GPTは、長文コンテンツを自動生成することも可能です。
「WebPilot」GPTについてはこちらの記事に詳しく解説しています。
まとめ
「WebPilot(ウェブパイロット)」プラグインは、いかがでしたでしょうか?
「WebPilot」プラグインは、指定したWebページの要約や情報抽出を可能にする強力なツールです。
「WebPilot」プラグインのまとめとして、以下の重要なポイントを押さえておきましょう。
「WebPilot」プラグインの重要なポイント
- 「WebPilot」プラグインは指定したWebページの内容を読み取り、ニュース記事を抽出できます。
- 「WebPilot」プラグインの使い方は簡単で、リンクとリクエストを指定して送信するだけで、Webページの要約も作成可能です。
- ビジネスリサーチにも活用でき、最新の市場情報や競合分析が手軽にできます。
インターネット上の最新情報も読み取ることができるChatGPTの「WebPilot」プラグイン、あなたの作業が効率化します!ぜひ使ってみてください。
なお、ChatGPTのプラグインは、最大3つまで同時に活用することが可能です。つまり、異なるプラグインの力を組み合わせることにより、超パワフルなChatGPTを生み出すことができます。
ぜひ、これまでに紹介した「プラグインの一覧(カテゴリページ)」も参考に、他のプラグインもチャレンジされてみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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