ChatGPTのプラグインは便利な拡張機能でしたが、2024年4月9日に提供が終了しました。
本記事では、【I Am Rich】プラグインの使い方を解説していますが、今後の利用には、より進化したChatGPTのGPTs(カスタムGPT)をお勧めします。
ChatGPTの発展を理解し、【I Am Rich】プラグインの詳細を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
あなたはこれまでに、高額なアプリやガジェットを見て「なぜこんなものにお金を使うの?」と疑問に思ったことはありませんか?
2008年にリリースされたiPhone向けの「I Am Rich」アプリは、まさにそのようなものでした。
このアプリは何をするものなのか、そしてなぜこれほど高価だったのか。
そして、今日ではChatGPTの「I Am Rich」プラグインとして名前が復活していますが、これは一体何なのでしょうか?名前のように、お金持ちになれるプラグインなのでしょうか?それとも…
「I Am Rich」プラグインを試すのは、半分怖いようで、半分期待が膨らむような感覚かもしれません。
そこで今回は、「I Am Rich」プラグインの使い方を紹介します。
この記事を読むことで、以下のメリットがあります。
- 「I Am Rich」アプリの開発元と、その驚くべき開発目的が分かる
- ChatGPTの「I Am Rich」プラグインの基本的な使い方や活用方法を理解できる
- 「I Am Rich」プラグインを実際に使ってみた結果、何が起こるのかを把握できる
これらの知識を手に入れることで、あなたはテクノロジーの世界で起こっている興味深い現象についての理解を深めることができます。
さあ、一緒に「I Am Rich」の冒険に出発しましょう!お金持ちになるかどうかは分かりませんが、知識は確実に増えること間違いなしです!
ChatGPTのプラグインとは?
OpenAIが、ChatGPTの新機能として「プラグイン(Plugins)」のβ版を2023年5月12日から提供を開始しました。
「プラグイン(Plugins)」とは、あなたのChatGPTをより強力で多機能にカスタマイズするための追加ツールのことです。ChatGPT Plusユーザーであれば誰でも使用可能です。
なお、「プラグインってなに?」や「ChatGPTのプラグインとは?」など疑問に思っている方のために、「プラグインの基本」や「プラグインの一覧」についてはこちらの記事に詳しく解説しています。
プラグインを初歩から知りたいという方の参考になれば嬉しいです。
「I Am Rich」とは?開発元、開発目的は?
「I Am Rich」は、ドイツのソフトウェア開発者Armin Heinrichによって開発され、今から15年前の2008年8月5日にiPhone向けにリリースされたモバイルアプリでした。
彼は、iPhoneユーザーが99セントを超えるソフトウェアに不満を持っているのを見て、ジョークとしてこの「I Am Rich」アプリを開発しました。
ちなみに初代iPhoneが発売されたのは2007年6月29日。そして、日本では第2世代のiPhone3Gが2008年7月11日に発売されました。その次月のことですね。
当時US$999.99(約10万円)で販売、リリース24時間以内にApp Storeから削除
「I Am Rich」アプリは、2008年、当時US$999.99、約10万8千円という非常に高い価格で販売されました。2022年では、$1,359で約19万2千円相当になります。
これは、AppleがApp Storeのアプリに対して許可した最高価格です。
「I Am Rich」アプリは、ユーザーが非常に高価なアプリを購入できることを目的としています。
つまり、ユーザー自身が他の人に富を示すためのステータスシンボルとして「I Am Rich」アプリが機能する、ということですが、意味がよくわかりませんよね…
そのため、実際の機能はほとんど提供されておらず、「隠れた機能がまったくない芸術作品」と説明されています。
そして、「I Am Rich」アプリはリリースからわずか24時間以内にApp Storeから削除されました。
購入者は世界で8人。これを多いと見るか少ないと見るか。
2008年に発売された「I Am Rich」アプリの機能とは?
「I Am Rich」がどんなアプリかというと、アプリを開くと、画面上に赤く光る宝石が表示され、それがこのアプリの主な機能です。
さらに、アイコンを押すと、「I am rich, I deserv [sic] it, I am good, healthy & successful」という文が大きなテキストで表示されます。
それだけです…(ChatGPT「I Am Rich」プラグインは、何ができるんだろう?とだんだん不安になります…)
実際の「I Am Rich」アプリの映像を紹介します。
これが当時10万円!?と驚きを隠せません…
開発者Armin Heinrichは、このアプリを芸術作品と見なしており、多くの人がそれを購入することや、それに関する大騒ぎを予想していなかったと述べています。
「I Am Rich」プラグインで何ができる?
では、ChatGPTの「I Am Rich」プラグインの方ですが、一言でいうと「I am rich」というフレーズに反応して特定の画像を表示する機能を追加するツールです。
ただし、できることは、それ以下でもそれ以上でもなさそうです。
「I Am Rich」プラグインの具体的な主の機能をまとめると、以下のとおりです。
「I Am Rich」プラグインの主な機能
- 特定のフレーズ「I am rich」に反応して画像を表示
今まで紹介してきたプラグインの中で、最も機能が少ないNo.1プラグインになりそうな予感です…
ChatGPTのプラグイン「I Am Rich」の使い方
それでは、ChatGPT(GPT-4)で「I Am Rich」プラグインを使ってみます。
まずは、「I Am Rich」プラグインをインストールします。
「I Am Rich」プラグインをインストール
Plugin storeから「I Am Rich」を検索します。
[install]ボタンをクリックしてインストールします。
「I Am Rich」が選択されていることを確認します。
「I Am Rich」プラグインの使い方を聞いてみる
初めてプラグイン「I Am Rich」を使うので、まずはChatGPTにプラグイン「I Am Rich」の使い方を下記のように聞いてみました。
プロンプト:
プラグイン「I Am Rich」の使い方をステップ形式で、初心者にわかりやすく教えてください。
するとChatGPTから、下記の回答が返ってきました。
基本的な使い方として、次のステップが回答されました。ChatGPTの返答をそのまま紹介します。
プラグインのインストール
まずはじめに、プラグイン「I Am Rich」をインストールする必要があります。プラグインは通常、使用しているプラットフォームのプラグインストアからダウンロードできます。プラグインストアを開き、「I Am Rich」を検索し、インストールボタンをクリックしてください。
プラグインの有効化
プラグインをインストールした後、プラグインを有効化する必要があります。これは通常、プラグインの設定や管理画面から行うことができます。「I Am Rich」を見つけて、有効化ボタンをクリックしてください。
プラグインの使用
「I Am Rich」プラグインは非常にシンプルで、特定のフレーズを入力すると特定の画像を表示します。具体的には、「I am rich」と入力すると、プラグインは「iamrich.jpg」という画像を表示します。
プラグインの終了
プラグインを終了するには、通常、プラグインの管理画面から「I Am Rich」を見つけ、無効化ボタンをクリックします。
以上が「I Am Rich」プラグインの基本的な使用方法です。このプラグインは非常にシンプルなので、初心者の方でも簡単に使うことができるでしょう。
↑ChatGPTの返答はここまで↑
簡単すぎて、無理やり4つのステップにした感すらあります(笑)
つまり、「I Am Rich」プラグインには次のようにプロンプトを出せば良いということになります。
例:「iamrich.jpg」という画像を表示したい
- 「I Am Rich」プラグインを選択
- 「I am rich」
- 2のプロンプトをチャットに入力して送信
なんと、「プロンプト(命令文)」を書いて送信するだけ!簡単ですね!
「I Am Rich」プラグインを使ってみた!
それでは実際にChatGPTの「I Am Rich」プラグインを使ってみます。
「I Am Rich」プラグインに「I am rich」の画像をお願いした結果は?
先ほど、ChatGPTが「I am rich」プラグインの使い方の例に挙げた、「I am rich」の画像を表示してもらいたいと思います。
以下のプロンプト(命令文)を出してみました。
ChatGPTの回答は以下のとおり。
どんな画像が表示されるのか、かなり期待してましたが、「I Am Rich」プラグインのアイコンの画像そのままでした。
右クリックでPCに画像を保存したところ、下の画像のとおり確かにファイル名「iamrich.jpg」で画像が生成されてました。
日本語で「私はリッチです」の画像をお願いした結果は?
日本語も対応できるのか、以下のプロンプト(命令文)で試してみました。
ChatGPTの回答は以下のとおり。
ChatGPTの返答をそのまま紹介します。
「私はリッチです」と入力しても、「I am rich」プラグインは反応しません。このプラグインは、「I am rich」という具体的な英語のフレーズにのみ反応します。日本語のフレーズに対応するようにプラグインをカスタマイズするには、プラグインの開発者に連絡するか、あるいはプラグインのソースコードを自分で変更する必要があります。
少しはシャレが通じるプラグインかと思っていたのですが、なかなか冷静な返答でした…
【結論】表示される画像は「I am rich」の「iamrich.jpg」のみ!
日本語のプロンプトは反応しないということで、その後、英語のフレーズをいくつか入れてみました。しかし、画像は表示されませんでした。
そこで、他の画像を表示することができないか、次のプロンプト(命令文)を入してみました。
ChatGPTの回答は以下のとおり。
ChatGPTの返答の一部をそのまま紹介します。
「I Am Rich」プラグインは、特定のフレーズ「I am rich」に反応して特定の画像を表示するように設計されています。そのため、このプラグインを使用して他のフレーズに反応させるには、プラグインのソースコードを変更するか、新たにカスタムプラグインを作成する必要があります。
例えば、新たなプラグイン「I Am Happy」を作成し、「I am happy」というフレーズに反応して特定の画像(例えば、笑顔の絵文字)を表示させることができます。
「I am rich」以外に反応して画像を表示させるには、別にプラグインを作成してくださいということです。
ということで、結論は以下のとおり。
「I Am Rich」プラグインは、プロンプト「I am rich」のフレーズに反応して、画像「iamrich.jpg」を表示するだけのもの
まとめ
「I Am Rich」プラグインは、いかがでしたでしょうか?この記事を通じて、「I Am Rich」のミステリアスな世界をを一緒に探検しました。
「お金持ちになれるかも?」とワクワクしていた人、そして、「I Am Rich」プラグインは、「ChatGPTのプラグインだから、きっと何かすごいことができる!」と確信していた人もいたかもしれませんね。
もしかしたら、ちょっぴり期待はずれだったかも…?
しかし、待ってください!この「I am rich」の画像、もしかしてお金持ちになる秘密が隠されているかもしれないですよ。そう、思い込みは時にはパワーです!(笑)
最後に、「I Am Rich」プラグインの重要なポイントをおさらいです。
「I Am Rich」プラグインの重要なポイント
- 「I Am Rich」アプリは、2008年に$999.99でリリースされ、実質的にほとんど機能がないアプリにも関わらず、8人の人々が購入しました。
- ChatGPTの「I Am Rich」プラグインは、ユーザーが「I am rich」と入力すると特定の画像を表示します。それだけです。驚くべきシンプルさ!
- 日本語で「私はリッチです」と入力しても、プラグインは反応しません。
さあ、このプラグインを使って、少なくとも心の中でリッチな気分を味わってみませんか?お金持ちの秘密を探る冒険が、ここから始まるかもしれません。
もし実際にあなたがリッチになったら、この「I Am Rich」プラグインを思い出して笑ってくださいね!
これまでに紹介したChatGPT プラグインの一覧
ChatGPTのプラグインの数は、すでに1074種類(2023年12月12日時点)。
海外のサービスが多く、日本人に馴染みのあるサービスはかなり少ないという印象です。
しかし、僕はただ知らないというだけで使わないのはもったいと思っています。
そこで、ChatGPTのプラグインの使い方の紹介をシリーズ化しています。今後も楽しみにして頂けると嬉しいです。
これまでに紹介したプラグインは、定期的に更新される「ChatGPT プラグインの一覧(カテゴリページ)」にて詳しく解説しています。
なお、ChatGPTのプラグインは、最大3つまで同時に活用することが可能です。つまり、異なるプラグインの力を組み合わせることにより、超パワフルなChatGPTを生み出すことができます。
ぜひ、他のプラグインもチャレンジされてみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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