ChatGPTのプラグインは便利な拡張機能でしたが、2024年4月9日に提供が終了しました。
本記事では、【Color Palette】プラグインの使い方を解説していますが、今後の利用には、より進化したChatGPTのGPTs(カスタムGPT)をお勧めします。
ChatGPTの発展を理解し、【Color Palette】プラグインの詳細を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
デザインやアートに興味を持ち始めたばかりの方々にとって、色の組み合わせ、すなわち「配色」を考えるのは楽しいけれども難しい課題かもしれません。
特に、どんな色が合うのか、どうしたら素敵な配色のパレットが作れるのか、初めての方には分からないことが多いでしょう。そんな時、どうしたらいいのでしょうか?
そこで今回は、そんなあなたにおすすめのChatGPTのプラグイン「Color Palette」の使い方を紹介します。
「Color Palette」プラグインとは、一言でいうとテキストの説明やキーワードから、配色のパレット(カラーパレット)の生成機能を追加するツールです。
「Color Palette」プラグインがあれば、単なる言葉から美しい配色の組み合わせを生成することが可能になります。
この記事を読むことで、以下のメリットがあります。
- 「Color Palette」プラグインの基本的な使い方や活用方法を理解できる
- 様々なテーマに合わせた配色の組み合わせを発見し、自分のデザインに新しいインスピレーションを与えることができる
- プラグインを活用してデザインプロジェクト全体の効率を向上させ、時間を節約する方法を学ぶことができる
色の選定に悩んでいる方、デザインのプロセスを効率化したい方、あるいは新しいクリエイティブなツールに興味がある方は、ぜひこの記事をお読みください。
最後まで読んでいただければ、あなたのデザインの世界が一段と広がり、配色のプロフェッショナルへの一歩を踏み出すことでしょう!
ChatGPTのプラグインとは?
OpenAIが、ChatGPTの新機能として「プラグイン(Plugins)」のβ版を2023年5月12日から提供を開始しました。
「プラグイン(Plugins)」とは、あなたのChatGPTをより強力で多機能にカスタマイズするための追加ツールのことです。ChatGPT Plusユーザーであれば誰でも使用可能です。
なお、「プラグインってなに?」や「ChatGPTのプラグインとは?」など疑問に思っている方のために、「プラグインの基本」や「プラグインの一覧」についてはこちらの記事に詳しく解説しています。
プラグインを初歩から知りたいという方の参考になれば嬉しいです。
「Color Palette」とは?開発元、開発目的は?
「Color Palette」は、Sasmitha Manathunga氏によって開発されています。
Sasmitha Manathunga氏はフリーランスのフルスタックデベロッパーで、AIツールの開発に携わっています。彼のプロダクトはDumpling Softwareによって提供されています。
「Color Palette」プラグインの開発目的は、ユーザーが単純なテキストから美しい配色の組み合わせを作成するためです。
テキストベースの説明やキーワードを入力するだけで、視覚的に魅力的な配色のパレット(カラーパレット)を生成します。このプラグインは、デザイナーやアーティスト、またはチャットに色彩を加えたい人々にとって完璧なツールです。
「Color Palette」プラグインで何ができる?
ChatGPTの「Color Palette」プラグインは、テキストの説明やキーワードに基づいて、配色のパレット(カラーパレット)を自動的に生成するツールです。
例えば、「夏の海」や「秋の紅葉」などの言葉を入力すると、それに合った配色の組み合わせを提供してくれます。
デザインの初心者でも、簡単に自分のイメージに合った配色の組み合わせを見つけることができるので、非常に便利です。
「Color Palette」プラグインの具体的な主の機能をまとめると、以下のとおりです。
「Color Palette」プラグインの主な機能
- カラーパレットの生成:ユーザーが提供したテキスト説明やキーワードに基づいて、視覚的に魅力的な配色のパレットを生成します。
- 画像の作成:生成された配色のパレットの画像を作成し、ユーザーに表示します。この画像は常に生成後に表示されるため、参照が容易です。
- 多岐にわたる使用例:ビーチの夕日、クリスマスのテーマ、モダンなリビングルームなど、さまざまなシーンやテーマに対応した配色のパレットを提供します。
ChatGPTのプラグイン「Color Palette」の使い方
それでは、ChatGPT(GPT-4)で「Color Palette」プラグインを使ってみます。
まずは、「Color Palette」プラグインをインストールします。
「Color Palette」プラグインをインストール
Plugin storeから「Color Palette」を検索します。
[install]ボタンをクリックしてインストールします。
「Color Palette」が選択されていることを確認します。
「Color Palette」プラグインの使い方を聞いてみる
初めてプラグイン「Color Palette」を使うので、まずはChatGPTにプラグイン「Color Palette」の使い方を下記のように聞いてみました。
プロンプト:
ChatGPT プラグイン「Color Palette」の使い方をステップ形式で、初心者にわかりやすく教えてください。
するとChatGPTから、下記の回答が返ってきました。
基本的な使い方として、次のステップが回答されました。ChatGPTの返答をそのまま紹介します。
↓ChatGPTの返答はここから↓
「Color Palette」プラグインは、色の組み合わせを作成する際に非常に便利なツールです。このプラグインの使い方を初心者の方にもわかりやすく、ステップ形式でご紹介します。
ステップ1: 色のテーマを考える
まず、作成したい色のパレットのテーマやキーワードを考えます。例えば「夏の海」や「秋の紅葉」など、イメージに合った言葉を思いつきましょう。
ステップ2: ChatGPTにテーマを入力する
次に、ChatGPTにテーマやキーワードを入力します。この時、具体的な色のイメージや感情を表現する言葉を使うと、より理想に近い色の組み合わせが得られるでしょう。
ステップ3: 色のパレットを生成する
ChatGPTがテーマに基づいて色のパレットを生成します。このプロセスは自動で行われ、最大10色までの組み合わせが作成されます。
ステップ4: 生成されたパレットを確認する
生成された色のパレットは画像として確認することができます。イメージに合わない場合は、テーマやキーワードを調整して再度生成することが可能です。
ステップ5: 必要に応じて保存する
最後に、気に入った色のパレットを保存します。デザインやアートの制作など、さまざまな場面で活用することができます。
この「Color Palette」プラグインは、色の組み合わせを素早く、かつ直感的に作成することができるため、デザイナー初心者からプロフェッショナルまで幅広く利用されています。
↑ChatGPTの返答はここまで↑
とても簡単な使い方を、例文とともに教えてくれました!
つまり、「Color Palette」プラグインには次のようにプロンプトを出せば良いということになります。
例:テーマ「夏の海」の色のパレットを知りたい
- 「Color Palette」プラグインを選択
- 「夏の海」
- 2のプロンプトをチャットに入力して送信
なんと、知りたい色のパレットのテーマ(キーワード)を「プロンプト(命令文)」に書いて送信するだけ!簡単ですね!
「Color Palette」プラグインを使ってみた!
それでは実際にChatGPTの「Color Palette」プラグインを使ってみます。
「Color Palette」プラグインに、「夏の海」の色のパレットを聞いてみた結果は?
先ほど、ChatGPTが「Color Palette」プラグインの使い方の例に挙げた、「夏の海」の色のパレットを聞いてみます。
以下のプロンプト(命令文)を出してみました。
ChatGPTの回答は以下のとおり。
ChatGPTの回答をそのまま紹介します。
「夏の海」のテーマに基づいて作成した色のパレットを以下に表示します。
このパレットには、海の深い青、浅瀬の水色、波の白い泡、砂浜のベージュ、海岸の植物の緑など、夏の海を感じさせる色が組み合わされています。
この色の組み合わせは、デザインやアートの制作など、さまざまな場面で活用することができるでしょう。夏の海の爽やかなイメージを表現したい場合に、ぜひお使いいただければと思います。何か他にご質問やお手伝いできることがあれば、お気軽にお尋ねください。
「夏の海」のテーマに基づいた5つの色と、各色のコードも教えてくれました。
- 海の深い青: #1E90FF
- 浅瀬の水色: #87CEEB
- 波の白い泡: #FFFFFF
- 砂浜のベージュ: #F5DEB3
- 海岸の植物の緑: #3CB371
また、これら5つの色のイメージを具体的に教えてくれるところが親切ですね。
コード色のパレットは、右クリックで保存することができました。色のパレットは、PNG画像でサイズは1200×700ピクセルです。
「Color Palette」プラグインに、「秋の紅葉」の色のパレットを聞いてみた結果は?
次も、ChatGPTが「Color Palette」プラグインの使い方の例に挙げた、「秋の紅葉」の色のパレットを聞いてみます。
以下のプロンプト(命令文)を出してみました。
ChatGPTの回答は以下のとおり。
ChatGPTの回答をそのまま紹介します。
「秋の紅葉」のテーマに基づいて作成した色のパレットを以下に表示します。
このパレットには、紅葉の鮮やかなオレンジ、落ち葉の茶色、木の幹の濃い茶色、秋の夕日の金色など、秋の紅葉を感じさせる色が組み合わされています。
この色の組み合わせは、秋の風物詩を表現するデザインやアート作品に最適でしょう。秋の紅葉の美しい景色を感じさせたい場合に、ぜひお使いいただければと思います。何か他にご質問やお手伝いできることがあれば、お気軽にお尋ねください。
「夏の海」のテーマに続いて、今度は「秋の紅葉」のテーマ性を持つ色のパレットについても、素晴らしい5色の組み合わせを教えてくれました。
- 紅葉の鮮やかなオレンジ: #D2691E
- 落ち葉の茶色: #FF4500
- 木の幹の濃い茶色: #8B4513
- 秋の夕日の金色: #CD853F
- 木々の温かい茶色: #F4A460
この5つの色は、秋の紅葉の美しい景色を表現するのに最適な色合いで、それぞれの色が具体的なイメージと結びついているところが素晴らしいですね。
具体的な色のイメージを教えてくれることで、色の感じ方や使い方について深く理解することができ、デザインやアート作品においても非常に参考になります。
このような視点から色を考えることは、初心者からプロフェッショナルまで、多くのクリエイターにとって本当に勉強になると感じます。
「Color Palette」プラグインに、「ChatGPT」の色のパレットを聞いてみた結果は?
次も、ChatGPTが「Color Palette」プラグインの使い方の例に挙げた、「ChatGPT」の色のパレットを聞いてみます。
以下のプロンプト(命令文)を出してみました。
ChatGPTの回答は以下のとおり。
「ChatGPT」のプロンプトでは、「ChatGPTについて」の回答になってしまい、色のパレットを回答してくれませんでした…
【注意】色のイメージではないキーワードの場合は、プロンプトに「色のパレットを教えて」を加える
「ChatGPT」のように、色のイメージではないキーワードの場合は、プロンプトに「色のパレットを教えて」と一言書き加える必要がありそうです。
そこで、以下のプロンプト(命令文)を出してみました。
ChatGPTの回答は以下のとおり。
ChatGPTの回答をそのまま紹介します。
「ChatGPT」の色のパレットを以下に表示します。
このパレットには、以下のような色が組み合わされています。
- ChatGPTのロゴに使われる青色: #1A0DAB
- より淡い青色でのアクセント: #3B88C3
- ベースとなる白色: #FFFFFF
- オレンジ色での強調: #F17105
- 赤色での警告や重要なポイント: #D00000
この色の組み合わせは、ChatGPTのブランディングやウェブサイトなどで使用されることが多いでしょう。色彩が持つ意味や感情を効果的に表現することで、視覚的なコミュニケーションを強化することができます。
僕がイメージしている「ChatGPT」の色とは、印象がかなり異なる回答でした。
「Color Palette」プラグインが「ChatGPT」のイメージカラーとして挙げられた色が、公式のイメージカラーと一致しているとは限らないことがわかりましたね。
それでも、プロンプトに「色のパレットを教えて」と入力することで、色のパレットを教えてくれました!
色のイメージではないキーワードの場合は、プロンプトに「色のパレットを教えて」と書き加える
まとめ
「Color Palette」プラグインは、いかがでしたでしょうか?
「Color Palette」プラグインを使えば、誰でも簡単に美しいカラーパレットを生成することができます。
最後に、「Color Palette」プラグインの重要なポイントをまとめます。
「Color Palette」プラグインの重要なポイント
- プラグインのインストールと基本操作:初めてでも迷わず使い始めることができます。
- 多彩なシーンでの配色のパレット生成:「夏の海」や「秋の紅葉」など、様々なテーマに合わせた配色の組み合わせを発見できます。
- デザイン作業の効率化:プラグインを活用することで、配色のアイデア出しやプロジェクトの進行がスムーズに進みます。
これらの要素を組み合わせることで、あなたのデザインの世界が一気に広がります。
今すぐ「Color Palette」プラグインを試し、自分のクリエイティビティを最大限に発揮しましょう。
あなたのアイデアが配色と形になる瞬間を楽しんでください!
これまでに紹介したChatGPT プラグインの一覧
ChatGPTのプラグインの数は、すでに1074種類(2023年12月12日時点)。
海外のサービスが多く、日本人に馴染みのあるサービスはかなり少ないという印象です。
しかし、僕はただ知らないというだけで使わないのはもったいと思っています。
そこで、ChatGPTのプラグインの使い方の紹介をシリーズ化しています。今後も楽しみにして頂けると嬉しいです。
これまでに紹介したプラグインは、定期的に更新される「ChatGPT プラグインの一覧(カテゴリページ)」にて詳しく解説しています。
なお、ChatGPTのプラグインは、最大3つまで同時に活用することが可能です。つまり、異なるプラグインの力を組み合わせることにより、超パワフルなChatGPTを生み出すことができます。
ぜひ、他のプラグインもチャレンジされてみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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