ChatGPTのプラグインは便利な拡張機能でしたが、2024年4月9日に提供が終了しました。
本記事では、【Slide Maker】プラグインの使い方を解説していますが、今後の利用には、より進化したChatGPTのGPTs「Slide Maker」GPTをお勧めします。
ChatGPTの発展を理解し、【Canva】プラグインの詳細を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
プレゼンテーション資料などのスライドの作成は、多くの人にとって難しい挑戦です。
しかし、もしも簡単にプロフェッショナルなスライドが作れる方法があったらどうでしょうか?
それが実はあるのです。それは、おすすめのChatGPTの「Slide Maker」プラグインです。
「Slide Maker」プラグインとは、一言でいうとプレゼンテーション資料のスライド(パワーポイント)の自動作成機能を追加するツールです。
さらに、PowerPoint(パワーポイント)やGoogleスライドで自由に編集することが可能です。
この記事では、ChatGPTの「Slide Maker」プラグインの使い方から、その魅力までを徹底解説します。
この記事を読むことで、以下のメリットがあります。
- 「Slide Maker」プラグインの基本的な使い方を学び、初心者でも簡単にプレゼンテーションの資料を作成できるようになる
- 「Slide Maker」プラグインを活用することで、時間と労力を大幅に節約し、より効果的なプレゼンテーション資料のスライドを作成できるようになる
- 自動生成されたスライドを、PowerPoint(パワーポイント)やGoogleスライドで自由に編集したり、ダウンロードしたりする方法を学べる
プレゼンテーション資料の質を格段に向上させたい方、必見です!この記事を読めば、あなたもプレゼンテーション作成のプロに一歩近づくことができるでしょう。
それでは、一緒に「Slide Maker」プラグインの世界を探求してみましょう!
ChatGPTのプラグインとは?
OpenAIが、ChatGPTの新機能として「プラグイン(Plugins)」のβ版を2023年5月12日から提供を開始しました。
「プラグイン(Plugins)」とは、あなたのChatGPTをより強力で多機能にカスタマイズするための追加ツールのことです。ChatGPT Plusユーザーであれば誰でも使用可能です。
なお、「プラグインってなに?」や「ChatGPTのプラグインとは?」など疑問に思っている方のために、「プラグインの基本」や「プラグインの一覧」についてはこちらの記事に詳しく解説しています。
プラグインを初歩から知りたいという方の参考になれば嬉しいです。
「Slide Maker」とは?開発元、開発目的は?
「Slide Maker」は、カリフォルニア州シリコンバレーに拠点を置くAIスタートアップ、Level 2 Labs, LLCによって開発されました。
Level 2 Labsの主な目的は、文書作成をより容易にすることです。彼らは技術愛好家であり、人々に価値を提供する有用なソフトウェアを構築することに情熱を注いでいます。
Level 2 Labsは、ユーザーのために働き、より良い製品体験を構築することを最も重要視しています。彼らは、製品構築の過程を楽しんでおり、その中での失敗も含めて受け入れています。
成功した製品は、顧客に経済的価値を提供することによって構築されるという信念のもと、新機能を迅速かつ大量にユーザーに提供することに注力しています。
「Slide Maker」プラグインで何ができる?
ChatGPTの「Slide Maker」プラグインは、プレゼンテーション資料のスライド(パワーポイント)を自動作成するツールです。
ChatGPTの「Slide Maker」プラグインを使用すると、ユーザーはテキストベースでプレゼンテーションのスライドを作成できます。
具体的には、プレゼンテーションのタイトルや各スライドの内容を入力するだけで、自動的に整ったフォーマットのスライドが生成されます。これにより、デザインのスキルや専門的なソフトウェアの知識がなくても、プロフェッショナルなプレゼンテーションを簡単に作成できます。
さらに、生成されたスライドはMicrosoft PowerPoint(パワーポイント)やGoogleスライドで開いて、自由に編集することが可能です。これにより、ユーザーは自分のニーズに合わせてデザインや内容をカスタマイズし、よりパーソナライズされたプレゼンテーションを作成することができます。
「Slide Maker」プラグインの具体的な主の機能をまとめると、以下のとおりです。
「Slide Maker」プラグインの主な機能
- スライドの自動生成: ユーザーが入力したテキスト情報を基に、整ったフォーマットのスライドを自動的に生成します。
- 簡単なカスタマイズ: 生成されたスライドは、Microsoft PowerPoint(パワーポイント)やGoogleスライドで開くことができ、ユーザーは自分の好みに合わせてデザインや内容をカスタマイズできます。
- 効率的なプレゼンテーション作成: 複雑なデザイン作業やフォーマット調整の手間を省き、迅速にプレゼンテーション資料を作成できます。
ChatGPTのプラグイン「Slide Maker」の使い方
それでは、ChatGPT(GPT-4)で「Slide Maker」プラグインを使ってみます。
まずは、「Slide Maker」プラグインをインストールします。
「Slide Maker」プラグインをインストール
Plugin storeから「Slide Maker」を検索します。
[install]ボタンをクリックしてインストールします。
「Slide Maker」が選択されていることを確認します。
「Slide Maker」プラグインの使い方を聞いてみる
初めてプラグイン「Slide Maker」を使うので、まずはChatGPTにプラグイン「Slide Maker」の使い方を下記のように聞いてみました。
プロンプト:
ChatGPT プラグイン「Slide Maker」の使い方をステップ形式で、初心者にわかりやすく教えてください。
するとChatGPTから、下記の回答が返ってきました。
基本的な使い方として、次のステップが回答されました。ChatGPTの返答をそのまま紹介します。
↓ChatGPTの返答はここから↓
ChatGPTの「Slide Maker」プラグインは、プレゼンテーションのスライドを簡単に作成できる便利なツールです。以下に、その使い方をステップ形式で説明します。
ステップ1: ChatGPTで「Slide Maker」プラグインを選択
ChatGPTのインターフェースでプラグインのセクションに移動し、「Slide Maker」を選択してください。これで、「Slide Maker」プラグインの機能がChatGPTで利用可能になります。
ステップ2: プレゼンテーションの概要を決める
プレゼンテーションの主題や目的を明確にしましょう。例えば、「環境問題についての意識向上」など、具体的なテーマを設定します。
ステップ3: イントロスライドの内容を決める
イントロスライドには、プレゼンテーションのタイトルと、簡単な紹介文を入れます。例: タイトル「環境問題と私たちの未来」
ステップ4: 各スライドの内容を決める
プレゼンテーションの各スライドには、主題に沿った内容を入れます。例えば、環境問題の現状、影響、対策など、各スライドに具体的な情報を配置します。
ステップ5: Slide Makerに情報を入力
「Slide Maker」プラグインに、イントロスライドと各スライドのタイトルと内容を入力します。例えば、以下のように入力します。
- イントロスライド:
- タイトル: 「環境問題と私たちの未来」
- 各スライド:
- スライド1:
- タイトル: 「環境問題の現状」
- 内容: 「地球温暖化の進行、海洋汚染の問題点などを解説」
- スライド2:
- タイトル: 「影響とは?」
- 内容: 「気候変動による生態系への影響、人間活動への影響など」
- スライド1:
ステップ6: プレゼンテーションを生成
全ての情報を入力したら、「生成」ボタンをクリックします。これにより、入力した内容に基づいたプレゼンテーションが作成されます。
ステップ7: プレゼンテーションの確認と調整
生成されたプレゼンテーションを確認し、必要に応じて調整を行います。内容の追加や修正が必要な場合は、再度「Slide Maker」プラグインを使って編集しましょう。
これで、「Slide Maker」プラグインを使ったプレゼンテーションの作成方法の基本が完成しました。初心者の方でもこのステップに沿って進めれば、簡単にプレゼンテーションを作成できるはずです。
↑ChatGPTの返答はここまで↑
とても簡単な使い方を、例文とともに教えてくれました!
つまり、「Slide Maker」プラグインには次のようにプロンプトを出せば良いということになります。
例:「環境問題と私たちの未来」のプレゼンテーションのスライドを作りたい
- 「Slide Maker」プラグインを選択
- イントロスライド:
・タイトル: 「環境問題と私たちの未来」
各スライド:
・スライド1:
・タイトル: 「環境問題の現状」
・内容: 「地球温暖化の進行、海洋汚染の問題点などを解説」
・スライド2:
・タイトル: 「影響とは?」
・内容: 「気候変動による生態系への影響、人間活動への影響など」 - 2のプロンプトをチャットに入力して送信
なんと、スライドのタイトルと内容を「プロンプト(命令文)」に書いて送信するだけ!簡単ですね!
「Slide Maker」プラグインを使ってみた!
それでは実際にChatGPTの「Slide Maker」プラグインを使ってみます。
「Slide Maker」プラグインで、「環境問題と私たちの未来」のプレゼンテーションのスライドを作成した結果は?
先ほど、ChatGPTが「Slide Maker」プラグインの使い方の例に挙げた、「環境問題と私たちの未来」のプレゼンテーションのスライドを作成してみます。
以下のプロンプト(命令文)を出してみました。
ChatGPTの回答は以下のとおり。
プレゼンテーションのスライドが完成し、「プレゼンテーションのダウンロードはこちら」とスライドをダウンロードできるリンクが表示されました。
早速、「プレゼンテーションのダウンロードはこちら」をクリックしてみると、下の画面のように作成されたプレゼンテーションのスライドが表示されました。
このページは「DocMaker」のサイトです。ここでは、自動生成されたスライドの編集が自由にできます。
それでは次に、作成されたスライドの「デザイン」や「テキスト」を編集する方法を紹介します。
スライドの「デザイン」を編集する方法
まずは、自動生成されたスライドの「デザイン」を編集する方法を紹介します。
スライドのデザインは、左側のメニューから簡単に変更できます。
スライドのデザインは、以下の10種類が用意されてます。
スライドのデザインの種類
- Business(仕事)
- Financial(金融)
- Minimalist(ミニマリスト)
- Minimalist Light(ミニマリスト ライト)
- Organic(オーガニック)
- Pitch Deck(ピッチ デッキ)
- Sketch(スケッチ)
- Tech(技術)
- Tutorial(チュートリアル)
- Universal(ユニバーサル)
ここでは、10種類のデザインを具体的に解説します。
デザイン①「Business(仕事)」のスライド
プロフェッショナルで洗練された印象を与えるデザインです。ビジネス会議や企業向けのプレゼンテーションに最適で、シンプルながらも強いインパクトを与えます。
デザイン②Financial(金融)デザイン
金融関連のプレゼンテーションに適したデザイン。グラフやチャートが映えるように設計されており、データの視覚化に優れています。
デザイン③Minimalist(ミニマリスト)デザイン
シンプルでクリーンなデザイン。余計な要素を排除し、メッセージを明確に伝えることができます。どんな内容にもマッチしやすい汎用性の高いデザインです。
デザイン④Minimalist Light(ミニマリスト ライト)デザイン
ミニマリストデザインの軽やかなバージョン。明るい色調で、親しみやすい印象を与えます。
デザイン⑤Organic(オーガニック)デザイン
自然や生態系に関連するテーマに最適なデザイン。温かみのある色使いと柔らかなフォルムが特徴です。
デザイン⑥Pitch Deck(ピッチ デッキ)デザイン
スタートアップのピッチやアイデア提案に適したデザイン。ダイナミックで創造的な要素が特徴です。
デザイン⑦Sketch(スケッチ)デザイン
手描き風の要素を取り入れたユニークなデザイン。カジュアルで親しみやすい印象を与えます。
デザイン⑧Tech(技術)デザイン
テクノロジー関連のプレゼンテーションに最適。未来的で革新的な雰囲気を演出します。
デザイン⑨Tutorial(チュートリアル)デザイン
教育やトレーニング向けのデザイン。わかりやすい構造と視覚的な説明が特徴です。
デザイン⑩Universal(ユニバーサル)デザイン
どんなテーマにも合わせやすい汎用性の高いデザイン。シンプルでありながら、エレガントな印象を与えます。
これらのデザインを活用することで、プレゼンテーションの質を高め、聴衆に強い印象を残すことができます。それぞれのデザインは、特定のテーマや目的に合わせて最適化されているため、内容に応じて選択することが重要です。
スライドの「テキストの編集」や「スライドを追加」する方法
スライドのテキストを編集したり、スライドを追加したりする方法は2つあります。
それぞれ、画面の上部の「編集」を選択して、スライドのテキストを編集することができます。
それぞれ、順番に使い方を解説します。
①PowerPoint(パワーポイント:Microsoft 365 for the web)で編集する方法
「PowerPoint(パワーポイント)」でスライドを編集するには、下の画面の「PowerPoint」のアイコンの[編集]をクリックします。
下の画面が表示されるので、Microsoftに登録しているメールアドレス等を入力して[次へ]ボタンをクリックしてください。アカウントをお持ちでない場合は、アカウントを作成してください。
続けて、パスワードを入力して[サインイン]ボタンをクリックします。
ご本人確認の画面が表示されたら、いずれかを選択して本人確認を実行します。
今回は、メール送信を選択しました。正しいメールアドレスを入力して[コードの送信]ボタンをクリックします。
Microsoftからセキュリティコードが書かれたメールが届くので確認します。
セキュリティコードを入力して、[確認]ボタンをクリックします。その際に、「今後、このデバイスでこのメッセージを表示しない」にチェックをしておきましょう。
「サインインの状態を維持しますか?」と表示されますので、[はい]ボタンをクリックします。その際に、「今後、表示しない」にチェックを入れておきましょう。
「このアプリがあなたの情報にアクセスすることを許可しますか?」と表示されますので、[同意]ボタンをクリックします。
これで登録が完了しました。元の画面に戻るので、再度「PowerPoint」のアイコンの[編集]をクリックします。
「PowerPoint」の編集画面が開きます。
「PowerPoint(Microsoft 365 for the web)」では、テキストの編集のほか、デザインやレイアウトの編集もできます。また、スライドの追加も可能です。
②Googleスライドで編集する方法
「Googleスライド」でスライドを編集するには、下の画面の「Googleスライド」のアイコンの[編集]をクリックします。
下の画面が表示されるので、使用するGoogleのアカウントを選択してください。
[続行]をクリックします。
これで登録が完了しました。元の画面に戻るので、再度Googleスライドのアイコンの[編集]をクリックします。
「Googleスライド」の編集画面が開きます。
「Googleスライド」では、テキストの編集のほか、デザインやレイアウトの編集もできます。また、スライドの追加も可能です。
スライドをダウンロードやクラウドに保存する方法
作成したスライドは、PowerPoint(パワーポイント)のファイル形式(.pptx)でダウンロードすることができます。
また、GoogleやMicrosoftのクラウドサービスである「Googleドライブ」や「Microsoft OneDrive」にエクスポートしたりすることが可能です。
それぞれの方法を紹介します。
PowerPoint(パワーポイント)のファイルでダウンロードする方法
作成したスライドをPowerPointのファイル形式でダウンロードするには、画面上にある[DOWNLOAD]ボタンをクリックします。
下のように表示されるので、[Download PPTX]をクリックします。
以下のように、PowerPoint(パワーポイント)のファイルでPCにダウンロードできました。
「Googleドライブ」や「Microsoft OneDrive」にエクスポートする方法
次は、作成したスライドを、GoogleやMicrosoftのクラウドサービスである、「Googleドライブ」や「Microsoft OneDrive」にエクスポートする方法です。
下の画面のように「Googleドライブ」または「Microsoft OneDrive」のアイコンの横にある[エクスポート]ボタンをクリックすると保存できます。
同様の機能を持つ「Smart Slides」プラグインを紹介!
以前、当ブログで紹介した「Smart Slides」プラグインも、「Slide Maker」プラグインと同様の機能があり、プレゼンテーション用のパワーポイントの資料(スライド)を自動生成するためのツールです。
見出しと内容を入力するだけで、整ったデザインのスライドが自動的に生成されます。
さらに、「特定のテーマについてのプレゼンテーションを作成したい」という指示だけで、見出しや内容も自動で生成されます。
「Smart Slides」プラグインについてはこちらの記事に詳しく解説しています。
まとめ
「Slide Maker」プラグインは、いかがでしたでしょうか?
ChatGPTのプラグイン「Slide Maker」は、プレゼンテーションのスライド作成の新たな地平を切り開いています。
この記事を通じて、私たちは「Slide Maker」プラグインの基本、使い方、さらにはスライドのカスタマイズ方法までを学びました。
テキストベースで簡単にスライドを作成でき、Microsoft PowerPoint(パワーポイント)やGoogleスライドで自由に編集可能な点が特に魅力的です。
これにより、誰もがプロフェッショナルなプレゼンテーションを手軽に作成できるようになります。
最後に、「Slide Maker」プラグインの重要なポイントをまとめます。
「Slide Maker」プラグインの重要なポイント
- 使い方の簡単さ: テキスト入力だけでプロフェッショナルなスライドが自動で作成できます。
- カスタマイズの自由度: 生成されたスライドはPowerPoint(パワーポイント)やGoogleスライドで自由に編集可能です。
- プレゼンテーション資料の質向上: 誰でも簡単に魅力的なプレゼンテーションのスライドを作成できます。
「Slide Maker」プラグインを使って、あなたのプレゼンテーションを次のレベルへと引き上げましょう。
今こそ、その一歩を踏み出す時です!
これまでに紹介したChatGPT プラグインの一覧
ChatGPTのプラグインの数は、すでに1074種類(2023年12月12日時点)。
海外のサービスが多く、日本人に馴染みのあるサービスはかなり少ないという印象です。
しかし、僕はただ知らないというだけで使わないのはもったいと思っています。
そこで、ChatGPTのプラグインの使い方の紹介をシリーズ化しています。今後も楽しみにして頂けると嬉しいです。
これまでに紹介したプラグインは、定期的に更新される「ChatGPT プラグインの一覧(カテゴリページ)」にて詳しく解説しています。
なお、ChatGPTのプラグインは、最大3つまで同時に活用することが可能です。つまり、異なるプラグインの力を組み合わせることにより、超パワフルなChatGPTを生み出すことができます。
ぜひ、他のプラグインもチャレンジされてみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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