ChatGPTのプラグインは便利な拡張機能でしたが、2024年4月9日に提供が終了しました。
本記事では、【価格.com】プラグインの使い方を解説していますが、今後の利用には、より進化したChatGPTのGPTs(カスタムGPT)をお勧めします。
ChatGPTの発展を理解し、【価格.com】プラグインの詳細を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
商品選び、特にオンラインショッピングで選択肢が多すぎて迷ったことはありませんか?
価格や性能、評価など、比較したい情報が山ほどある中で、最適な選択をするのはなかなか難しいものですよね。
そんな時に役立つのが、おすすめのChatGPTの「kakaku.com(価格.com)」プラグインです。
「価格.com」プラグインとは、一言でいうと商品の情報検索と比較、詳細リンクの提供機能を追加するツールです。
これにより、オンラインショッピングがより便利になります。
「価格.com」プラグインを使用すると、「価格.com」のウェブサイトを開かずとも、ChatGPTで商品情報を調べることが可能となり、その利便性は抜群です。
この記事では、「価格.com」プラグインの使い方、そして具体的な使用例までを初心者向けにわかりやすく解説します。
この記事を読むことで、以下のメリットがあります。
- 「価格.com」プラグインの基本的な使い方や活用方法を理解できる
- 商品の情報を簡単に検索、比較、確認する方法を学べる
- 「価格.com」ウェブサイトに直接行かなくても、ChatGPTで商品情報を調べることができる
これから始まる探求の旅で、あなたの商品選びがより楽しく、そして効率的になることを願っています。
さあ、一緒に「価格.com」プラグインの世界を探求してみましょう!
ChatGPTのプラグインとは?
OpenAIが、ChatGPTの新機能として「プラグイン(Plugins)」のβ版を2023年5月12日から提供を開始しました。
「プラグイン(Plugins)」とは、あなたのChatGPTをより強力で多機能にカスタマイズするための追加ツールのことです。ChatGPT Plusユーザーであれば誰でも使用可能です。
なお、「プラグインってなに?」や「ChatGPTのプラグインとは?」など疑問に思っている方のために、「プラグインの基本」や「プラグインの一覧」についてはこちらの記事に詳しく解説しています。
プラグインを初歩から知りたいという方の参考になれば嬉しいです。
「価格.com」とは?開発元、開発目的は?
「価格.com」は、カカクコム株式会社が運営する日本最大級の商品価格比較サイトで、オンラインショッピングの際に非常に便利なツールです。1997年に設立され、現在では家電製品からファッション、食品まで幅広いカテゴリーの商品情報を提供しています。
オンラインショッピングを行うユーザーは「価格.com」を通じて商品の価格や性能、ユーザーレビューなどを比較し、自分に最適な商品を選ぶことができます。また、商品を販売している店舗の情報も掲載されているため、購入先の選択にも役立ちます。
カカクコム株式会社は、「価格.com」をはじめとする様々なウェブサービスを提供している企業です。その他のサービスには、レストランの予約・口コミサイト「食べログ」や、旅行の予約・口コミサイト「トリップアドバイザー」などがあります。
カカクコム株式会社のミッションは、「情報を通じて、人々の生活を豊かにする」です。そのため、オンラインショッピングを行うユーザーが情報を自由に比較・選択できる環境を提供し、より良い購買体験を実現しています。
「kakaku.com(価格.com)」プラグインの開発の目的は、オンラインショッピングを行う消費者が商品を購入する際に、価格や性能、評価などの情報を比較し、最適な選択をするための支援をすることです。
「価格.com」プラグインで何ができる?
ChatGPTの「価格.com」プラグインは、ユーザーが特定の商品の情報を簡単に検索や比較、確認できるようにするツールです。
具体的な商品名やカテゴリー、メーカー名、価格範囲などを指定して、「価格.com」のデータベースから該当する商品の情報を取得します。
これにより、ユーザーは商品の価格比較や評価の確認などを、ChatGPTの会話から直接行うことができます。
「価格.com」プラグインの具体的な主の機能をまとめると、以下のとおりです。
「価格.com」プラグインの主な機能
- 商品検索:ユーザーが指定した条件に基づいて商品を検索します。
- 価格比較:同一商品の異なる販売店の価格を比較します。
- 商品評価の確認:商品のユーザーレビューや評価を確認します。
- 商品詳細の表示:商品の詳細情報(メーカー、価格、評価など)を表示します。
- 検索結果のリンク提供:全体の検索結果へのリンクを提供し、ユーザーが「価格.com」のウェブサイトで詳細な情報を確認できるようにします。
ChatGPTのプラグイン「価格.com」の使い方
それでは、ChatGPT(GPT-4)で「価格.com」プラグインを使ってみます。
まずは、「価格.com」プラグインをインストールします。
「価格.com」プラグインをインストール
Plugin storeから「Kakaku.com」を検索します。
[install]ボタンをクリックしてインストールします。
「Kakaku.com」が選択されていることを確認します。
「価格.com」プラグインの使い方を聞いてみる
初めてプラグイン「価格.com」を使うので、まずはChatGPTにプラグイン「価格.com」の使い方を下記のように聞いてみました。
プロンプト:
プラグイン「価格.com」の使い方をステップ形式で、初心者にわかりやすく教えてください。
するとChatGPTから、下記の回答が返ってきました。
基本的な使い方として、次のステップが回答されました。ChatGPTの返答をそのまま紹介します。
ステップ1:商品の検索
まずは、あなたが探している商品の名前やカテゴリーを明確にしてください。例えば、「iPhone 13」や「冷蔵庫」など具体的な商品名やカテゴリーを思い浮かべてください。
ステップ2:メーカーの指定
特定のメーカーの商品を探している場合は、そのメーカー名を指定します。例えば、「Apple」や「Panasonic」などのメーカー名を指定できます。
ステップ3:価格範囲の設定
あなたの予算に合わせて、商品の価格範囲を設定します。最低価格と最高価格を日本円で指定します。
ステップ4:商品検索の実行
上記の情報を元に、商品検索を行います。具体的には、「価格.com」プラグインのproductSearch
関数を使用します。この関数には、以下のパラメータを設定します。
q
: 検索クエリ(商品名やカテゴリー名)maker
: メーカー名(任意)min_price
: 最低価格(任意)max_price
: 最高価格(任意)
ステップ5:検索結果の確認
検索結果は、一覧形式で表示されます。各商品の詳細を確認し、あなたのニーズに最も合った商品を選んでください。
以上が、価格.comプラグインの基本的な使い方となります。具体的な商品名やメーカー名、価格範囲を指定することで、より精度の高い検索結果を得ることができます。
↑ChatGPTの返答はここまで↑
15歳でも出来る「価格.com」の簡単な使い方(実例あり)
上記のChatGPTから教えてもらったステップでは、コードを書いて利用する方法でした。
僕を含め普段コードを使用しない人のために、簡単な使い方を知りたいと感じました。
そこで、下記のプロンプトを送信。
プロンプト:
ChatGPTの「価格.com」プラグインでコードを使わない簡単な一般的な使い方があれば、例文をあげて15歳でも理解できるように教えてください
ChatGPTから下記の回答が返ってきました。
とても簡単な使い方を、例文とともに教えてくれました!
15歳でもできる「価格.com」プラグインの簡単な使い方は以下のとおりです。
ChatGPTの回答を紹介します。
15歳でもできる「価格.com」プラグインの簡単な使い方
- iPhone 13の価格を調べる: 「価格.comでiPhone 13の価格を調べて欲しいです。」
- 特定のメーカーや価格範囲を指定して調べる: 「AppleのiPhone 13で、価格が10万円から15万円のものを探しています」
つまり、「価格.com」プラグインには次のようにプロンプトを出せば良いということになります。
例:iPhone 13の価格を調べたい
- 「価格.com」プラグインを選択
- 「iPhone 13の価格を調べて欲しいです。」
- 2のプロンプトをチャットに入力して送信
例:特定のメーカーや価格範囲を指定して調べたい
- 「価格.com」プラグインを選択
- 「AppleのiPhone 13で、価格が10万円から15万円のものを探しています」
- 2のプロンプトをチャットに入力して送信
なんと、調べたい商品名やメーカー、価格範囲を「プロンプト(命令文)」に書いて送信するだけ!簡単ですね!
「価格.com」プラグインを使ってみた!
それでは実際にChatGPTの「価格.com」プラグインを使ってみます。
「価格.com」プラグインで、「iPhone 14」の価格を調べてみた結果は?
先ほど、ChatGPTが「価格.com」プラグインの使い方の例に挙げた、「iPhone」の価格を聞いてみます。例では、「iPhone 13」となってましたが、現行の「iPhone 14」に変更して聞いてみます。
以下のプロンプト(命令文)を出してみました。
ChatGPTの回答は以下のとおり。
ChatGPTの回答をそのまま紹介します。
iPhone 14の価格についての情報は以下の通りです:
- 商品名: iPhone 14
- メーカー: Apple
- 価格: ¥110,799から
- 評価: 4.17
- 詳細リンク: こちら
- 商品名: iPhone 14 Pro
- メーカー: Apple
- 価格: ¥148,033から
- 評価: 4.16
- 詳細リンク: こちら
- 商品名: iPhone 14 Plus
- メーカー: Apple
- 価格: ¥134,800から
- 評価: 4.55
- 詳細リンク: こちら
全体の検索結果はこちらからご覧いただけます。他に何か調べる商品がありますか?
「iPhone 14」の価格以外にも、「iPhone 14 Pro」「iPhone 14 Plus」も調べてくれました。
こうした配慮は嬉しいですね!ただ、惜しい点は「iPhone 14 Pro Max」が紹介されてないことですね…
「詳細リンク: こちら」をクリックすると、下の画面のように「価格.comのiPhone 14の商品ページ」が表示されます。
ChatGPTの回答にあった「価格」と「評価」が、この商品ページと同じことが確認できました。
- 価格: ¥110,799から
- 評価: 4.17
ChatGPTの回答の最後にあった「全体の検索結果はこちらから」をクリックすると、下の画面のように「iPhone 14」を「価格.com」でキーワード検索したページが表示されます。
このような一度に商品を確認できるリンクを教えてくれるのは、商品を探しているときにとても助かりますね。
「価格.com」プラグインで、特定のメーカーや価格範囲を指定して「エアコン」を調べてみた結果は?
次に、特定のメーカーや価格範囲を指定して調べてみたいと思います。今の季節は夏なので、エアコンを調べてみます。
メーカーは「ダイキン」、価格は「5万円から15万円」で探します。
以下のプロンプト(命令文)を出してみました。
ChatGPTの回答は以下のとおり。
ChatGPTの回答をそのまま紹介します。
ダイキンのエアコンで、価格が5万円から15万円のものについての情報は以下の通りです:
- 商品名: S403ATEP-W [ホワイト]
- メーカー: ダイキン
- 価格: ¥81,300から
- 評価: 4.36
- 詳細リンク: こちら
- 商品名: S283ATES-W [ホワイト]
- メーカー: ダイキン
- 価格: ¥56,192から
- 評価: 5.0
- 詳細リンク: こちら
- 商品名: S563ATEP-W [ホワイト]
- メーカー: ダイキン
- 価格: ¥102,000から
- 評価: 5.0
- 詳細リンク: こちら
全体の検索結果はこちらからご覧いただけます。他に何か調べる商品がありますか?
ChatGPTの回答の最後にある「全体の検索結果はこちらから」をクリックすると、下の画面のように「エアコン ダイキン」を「価格.com」でキーワード検索したページが表示されます。
価格の設定は、プロンプトどおり「5万円から15万円」に設定されていることがわかります。
なお、「ChatGPTの回答」と「全体の検索結果(下図の赤枠の部分)」を比較して、下記の2点に気づきました
- ChatGPTは、商品を人気順に紹介する
- 紹介する商品数は、デフォルトでは3つ
先ほどの「iPhone 14」を調べた際に、「iPhone 14 Pro」「iPhone 14 Plus」まで紹介してくれたのに、「iPhone 14 Pro Max」の紹介がなかったことが惜しい点だと述べました。
この理由は、デフォルトでは紹介する商品数が3つだったからと判明しました。
もし、紹介する商品数を増やしたい場合は、プロンプトに「価格の低い順に紹介してください。」や「◯つ紹介してください。」と書くことをおすすめします。
「ChatGPTの回答」と「全体の検索結果」を比較して分かったこと
- ChatGPTは、商品を人気順に紹介する
(後述しますが、ウェブサイトの人気順と異なる場合があります) - 紹介する商品数は、デフォルトでは3つ
これらを変更したい場合は、プロンプトに「価格の低い順に紹介してください。」や「5つ紹介してください。」など書くことをおすすめします。
さらに「6畳用」を追加して調べてみた結果は?
上のプロンプト(命令文)には、下記のように「ダイキンのエアコン」と「価格帯」を入力しました。
エアコンには、必ず広さの設定があるので、今度は「6畳用」を追加して調べてみました。
ChatGPTの回答は以下のとおり。
先ほどの回答とはガラリと変わりました。
ChatGPTの回答の最後にある「全体の検索結果はこちらから」をクリックして、キーワードを確認すると、下の画面のとおり「エアコン 6畳 ダイキン」で検索されてました。
【重要】「価格.com」プラグインの検索結果と、ウェブサイトの人気順は異なる場合がある
ここで、今までと異なるChatGPTの回答に気が付きました。
「ChatGPTの回答の商品」を「全体の検索結果」で確認してみると、今回ChatGPTが回答した商品は、下の画面の赤枠の商品だったのです。
今までは、人気順のまま上から3つの商品を、ChatGPTは回答結果としていました。
なぜ、今回は上から2番目と3番目を省いたのかと思い、ChatGPTに以下のように聞いてみました。
ChatGPTの回答をそのまま紹介します。
「価格.com」プラグインが提供する検索結果は、ユーザーが指定した検索条件に基づいて選ばれます。その結果、プラグインが返す商品リストは、「価格.com」のウェブサイトで表示される人気順のリストとは異なる場合があります。
プラグインが返す検索結果は、商品名、メーカー名、価格範囲などの検索条件に基づいて選ばれます。これらの条件に一致する商品をデータベースから探し、それらをユーザーに提示します。
一方、「価格.com」のウェブサイトで表示される人気順のリストは、多くの要素(例えば、商品の評価、在庫状況、価格など)を考慮に入れた結果となります。このため、プラグインが返す検索結果とウェブサイトの人気順リストが一致しない場合があります。
今回の場合、S223ATCS-W [ホワイト]とS223ATFS-W [ホワイト]がプラグインの検索結果に含まれなかった理由については、それらの商品が指定した検索条件に完全に一致しなかった、または他の商品に比べてランクが低かった可能性が考えられます。
なお、具体的な商品を探す場合や、特定の商品が検索結果に含まれない理由を知りたい場合は、直接「価格.com」のウェブサイトで検索を行うことをお勧めします。
「価格.com」プラグインの検索結果は、必ずしも「価格.com」のウェブサイトで表示される人気順ではないということがわかりました。
さらに、以下のことを聞いてみました。
はい、その理解で正確です。「価格.com」プラグインは、ユーザーが指定した検索条件に基づいて商品を検索し、その結果を提供します。このプラグインが使用する検索アルゴリズムは、「価格.com」のウェブサイトで使用されているものとは異なる可能性があります。
したがって、同じ検索条件を指定しても、「価格.com」プラグインが返す検索結果と「価格.com」のウェブサイトで表示される検索結果が異なる場合があります。これは、それぞれの検索アルゴリズムが商品の評価、在庫状況、価格などの要素を異なる方法で考慮しているためです。
どうやら、「価格.com」プラグイン独自の検索アルゴリズムが作動しているようですね。
なお、これまで試した結果のように、ChatGPTの回答の最後には、「価格.com」のウェブサイトでの「全体の検索結果」のリンクが張られます。
そのため、「価格.com」プラグインの検索結果と、ウェブサイトの検索結果の両方を比較してみることができるのは良いことだと思います。
まとめ
「価格.com」プラグインは、いかがでしたでしょうか?
この記事では、ChatGPTの「価格.com」プラグインの使い方、具体的な使用例までを初心者向けに解説しました。これにより、オンラインショッピングがより便利になります。
「価格.com」プラグインを使用することで、「価格.com」のウェブサイトを開かずとも、ChatGPTでオンラインショッピングのための商品情報を調べることが可能となり、その利便性は抜群です。
また、「価格.com」プラグインの検索結果と、「価格.com」ウェブサイトの人気順が異なる理由も明らかにしました。
最後に、「価格.com」プラグインの重要なポイントをまとめます。
「価格.com」プラグインの重要なポイント
- 「価格.com」プラグインは、商品情報の検索、比較、そして詳細への直接リンク機能を提供します。
- 「価格.com」プラグインを使用することで、「価格.com」のウェブサイトを開かずとも、ChatGPTで商品情報を調べることが可能です。
- 「価格.com」プラグインの検索結果と、「価格.com」ウェブサイトの人気順が異なる場合があります。
この記事を通じて得た知識を活用すれば、あなたの商品選びはもっとスムーズで楽しいものになるでしょう。
ChatGPTの「価格.com」プラグインは、あなたのショッピング体験を一新する強力なツールです。ぜひ、この新たな可能性を試してみてください。
これからのあなたの賢いショッピングライフを心から応援しています!
これまでに紹介したChatGPT プラグインの一覧
ChatGPTのプラグインの数は、すでに1074種類(2023年12月12日時点)。
海外のサービスが多く、日本人に馴染みのあるサービスはかなり少ないという印象です。
しかし、僕はただ知らないというだけで使わないのはもったいと思っています。
そこで、ChatGPTのプラグインの使い方の紹介をシリーズ化しています。今後も楽しみにして頂けると嬉しいです。
これまでに紹介したプラグインは、定期的に更新される「ChatGPT プラグインの一覧(カテゴリページ)」にて詳しく解説しています。
なお、ChatGPTのプラグインは、最大3つまで同時に活用することが可能です。つまり、異なるプラグインの力を組み合わせることにより、超パワフルなChatGPTを生み出すことができます。
ぜひ、他のプラグインもチャレンジされてみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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