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ChatGPT 新機能「GPT-4o 画像生成」使い方:16のプロンプト例、活用事例集、商用利用と著作権も徹底解説

OpenAIは2025年3月25日(現地時間)、ChatGPTに大規模アップデートを実施し、「GPT-4o」で画像生成機能(4o Image Generation)を標準搭載したことを発表しました。「4o Image Generation」は、GPT-4oモデルを活用した高精度な画像生成機能です。

これにより、ChatGPT上で誰でも直感的に画像を作れるようになり、DALL·Eの時代とは一線を画すネイティブ統合が実現しました。

「GPT-4o」は従来のAI画像生成の限界を超え、写実的な表現からイラスト、ストーリー漫画、科学図解、広告バナーまで、幅広い用途に対応。しかも、日本語の描画にも対応しています。


この記事では、初心者でも迷わず画像生成ができるように、「GPT-4o」の画像生成の使い方から最新機能、活用事例、商用利用の注意点までを完全網羅。実際に僕が生成した画像付きで徹底解説しています。

本記事を読むことで、以下のメリットがあります。

  • 「GPT-4o」の画像生成機能の進化ポイントと基本の使い方がしっかり理解できる
  • 画像生成で実際に使えるプロンプトや活用事例が豊富に掲載されているため、すぐに真似できる
  • 知っておきたい注意点や制限も事前に把握できるので、安心して使いこなせる

今やAI画像生成は、誰か特別な人だけのものではありません。「GPT-4o」なら、あなたの頭の中にあるイメージを会話するだけで形にできます。

この記事を読み終える頃には、画像生成の常識がガラリと変わるかもしれません。ぜひ最後までじっくりとご覧ください!

目次

ChatGPT「GPT-4o」に画像生成機能が標準搭載に!

OpenAIは2025年3月25日(現地時間)、ChatGPTに大幅なアップデートを実施し、「GPT-4o(ジーピーティーフォーオー)」において画像生成機能(4o Image Generation)をネイティブ統合したことを発表しました。

「ネイティブ機能」とは、特定の追加設定や外部ツールを使わなくても、標準でその機能が組み込まれていることを意味します。

これにより、ユーザーはChatGPT内で、直感的に高品質な画像を生成できるようになり、ビジュアルコンテンツの作成がこれまで以上に容易になりました。

このセクションでは、この統合によって何が変わったのかのポイントを、初心者にもわかりやすく解説していきます。

「GPT-4o」画像生成は、まるで会話するような標準機能に進化!

Introducing 4o Image Generation | OpenAI
(出典:Introducing 4o Image Generation | OpenAI

OpenAIはChatGPTの最新モデル「GPT-4o」において、画像生成機能を完全に標準機能として統合しました。これにより、画像生成がまるでテキスト生成と同じ感覚で、自然に使える体験へと進化しています。

従来のChatGPTでも「DALL·E」による画像生成は可能でしたが、「画像生成ツールを呼び出している」感覚があり、あくまで付属的な機能という印象もありました。

しかしアップデート後の「GPT-4o」では、プロンプト欄に自然文で入力するだけで画像が生成される点は従来と変わりませんが、チャット形式でのやりとりによって修正や追加指示をリアルタイムで反映できるようになりました。これにより、まるで人と話しながら一緒に画像を作っていくような、対話的でスムーズな操作体験が実現しています。

たとえば、以下のように画像生成から修正までを一貫して行うことができます。

例文(プロンプト):

日本の春をイメージした美しい桜並木の写真風の画像を作ってください

そして、画像生成後に

もう少し花びらを多めにしてください

人物を追加してください

などのように、チャット形式で追加指示が可能になりました。

このように自然なやりとりを通じてChatGPTが画像を返してくれることで、画像生成が特別なプロセスではなく、まさにチャットの延長として扱える標準機能として定着したのです。

「DALL·E(ダリ)」とは

「DALL·E(ダリ)」は、OpenAIが開発した画像生成AIモデルで、テキストから画像を生成できることで知られています。

これまでChatGPT内でも、「DALL·E」を使ってプロンプトから画像を生成する機能は提供されており、特に「DALL·E 3」の統合以降、ユーザーはテキストを入力するだけで高品質な画像を簡単に生成できるようになっていました。

「DALL·E 3」についてはこちらの記事に詳しく解説しています。

では、今回の「GPT-4o」のアップデートで、画像生成の性能はどのように変わったのでしょうか?

「GPT-4o」の画像生成はここまで進化した!「DALL·E」との比較で分かる性能向上ポイント

今回のアップデートで統合された画像生成機能は、従来の「DALL·E」ベースの画像生成と比較して、以下のような明確な進化を遂げています。

  • 生成される画像の品質が大幅に向上
    • 解像度が高く、写真のようなリアルな描写も可能に。
    • 色味や質感、光の再現性が自然で洗練された表現になっている。
  • 複雑なプロンプトにも正確に対応
    • たとえば「赤いドレスを着た女性が夕日の中でバイオリンを弾いている」といった複数要素を含む指示にも高精度で応答。
  • 構図や意図をくみ取る能力が飛躍的に向上
    • 視点(俯瞰・クローズアップなど)や背景との関係性など、構図の再現が自然。
    • 細部のニュアンスまで読み取り、的確に描画。
  • チャット形式で修正・調整ができる対話型体験
    • 画像生成後に「帽子を追加して」「背景を夜に変えて」などと追加入力すれば、即座に修正可能。
    • これにより、1つの画像を段階的に洗練させていくことが簡単に。

このように「GPT-4o」の画像生成は、従来の「DALL·E」よりも、 「理解力・描写力・対話性」のすべてが飛躍的に進化しており、画像生成AIの新しい基準を打ち立てたと言えるでしょう。

無料ユーザーでも使えるのか?対応プランを解説

「画像生成って有料プランじゃないと使えないのでは?」と思う方も多いかもしれません。ですが、実は「GPT-4o」の画像生成機能は、無料プランでも条件付きで利用可能です。

2025年3月時点のOpenAIの公式情報によると、各プランごとの対応状況は以下の通りです。

プラン名GPT-4oの画像生成対応備考
無料プラン○(制限あり)1日3回までの画像生成が可能。​
Plusプラン○(優先使用)GPT-4o利用に優先度があり、生成回数も拡大。
Proプラン○(無制限)GPT-4oでの画像生成が制限なく可能。
Teamプラン○(拡張対応)ビジネス向けに拡張された使用が可能。
Enterpriseプラン○(拡張対応)法人向けに画像生成を含め広範囲に対応。

無料ユーザーでも1日3回までの画像生成が可能であり、初めてChatGPTを試す方でもビジュアルコンテンツを生成できます。​

ただし、高精度な連続生成や生成回数の上限解除を求める場合は、有料プランへの加入が推奨されます。​

「GPT-4o」の画像生成でできること:17の活用事例

「GPT-4o」の画像生成でできること:17の活用事例

このセクションでは、OpenAI公式で公表されている「GPT-4o」の画像生成機能で可能となった多彩な活用方法を、初心者の方にも分かりやすくご紹介します。​

テキストを正確に描画する高度なレンダリング

「GPT-4o」の今回のアップデートによって、画像生成における「文字の描画精度」が飛躍的に向上しました。

これまでの画像生成AIでは、英語のフォントでさえ崩れてしまうことが多く、正確な文字や記号を使ったビジュアルは非常に難易度が高いとされてきました。

しかし「GPT-4o」では、その壁を越え、看板、ポスター、グラフ、ホワイトボード、招待状など、明確で正確なテキストを含む画像を高品質に生成できるようになっています。

「GPT-4o」のテキスト描画機能の特徴

以下のポイントが、「GPT-4o」によるテキスト描画の大きな進化です。

  • 英語テキストの表示精度が圧倒的に高い
    フォントの種類や大きさ、文字間隔、改行位置まで忠実に再現できます。
  • 非ラテン文字にも対応(日本語・韓国語・中国語など)
    公式発表によれば、「GPT-4o」は非ラテン系言語(たとえば日本語・韓国語・中国語など)にも対応。これまで文字化けしていたような場面でも、より自然に描画されます。
    ※ただし、まだ誤表示や一部文字の乱れがあるケースもあります。
  • ポスターやメニュー、案内表示などに強い
    公式の事例では、ウェディング招待状や韓国料理店の手書きメニュー、ストリートサイン(道路標識)などが紹介されており、実用性の高い事例が多数。

どんな場面で使える?

以下のような場面で、「GPT-4o」のテキスト描画能力が活かされます。

  • 道路標識、電光掲示板、案内板などの街中表示
  • 飲食店の手書きメニュー、価格表
  • 結婚式招待状、イベント告知チラシ、ポスター
  • ホワイトボードの板書、学習用ポスターや教材
  • 科学実験の解説図やプレゼン資料などの視覚補助

「GPT-4o」による文字生成の具体例(OpenAI公式より)

事例①:Whiteboard session(手書き風のホワイトボード)

ガラス製のホワイトボードに手書きされた複雑な数式や箇条書き、矢印を含むスケッチ風の画像が生成されています。

さらに続くシーンでは、カメラを振り返って制作者がハイタッチする「セルフィービュー」の画像も登場しており、テキストとリアルな人物描写の共存も示されています。

事例②:道路標識(Witches Parking)

ニューヨーク・ブルックリンの街中を舞台にしたストリートサインの例では、「Witches Parking Not Permitted」などユーモアのある標識がしっかりと読める形で描かれています。

事例③:手書き風メニュー(韓国料理)

伝統的なスタイルの韓国料理メニューを手書き風にレンダリングし、料理名や価格が自然な書体で表現されています。英語の説明文も正確に描かれています。

事例④:結婚式の招待状

「Image and Textの結婚式」と題された招待状が印象的なデザインで生成されており、すべてのテキストが整ったレイアウトで配置されています。タイポグラフィも美しいです。

注意点と限界

OpenAIの公式ページでは、小さな文字が密集した画像では誤描画が起こる可能性があることも明記されています。たとえば、「視覚的に情報が詰まったサマリー図(論文のまとめや技術ポスターなど)」では、一部の文字がつぶれてしまうことがあります。

これは「Dense Information with Small Text」という公式のリミテーション(限界項目)に記載されています。

Dense Information with Small Text
(出典:Introducing 4o Image Generation | OpenAI

「GPT-4o」の画像生成機能は、テキストを含む画像作成において、過去のどのモデルよりも高い精度を実現しています。英語や日本語を含めた多言語対応、自然なフォント、実用性の高い構図での表現が可能です。

招待状やメニュー、看板の作成など、幅広いシーンでの活用が期待できる「有用な画像生成」機能として、今後ますます注目されるでしょう。

4コマ漫画のようなストーリー画像も生成可能

「GPT-4o」は、複数のシーンを連続的に表現した「4コマ漫画」のようなストーリー形式の画像生成にも対応しています。

これは、ただ1枚の美しい画像を生成するだけでなく、物語の展開を持たせたビジュアルコンテンツを一度のプロンプトで作れるという、非常に実用的で革新的な機能です。

たとえば、OpenAI公式が紹介している「S-Car Go」というコミックストリップの例では、以下のような4つのコマが一枚の画像として生成されています。

OpenAI公式の4コマ漫画事例「S-Car Go」

  • 小さなカタツムリが、派手なショールームのカウンターに登場
  • 真剣な表情で「速いスポーツカーに大きな“S”を描いてくれ」と要求
  • 店員が首をかしげて「でもなぜ“S”を?」と疑問
  • 巨大な“S”が描かれた真っ赤なスポーツカーが爆走 → 「S-CAR GO!(=Escargot)」というダジャレオチ!
事例⑤:4コマ漫画事例「S-Car Go」

このように、「GPT-4o」の画像生成はユーモアやストーリー性を含むビジュアル表現にも対応しており、SNS投稿、プレゼン資料、教育コンテンツ、プロモーションなど幅広い場面で活用できます。

活用アイデア:4コマ漫画の応用例

  • 商品PRやCM風の構成を4コマで作成(例:商品→課題→変化→満足)
  • 教育用途でのプロセス説明(例:4段階の手順解説)
  • ブログやX(旧Twitter)投稿での視覚的ストーリーテリング
  • 子ども向けストーリー教材・絵本作成のテンプレート

「GPT-4o」が4コマ漫画を可能にした背景

これは、「GPT-4o」がマルチモーダルな文脈理解力を備えており、連続した意味のある構図を一度の指示で一貫性を保ちながら構築できるという点にあります。

従来の画像生成AIでは、各コマを個別に作る必要があり、整合性のある流れを保つのは困難でした。

「GPT-4o」は、1つのストーリー全体を把握した上で描き分けることができるため、短い物語や会話を視覚で表現することが可能になったのです。

この機能は日本のコンテンツ文化やSNS運用にも非常に相性がよく、今後の活用シーンはますます広がっていくと考えられます。

ゲームや広告向けの連続生成にも強い

「GPT-4o」の画像生成は、単発のビジュアル作成にとどまらず、ストーリーやプロジェクトの流れに沿った連続的な画像生成にも対応しています。

これは、ゲーム開発や広告制作など、一貫したビジュアルが求められる現場で特に大きな力を発揮します。

ゲーム開発でも「キャラがブレない」

OpenAIの公式事例では、ゲーム風の世界観でキャラクターを段階的に作っていく過程が紹介されています。

たとえば以下のような連続的生成が可能です。

事例⑥:ゲームキャラ制作の例
STEP

最初の画像

STEP

探偵帽をかぶった猫のキャラクター画像を生成

プロンプト
Give this cat a detective hat and a monocle(この猫に探偵帽とモノクルをつけて)

Give this cat a detective hat and a monocle(この猫に探偵帽とモノクルをつけて)
STEP

その画像をもとに「RPG風のUIを加えてゲーム画面風に」加工

プロンプト
turn this into a triple A video games made with a 4k game engine and add some User interface as overlay from a mystery RPG where we can see a health bar and a minimap at the top as well as spells at the bottom with consistent and iconography(RPG風のUIを加えて、4Kグラフィックっぽく)

RPG風のUIを加えて、4Kグラフィックっぽく
STEP

さらに「ステータス画面」「クエスト一覧」なども連続生成

プロンプト
update to a landscape image 16:9 ratio, add more spells in the UI, and unzoom the visual so that we see the cat in a third person view walking through a steampunk manhattan creating beautiful contrast and lighting like in the best triple A game, with cool-toned colors(16:9で、後ろから見た構図でスチームパンクな街を背景に)

16:9で、後ろから見た構図でスチームパンクな街を背景に
STEP

同じキャラデザイン・世界観で統一されたシリーズとして仕上げる

プロンプト
create the interface when the player opens the menu and we see the cat’s character profile with his equipment and another page showing active quests (and it should make sense in relationship with the universe worldbuilding we are describing in the image)(メニュー画面を表示して、装備とクエスト一覧を見せて)

メニュー画面を表示して、装備とクエスト一覧を見せて

このように、「GPT-4o」はチャット文脈を記憶しながら、一貫性のあるビジュアルを段階的に構築できるのが大きな特徴です。

広告・プロモーションにも有効

広告やSNS向けキャンペーンでは、以下のような連続的な画像展開が求められます。

  • 同じプロダクトを別アングル・別シチュエーションで表現
  • 季節ごとのバリエーションを作成(例:春の桜×夏の花火×秋の紅葉×冬の雪)
  • ストーリー性のある広告画像を複数ステップで展開

「GPT-4o」では、こうした段階展開型の広告ビジュアルを一貫性を保ったまま連続生成**することが可能です。

なぜ連続生成が得意なのか?

「GPT-4o」は、チャット内の履歴・コンテキストを記憶しながら画像生成を行える“ネイティブなマルチモーダルモデル”です。このため、前回生成した画像のスタイルや構図、キャラクターの特徴を保持したまま、次の生成に反映することができます。

つまり、「前の画像と同じ世界の続き」を自然に描けるのです。

実際に前述したように、以下のような流れでの連続生成が紹介されていました。

  • 最初の画像:猫に探偵帽+モノクルを追加
  • 次の画像:RPGゲーム風のUI付きゲーム画面(HPバー、マップ、魔法リストなど)
  • 続く画像:キャラクターのプロフィール画面とクエスト一覧表示

これらすべてが、一貫した世界観・キャラデザインで構成されており、実際のゲームプロトタイプにも応用可能なクオリティになっていました。

連続生成の活用シーン

  • ゲーム開発
    キャラ、マップ、UI、クエスト画面など
  • 広告・PR
    シリーズ広告、イベントごとのビジュアル展開
  • 漫画・ビジュアルノベル
    キャラの表情変化や場面転換を統一感ある絵柄で再現
  • ECサイト
    商品の色・角度・使用例のバリエーション展開

企画から世界観の構築、最終ビジュアルの制作まで。「GPT-4o」なら、画像生成の“連続性”もひとつのプロジェクトとして完結できます!

チャット形式で画像を段階的に調整可能

「GPT-4o」では、画像生成が「一発勝負」ではなくなりました。今回のアップデートにより、1枚の画像を作ったあとに「ここをもう少し変えてほしい」「こうしてもらえる?」といった会話形式での段階的な調整が可能になったのです。

これにより、ユーザーはまるでデザイナーと相談しているかのような感覚で、理想のビジュアルに近づけることができます。

この機能は、単に一枚の画像を生成するだけでなく、画像を会話形式で編集していけるので、初心者でも試行錯誤を繰り返しながら理想のビジュアルに近づけることが可能です。

「GPT-4o」の対話的な画像生成の進化ポイント

  • 画像に対してチャット形式で自然に要望を出せる
  • 一部だけの修正や視点の変更も柔軟に対応
  • 生成した画像を元に連続して会話できる(記憶される)
  • 微調整や演出の追加がしやすい

こうした特性により、「思っていた通りの画像ができた!」という満足度が大幅に高まり、クリエイティブ初心者でも直感的に操作できます。

OpenAI公式で紹介された活用事例

以下は、実際に「GPT-4o」の画像生成が段階的な対話で進化していく様子を示した、OpenAI公式の事例です。

事例⑦:ニュートンのプリズム実験ポスター

OpenAI公式が紹介した一連のやり取りでは、以下のような段階的な進化がありました。

STEP

「ニュートンのプリズム実験を説明するインフォグラフィックを作って」

プロンプト
an infographic explaining newton’s prism experiment in great detail

ニュートンのプリズム実験ポスター
STEP

「公園のカフェのテーブルで、ノートにこの図を描いている人の視点の構図にして」

プロンプト
now generate a POV of a person drawing this diagram in their notebook, at a round cafe table in washington square park

公園のカフェのテーブルで、ノートにこの図を描いている人の視点の構図にして
STEP

「若きニュートンがテーブルに座り、プリズムを実演している構図に変えて」

プロンプト
now show the same scene with a smug young Isaac Newton sitting at the table, with a prism, demonstrating the experiment, without the notebook in view

若きニュートンがテーブルに座り、プリズムを実演している構図に変えて

このように、同じテーマを維持しながらも、表現方法や構図を何度も変えるやりとりがスムーズにできるのが「GPT-4o」の特徴です。

事例⑧:ステッカー画像の細かい修正

別の例では、ミニマルなアライグマがイチゴを食べているイラストをチャット形式で細かく調整していきます。

STEP

「ミニマルなアライグマがイチゴを食べているステッカー画像を作って」

プロンプト
can you make me a cute minimalist racoon eating a strawberry sticker? use a thick white border and transparent background

ミニマルなアライグマがイチゴを食べているステッカー画像を作って
STEP

「異なるスタイルとグレイのアライグマにして」

プロンプト
try a different minimalist style and a gray racoon

異なるスタイルとグレイのアライグマにして
STEP

「イチゴに噛み跡をつけて、口のまわりに赤い汁のあとを追加して」

プロンプト
awww, can you add a chew mark to the strawberry and maybe some red mess around the mouth

イチゴに噛み跡をつけて、口のまわりに赤い汁のあとを追加して

このように、ユーザーが少しずつ要望を出して、細部まで理想に近づけることができます。

「GPT-4o」の画像生成では、まるでデザイナーと相談しながら絵を作るような体験が可能になりました。今までのAI画像生成とはまったく違う、対話的で柔軟なクリエイティブ体験を、あなたもぜひ試してみてください。

最大20要素の複雑な構図にも対応

「GPT-4o」は、画像生成において「複数の要素を同時に正確に描写できる能力」が大幅に強化されています。

これにより、従来の画像生成AIでは難しかった複雑なシーンや多くのオブジェクトを含む構図でも、破綻なく美しく表現できるようになりました。

たとえば、商品が並ぶディスプレイ画像、アイコンが多数配置されたインフォグラフィック、キャラクターが複数登場するイラストなど、実用的かつ構成の複雑な画像を作成する際に、大きな強みを発揮します。

「GPT-4o」は10〜20個の要素を同時に描写できる

OpenAI公式の説明によると、「GPT-4o」は10〜20個の要素を一つの画像の中で正確に描画できると明言されています。

これは、従来の生成モデルが苦手としていた「オブジェクト同士の関連性の保持」や「整合性のある構図設計」が改善されたことを意味します。

OpenAI公式の事例:16個の異なる要素を正確に描画

公式サイトで紹介された代表的な画像の一つに、4×4の16個のマスに異なる要素を描いた正方形のグリッド画像があります。

事例⑨:16個の異なる要素
4×4の16個のマスに異なる要素を描いた正方形のグリッド画像
(出典:Introducing 4o Image Generation | OpenAI

描かれている要素の一部

  • 青い星
  • 赤い三角形
  • 緑の四角形
  • ピンクの円
  • オレンジの砂時計
  • 紫の無限記号
  • タイダイ柄の「42」
  • 野球帽をかぶったオレンジ色のネコ
  • 地図と宝箱
  • 「OpenAI」と書かれた文字

どれも形状、色、配置、テキストが破綻せず描かれており、16種類の要素がしっかり区別され、意味が崩れていない点は、まさに「GPT-4o」の処理能力の高さを象徴しています。

複雑な構図で活用される場面の例

複数要素の同時描画は、以下のような用途で威力を発揮します:

  • 学習用ポスター(例:元素周期表、動物図鑑、地図)
  • ビジネス資料やプレゼン用インフォグラフィック
  • ゲームUIデザイン(例:キャラクターステータス画面)
  • 広告やチラシの複数商品紹介
  • コマ割りのあるマンガや4コマストーリー

なお、OpenAIの公式ページでは「16個のオブジェクトを正確にグリッド表示した例」のほかに、ワイングラスの中の一滴の液体や、目に見えない象の存在を示唆するイメージなど、「意味のある構造を正しく描く」能力を示す事例も紹介されています。

事例⑩:ワイングラスの中の一滴の液体
事例⑪:目に見えない象の存在を示唆するイメージ

こうした描写も、「GPT-4o」が単なる物体の数だけでなく、それらの関係性や意味までも理解した上で描いていることを証明しています。

限界もある:20個以上の要素は破綻のリスクあり

OpenAIも公式に「10〜20個を超えると正確性が落ちる場合がある」と述べています。たとえば、元素記号のような「一つ一つに意味がある構造」を大量に並べると、誤表記やレイアウトの乱れが起こることがあります。

これは「High binding problems(多要素の結合における問題)」として、GPT-4oの現在の限界として明記されています。

High binding problems(多要素の結合における問題)
(出典:Introducing 4o Image Generation | OpenAI

「GPT-4o」は、複雑な構図や多数の要素を含む画像生成において、従来のAIとは一線を画す性能を発揮します。

最大20個程度の要素を正確に描画できるため、インフォグラフィック、教育資料、ゲームUIなど、実用的な用途での活躍が期待される強力な進化ポイントです。

ただし、要素があまりに多すぎる場合は破綻が起こる可能性もあるため、用途に応じてバランスを考慮する必要があります。

スタイル変換(写実、漫画、水彩、レトロなど)

「GPT-4o」では、画像のスタイル指定がこれまで以上に自由かつ高精度になりました。

リアルな写真風からイラスト、アニメ、水彩、レトロ調など、多彩なビジュアル表現に対応しており、好みのテイストで画像を生成・変換できます。

スタイルの指定はプロンプトで簡単に行え、「写実的に」「アニメ風に」「80年代の広告風で」などといった言葉を添えるだけで、意図に沿ったビジュアルが出力されます。

「GPT-4o」で指定できる主なスタイル例

OpenAIの公式情報や生成サンプルをもとに、代表的なスタイルを一覧でまとめました。

スタイルの種類特徴指定例プロンプト
写実(Photorealistic)現実に近い質感と光影を再現「写真のようにリアルな猫」
アニメ・漫画風(Anime, Comic)鮮やかな色と輪郭、誇張された表現「アニメ風の女子高生キャラ」
水彩(Watercolor)柔らかい色合いとにじみ表現「水彩スタイルの風景画」
レトロ・ビンテージ(Retro, Vintage)昭和〜80年代風、ポスター調など「1980年代風の広告デザイン」
スケッチ・線画(Sketch, Line Art)鉛筆やペンによる描画風「手描き風のスケッチで犬を描いて」
ミニマル・モノクロ(Minimal, Monochrome)シンプルで洗練された構成「ミニマルで白黒のアイコン」
デジタルアート・サイバーパンクフューチャリスティックな演出「サイバーパンク風の都市」

実際に使えるプロンプトもご紹介します。

  • 例文①:「桜の木の下に立つ少年を、水彩スタイルで描いてください」
  • 例文②:「ミッドセンチュリーデザイン風のメニュー表を作ってください」
  • 例文③:「レトロな昭和ポスター風に、猫がラーメンを食べるシーンを描いて」

このように、プロンプトでスタイルを明示することで、意図に沿ったビジュアルを得ることができます。

リアルとアートの融合(OpenAI公式より)

「GPT-4o」の公式デモでも、以下のような多様なスタイルが確認されています。

事例⑫:レトロなポラロイド風写真

エモい20代の若者たちのバーでの写真。

事例⑬:2006年デジカメ風の市場風景

時代感ある画像生成が可能。

事例⑭:ブレたアナログ風フィルム写真

ノスタルジーや雰囲気の再現に最適。

事例⑮:広告・ポスター向けのビジュアル

グラフィックデザイン用途に最適な構成。

「GPT-4o」なら、あなたの頭の中にある理想の世界観をそのまま描き出せます。

プロンプトの言葉ひとつで、リアルにも、アートにも、コミックにも自在に変換可能。クリエイターからビジネスユーザーまで、幅広く活用できる強力な表現ツールです。

参考画像をもとに生成・スタイル再現

「GPT-4o」では、ユーザーがアップロードした参考画像をもとに、スタイルや構図を再現した新しい画像を生成することが可能です。

これにより、テキストによる指示だけでなく、視覚的なインスピレーションを活用した画像生成が実現しました。

「参考画像から学ぶ」=ネイティブなマルチモーダル処理

「GPT-4o」は、画像とテキストを一体として理解・学習するマルチモーダルモデルです。

単に画像を読み取るだけでなく、画像内の色彩や構図、スタイル、そしてそこに込められた意味まで把握した上で、文脈に応じた新たな画像を生成できます。

OpenAI公式でも「in-context learning(インコンテキストラーニング)」として紹介されており、参考画像を読み込んだあと、それを文脈に統合してユーザーの意図に合った新しいビジュアルを生成する流れが実現しています。

(出典:Introducing 4o Image Generation | OpenAI )
(出典:Introducing 4o Image Generation | OpenAI

OpenAI公式で紹介された生成プロセス例

以下は、OpenAI公式サイトに掲載された具体例です

事例⑯:三角タイヤの乗り物デザイン
STEP

三角形のタイヤを持つ車両の参考画像を複数提示し、

三角形のタイヤを持つ車両の参考画像
STEP

そこから構造を学んだうえで「TRIANGLE WHEELED VEHICLE」というラベル付き設計図を生成

プロンプト
・draw a design for a vehicle with triangular wheels, using these images as reference.
・label the front wheel, the back wheel, and at the of the diagram say (in small caps)
・TRIANGLE WHEELED VEHICLE. English Patent. 2025. OPENAI.

TRIANGLE WHEELED VEHICLE
STEP

上記の生成物をさらに「ニューヨークの街の一部として配置」するよう指示し、現実的な背景と合成

プロンプト
now put this in a photo taken in new york city.

事例⑰:チェーンソーのプロモーション画像
STEP
青いチェーンソーの画像を元に、

プロンプト
an photorealistic image of a blue chainsaw

青いチェーンソーの画像
STEP
感謝祭のディナーで使う広告画像に変換(シーン、キャラ、ライティングも含めて再現)

プロンプト
make an ad for this chainsaw, of a grandma carving turkey at thanksgiving dinner table. add a tag line

感謝祭のディナーで使う広告画像に変換

活用シーン例

この機能は、以下のような実用シーンで特に強みを発揮します。

  • デザインのバリエーション制作
    → 既存ロゴをベースにしたカラーバリエーションや構図違いの提案に最適
  • マンガやアニメのキャラリファイン
    → 手描きラフを取り込み、清書した画像を出力
  • ゲーム開発やアバターデザイン
    → 参考アセットを元に、新規の武器・衣装デザインを作成
  • 広告・商品イメージの再現
    → 既存商品の写真を活かしつつ、季節やイベントに合わせた新デザインを展開

実際に使えるプロンプトもご紹介します。

  • 例文①:「この画像のスタイルで、別のシーンを描いてください」+画像アップロード
  • 例文②:「このイラストの雰囲気で、キャラクターを横向きにして描いてください」
  • 例文③:「この服装の女性キャラを、自然な背景の中で再現してください」

「言葉」と「画像」が同じ言語を話せるようになった今、あなたのひらめきは、視覚でも伝えられる時代へ。「GPT-4o」で、インスピレーションをそのまま形にしましょう!

「GPT-4o」ならではの「有用な画像」とは

「GPT-4o」の画像生成は、ただ美しいビジュアルを作るだけではありません。

OpenAIは公式サイトにおいて、「GPT-4o」の画像生成がもたらす最大の価値は、「useful(有用)」であることだと明言しています。

「有用な画像」とはどういう意味か?

従来の画像生成AIは、風景やアートなど鑑賞を目的とした画像を得意としてきました。しかし「GPT-4o」は違います。「GPT-4o」は、情報を正確に伝えたり、資料やコンテンツ作成に活用できる実用的な画像を生成できるのが特徴です。

「GPT-4o」が得意とする「有用な画像」の具体例

以下はOpenAI公式で紹介されている代表的なユースケースです。

用途生成される画像の例特徴
教育・科学ニュートンのプリズム実験の図解 / 元素周期表視覚的に正確で、学習資料にそのまま使える
飲食・小売メニュー表 / カクテルレシピ一覧(手書き風)飲食店や販促ツールでそのまま使えるビジュアル
招待状・印刷物ウェディングカード / 招待状フォントやタイポグラフィまで丁寧に再現
インフォグラフィック天気図 / クジラの種類をまとめた図 / マッチャの作り方ポスター小さな文字やラベル、図の構成も高精度でレンダリング
デザインツールコードからバナーを生成 / UI部品のアイデアスケッチWeb開発やプレゼン資料のビジュアル補助にも使える

これらのことから、「GPT-4o」は、これまでの画像生成AIとは一線を画す、「美しさ+実用性」を兼ね備えたモデルということが分かります。

画像で伝えたい内容があるとき、たとえば、

  • プレゼン資料で図を使いたい
  • 教育資料に挿絵を入れたい
  • SNSやWebで映えるメニューを作りたい
  • 印刷してそのまま使えるレイアウトがほしい

そんなとき、「GPT-4o」の画像生成は即戦力になります。まさに「使えるAI画像時代」の幕開けです。

ChatGPT「GPT-4o」画像生成の使い方

「GPT-4o」の画像生成機能は、ChatGPTの標準機能としてネイティブに統合され、誰でも簡単に使えるようになりました。とはいえ、具体的にどこから始めればいいのか分からない方も多いはずです。

このセクションでは、画像生成を始めるための基本ステップを順を追ってわかりやすく解説します。

「GPT-4o」で画像生成を開始する方法

画像生成は、ChatGPTのインターフェース上でとても簡単に始められます。「GPT-4o」モデルを選択し、プロンプト(指示文)を入力するだけで、写真のようにリアルな画像を自動で生成してくれます。

以下に、具体的なステップを紹介します。

STEP

「GPT-4o」を選択

ChatGPTの画面上部にあるモデル選択メニューから「GPT-4o」を選んでください。これにより、画像生成機能を含む「GPT-4o」のすべてのマルチモーダル機能(テキスト・画像・音声など)が使える状態になります。

「GPT-4o」を選択
STEP

プロンプト欄に自然文で入力

プロンプト欄に画像の内容を日本語で入力するだけでOKです。英語でなくても問題ありません。たとえば、以下のように入力します。

青空の下で風船を持って走る子どものイラストを描いてください。

プロンプト欄に自然文で入力
STEP

画像が数十秒以内に表示される

プロンプトを送信すると、「GPT-4o」が画像生成を開始します。多くの場合、数十秒ほどで高品質な画像が画面に表示されます

生成された画像はそのままダウンロードすることも、再度プロンプトを送って別のバリエーションを作ることも可能です。

画像が数十秒以内に表示される

「Sora」経由での画像生成の使い方(ChatGPT Images)

「GPT-4o」の画像生成機能は、ChatGPTの標準UIだけでなく、OpenAIが提供するメディア生成ツール「Sora」でも利用できるようになりました。特に、画像をベースに動画を生成したい場合には、SoraのUIが非常に便利です。

このセクションでは、「Sora」を経由して「GPT-4o」の画像生成を始める方法と、その基本的な操作について詳しく解説します。

「Sora」とは?

「Sora」は、OpenAIが開発した動画生成向けの専用インターフェースです。ChatGPTの画像生成(ChatGPT Images)や動画生成機能を組み合わせて活用できるのが特徴です。特に画像生成後に「Remix」や「Video」ボタンで編集・動画化できるのが魅力です。

「Sora」についてはこちらの記事に詳しく解説しています。

「Sora」で画像生成を開始する方法

STEP

「Sora」にアクセスしてログイン

ChatGPTのサイドバーにある「Sora」、または Sora(https://sora.com/) にアクセスし、OpenAIアカウントでログインします。Pro、Plus、Teamいずれかのアカウントであれば、動画生成も含めた機能がフルに利用できます。

「Sora」にアクセスしてログイン

左メニューの「Image」を選択すると、ユーザーが生成した画像を閲覧できます。

STEP

画像生成モードを選択

画面下部のプロンプト入力欄の左にある「Image」ボタンをクリックして、画像生成モードに切り替えます。

画像生成モードを選択
STEP

スペクト比や枚数を調整

画像生成前に、以下の設定が可能です。

  • アスペクト比:3:2、1:1、2:3 から選択可能
  • 枚数:Proユーザーは最大4枚まで同時に生成可能
スペクト比や枚数を調整
STEP

スタイルプリセットを選ぶ

画像を生成する前に、画像生成スタイルを選ぶことも可能です。

スタイルプリセットを選ぶ

プロンプト入力欄の右にあるアイコンをクリックすると、さまざまなスタイルプリセットが表示されます。

スタイルプリセットを選ぶ

以下は現在選択可能なプリセットの一例です。

プリセット名特徴
Archival v0モノクロ写真のようなクラシックな雰囲気
Film Noir v0映画のような暗くシネマティックなスタイル
Cardboard & Papercraft v0工作のような立体感と紙質感のある表現
Whimsical Stop Motion v0ストップモーションアニメ風の温かみある表現
Balloon World v1風船でできた世界のようなファンタジックなタッチ
OpenAI Superbowl Commercial v0コマーシャル風のインパクトある構図と光沢感
Cartoonify by Sora v0手描き風のカートゥーンスタイル
Pixel Art by Sora v0ピクセルアート風のレトロな表現

特定の雰囲気や用途に合わせてスタイルを選ぶことで、プロンプトの効果を最大化できます。

STEP

プロンプトを入力して生成

生成したい画像の内容をテキストで入力します。たとえば、

夏の京都の町並みを浴衣姿の女性が歩いている、ノスタルジックな雰囲気の写真風で描いてください。

プロンプトを入力して生成

入力後にEnterを押すと、画像の生成が開始されます。

STEP

画像が生成されるのを待つ

プロンプト送信後、数十秒〜最大約2分ほどで画像生成が完了します。進行中はサークルアイコンが回転し、「Image is being generated」と表示されます。
生成された画像が完成すると、自動的に画面に表示され、サムネイル形式で保存されます。

STEP

生成画像を確認・リミックス・動画化も可能

生成した画像をクリックすると「Remix(Rキー)」や「Create Video(Vキー)」の機能が使えます。

生成画像を確認・リミックス・動画化も可能
  • 「Remix」ボタンまたはキーボードの「R」キーで、その画像をもとに再生成が可能です。
  • 「Create Video」またはキーボードの「V」キーを押すと、「Sora」の動画生成機能にその画像を取り込むことも可能(動画機能は有料ユーザー限定)。

以上が、「Sora」で「GPT-4o」の画像生成を行う流れです。

このように「Sora」を使えば、「GPT-4o」の高性能な画像生成機能をより自由に、より直感的に活用できます。特にプロンプト調整や画像のリミックス、そして将来的な動画化まで考えている方には、「Sora」は欠かせないツールです。

「GPT-4o」の画像生成での効果的なプロンプトの書き方

「GPT-4o」の画像生成での効果的なプロンプトの書き方

画像生成で理想通りの結果を得るには、プロンプト(指示文)の書き方が非常に重要です。「GPT-4o」の画像生成は非常に柔軟で、多様なスタイルや構図、複雑なシーンの指定も可能ですが、それを活かすには「伝え方の技術」がカギになります。

このセクションでは、初心者でも迷わず画像生成ができるように、「GPT-4o」に伝えるべき要素を具体的に解説しながら、効果的なプロンプトの書き方と、英語/日本語の使い分けについても紹介します。

効果的なプロンプトの基本構成

以下の5つの要素を意識すると、イメージ通りの画像が得られやすくなります。

要素内容の例
主題何を描きたいのか(例:猫、人物、風景)
動作や状況どんなシーンか(例:公園でジャンプしている)
スタイル写真風、アニメ風、水彩画風、レトロ調など
構図や背景背景や構図の指定(例:近景、夕日、都市の屋上)
アスペクト比横長、縦長、正方形(※Soraでは選択可能)

プロンプト例(日本語+英語)

以下は、日本語でプロンプトを作成した場合の例です。

髪の長い少女が、桜が舞う公園で犬と遊んでいるシーン。春らしい明るい光、背景には満開の桜並木。アニメ風、3:2の横長構図で。

「GPT-4o」は英語での理解精度が最も高いため、英語プロンプトのほうが安定して高品質な画像が出る傾向があります。

A long-haired girl playing with a dog in a park with cherry blossoms falling. Bright spring light, background with a row of cherry blossom trees. Anime style, horizontal 3:2 aspect ratio.

英語プロンプト vs 日本語プロンプト:どちらがよいか?

英語プロンプト vs 日本語プロンプト:どちらがよいか?
項目英語プロンプト日本語プロンプト
精度・安定性◎ 高い(OpenAIが英語中心に学習)○ 日本語でも十分対応
スタイルの理解◎ 豊富な表現に対応△ 一部の絵柄や描写で制限あり
使いやすさ△ 英語が苦手だとハードル高め◎ 日本語なら直感的に書ける
初心者への安心感△ 慣れが必要◎ すぐに始められる

結論

「GPT-4o」は日本語プロンプトでも十分使えるが、より精密な画像を求めるなら英語が有利
そのため「日本語で考えて、英語に変換して使う」のが理想的です。

英語が苦手な人はどうする?

英語でプロンプトを書いた方が良いとわかっていても、「英語ができない…」と感じる方も多いですよね。そんなときは、「GPT-4o」自体に、英語変換をお願いするのがおすすめです!

ChatGPTへの頼み方(例文)

以下の日本語プロンプトを、画像生成用に最適な英語にしてください:カフェで本を読んでいる男性を、水彩画風に描いてください。背景はレンガ造りの壁で、構図は横長でお願いします。

このように「プロンプト翻訳」をお願いすれば、ChatGPTが自然な英語プロンプトにしてくれます。

スタイル指定で「イメージ通りの雰囲気」に

「GPT-4o」の画像生成は、基本のプロンプト入力だけでも高品質な画像を出力できますが、より自分好みの画像を作りたい場合は「スタイル指定」や「ネガティブプロンプト」「修正指示」を活用するのがポイントです。

画像生成のスタイルを指定することで、イラストの仕上がりがまったく異なります。
以下はよく使われるスタイルの例です。

スタイル名説明例
写実的(photorealistic)写真のようにリアルな質感を再現
アニメ風(anime style)日本のアニメのような絵柄
水彩画風(watercolor)柔らかく滲んだ水彩のタッチ
漫画風(manga style)白黒や線の強調されたコミック風
ピクセルアート(pixel art)レトロゲーム風のドット絵スタイル
レトロ風(retro style)1980年代風の配色やビジュアル

プロンプト例(スタイル指定):

幼い男の子が雨の中でカエルと遊んでいるシーン。背景は雨の公園。水彩画風、3:2のアスペクト比。

ネガティブプロンプトで「不要な要素」を排除

ネガティブプロンプトとは、「○○は入れないで」と伝える指示文です。生成画像に望ましくない要素が出やすい場合や、特定の表現を避けたい場合に使います。

プロンプト例(ネガティブ付き):

青空の下、花畑で笑う少女の肖像画。写実的なスタイルで、背景には木や建物がないように。(ネガティブ:建物、人物以外の人工物)

書き方のポイント

  • 「除外したい要素は何か?」を明確に
  • 一文にまとめてもよいが、はっきり分けたほうが効果的
  • 「no XXX」「without XXX」などの英語でも有効

修正指示で「あとから調整」も可能

「GPT-4o」はチャット形式で画像生成ができるため、生成された画像をもとに「ここを変えて」などの追加指示を出すことも可能です。これが従来の画像生成ツールと異なる大きな強みです。

例:画像を生成したあとに…

この画像の中の猫の色を白に変えてください。背景はそのままでお願いします。

もう少しカメラを引いて、全体が映るようにしてください。

同じ構図で、夜のシーンにしてください。

こういった「会話形式での修正」が自然にできるのは、「GPT-4o」ならではのメリットです。

これらのテクニックを活用することで、「GPT-4o」の画像生成はさらに強力なツールになります。細部までこだわりたいクリエイターや、ビジュアル表現にこだわるビジネス利用にも最適です。

「GPT-4o」画像生成を実際に使ってみた!16のプロンプト例と活用事例集

「GPT-4o」画像生成を実際に使ってみた!16の活用事例集

「GPT-4o」の画像生成機能は、ただ美しい画像を作るだけでなく、目的に応じた「有用なビジュアル」を生み出すことができます。

このセクションでは、僕自身が実際に「GPT-4o」を使って作成した画像の具体的な活用事例を、プロンプト付きでご紹介します。

それぞれの事例では、「どのような意図でプロンプトを書いたか」「何を再現できたのか」「どのように調整を重ねたのか」も含めて丁寧に解説していきます。これを参考にすれば、あなたもすぐに自分だけの画像を生成できるようになります。

① ホワイトボードにリアルな手書きメモを生成するプロンプト

「GPT-4o」の画像生成機能では、手書きのような質感をもつテキスト表現にも対応しています。特に、OpenAI公式でも紹介された「Whiteboard session(ホワイトボード・セッション)」のように、手書き風のノートやメモ、図解を自然な構図とリアルな質感で描き出せる点が大きな特徴です。

ホワイトボードに記された数式、箇条書き、図などを、まるで実際に人が書いたような「少し崩れた自然な字」で描くことが可能で、教育資料やビジネス用プレゼンの視覚補助にも応用できます。

以下のプロンプト(命令文)を出してみました。

A photorealistic image of a whiteboard in a meeting room with a large window in the background. The whiteboard has hand-drawn notes in black marker, including:

  • a diagram showing “tokens → [transformer] → [diffusion] → pixels”
  • bullet points:
    “Pros: image generation augmented with world knowledge, precise text rendering, in-context learning”
    “Cons: compute intensity, variable bit rate”
  • equations like “p(text, pixels, sound)”, “E=mc²”, and “sqrt(9)=3”
    The writing should look slightly messy and handwritten. Include a small sticky note on the corner with “本日の議題: AI生成画像” written in Japanese. A person’s reflection can be seen faintly on the glass wall.

「GPT-4o」が生成した画像は以下のとおり。

ホワイトボードにリアルな手書きメモを再現

画像生成結果レビュー

全体としてのクオリティは非常に高く、「GPT-4o」の手書き風レンダリングの実力がよく伝わってきます。ホワイトボードの質感、マーカー文字の書き味、図解の構成など、まさに実物の写真のようなリアリティがあります。

ただし、今回の画像生成で唯一惜しかった点は、日本語の付箋テキストの誤描写です。

「本日の議題:AI生成画像」という日本語の付箋が、意味不明な文字列になっており、日本語の正確なレンダリングにはまだ課題があることが分かります。これはOpenAI公式の制限事項としても指摘されている「Multilingual text rendering(多言語テキストの描画の難しさ)」に該当します。

今後の工夫としては、「付箋のテキストだけ別レイヤーで英語にして、あとから日本語に置き換える」などが考えられます。

② 詩的な言葉を配置したアートポスターを生成するプロンプト

「GPT-4o」で画像生成を行うとき、単なるビジュアルだけでなく、「言葉を絵の一部として取り入れる」ことも可能です。

この機能を活かせば、詩や名言、キャッチコピーなどを美しくレイアウトしたアートポスターを作ることができます。特に日本語の詩や短歌など、感性に訴えるコンテンツとの相性は抜群です。

ここでは、僕が実際に「GPT-4o」で使用したプロンプトと、生成したアートポスターの事例をご紹介します。

Create a minimalistic art poster with the following Japanese text in calligraphic style at the center of the image:

“きみの声が
 風に溶けて
 星になる”

Use a soft pastel background (light beige), and make the text float in the center with plenty of whitespace. Add a tiny silhouette of a person looking up at the stars in the bottom right corner. Make the font feel gentle and poetic. Vertical text layout.

「GPT-4o」が生成した画像は以下のとおり。

詩的な言葉を配置したアートポスターを生成

画像生成結果レビュー

一見すると雰囲気のある詩的なビジュアルに仕上がっていますが、日本語の文字に明らかな破綻が見られました。最初の「き」の文字が本来のひらがなとは異なる、日本語フォントとして存在しない崩れた文字になってしまっています。

また、「風に溶けて」と描写されるべき部分が「きみ溶けて」となっていたり、意味の繋がりが崩れている箇所もあります。

このように、「GPT-4o」は高精度なテキスト描画が可能とはいえ、日本語の縦書きや詩的表現では、まだ文字崩れや意味の誤変換が発生する可能性があります。特にフォントが手書き風や毛筆風などの場合は、誤変換や文字破綻が起きやすくなる印象です。

とはいえ、構図や余白、全体のデザイン性には優れた点も多く、修正を加えれば完成度の高いビジュアル作品として活用できるポテンシャルは十分にあると感じました。

③ 日常に潜むヒーローを描く4コマ漫画を生成するプロンプト

「GPT-4o」の画像生成で、まるで商業漫画のような4コマストーリーを完全自動で作ることができます。

今回は、ある日突然ヒーローになる女子高生の日常をユーモラスに描いた4コマ漫画を生成してみます。

以下のプロンプト(命令文)を出してみました。

Create a four-panel comic strip with light beige borders and simple shading.
Panel 1: A Japanese high school girl is walking to school with a toast in her mouth, late.
Panel 2: She slips on a banana peel in front of the school gate.
Panel 3: As she falls, her eyes glow and she transforms into a superhero with a cape.
Panel 4: She stands up confidently while classmates cheer: “すごい!ヒーローになった!”
Style: Clean manga style with Japanese text in speech bubbles.
Aspect ratio: vertical 2:3

「GPT-4o」が生成した画像は以下のとおり。

日常に潜むヒーローを描く4コマ漫画

画像生成結果レビュー

今回「GPT-4o」で生成した4コマ漫画は、驚くほど完成度の高いストーリー構成で仕上がりました。セーラー服姿の女子高生がパンをくわえて登校するという、日本のアニメや漫画でよく見られる「あるある」のシーンから始まり、ヒーローに変身するというユーモラスな展開が描かれています。

背景やコマ割り、キャラクターの表情までしっかり表現されており、「GPT-4o」の漫画表現力の高さを実感できました。特に3コマ目の変身シーンの勢いや、最後の決めポーズは見事です。

ただし、吹き出し内のセリフ「遅刻遅刻〜」の“遅”の文字が崩れている点だけは少し惜しいところでした。このような小さな文字のレンダリングは、まだ完璧ではないこともあるようです。

とはいえ、構成・テンポ・キャラクター性を含め、十分に使えるレベルの漫画が自動生成できることに驚きました。商業作品や広告プロトタイプにも応用できる可能性を大きく感じます。

④ ニュートンの実験を解説するインフォグラフィックを生成するプロンプト

「GPT-4o」の画像生成は、科学的な知識をわかりやすく視覚化するのにも非常に有効です。

ここでは、物理学の父とも言われるアイザック・ニュートンの有名な「プリズム実験」をテーマに、教育用インフォグラフィックを生成した事例をご紹介します。

実際に教材や科学イベントで使いたくなるような、構図も情報設計も整った図解を、「GPT-4o」だけでどれだけリアルに再現できるか試してみます。

以下のプロンプト(命令文)を出してみました。

Create a flat educational infographic titled “ザ・リンゴの法則” (The Law of the Apple) explaining Newton’s prism experiment. Use a vertical 2:3 aspect ratio with a white background. Include clearly labeled diagrams showing sunlight entering a prism, splitting into a spectrum of colors, and hitting a wall. Include small illustrations of Newton observing the experiment. Add Japanese text for section titles like “実験の流れ” (Experiment Flow), “観察結果” (Observation), and “ポイント” (Key Points). Make sure the text is clearly rendered and readable. Keep the tone simple, for students aged 10–14.

「GPT-4o」が生成した画像は以下のとおり。

ニュートンの実験を解説するインフォグラフィック

画像生成結果レビュー

太陽光、プリズム、観察結果という流れをしっかりと視覚化しており、図解の基本である「実験の流れ」「観察」「結論」の3段構成がきちんと守られています。

テキストの読みやすさも上々で、「プリズム」「太陽光」などの専門語も自然に描かれています。

ただ一部、見出しの「実験のなれ」が本来は「実験の流れ」であるべきところを誤って描写しており、これは「GPT-4o」画像生成の現在の課題である「日本語の文字レンダリング精度」に関連する部分です。とはいえ、意味が通じないレベルではなく、手直しが可能な範囲です。

このように「GPT-4o」の画像生成は、教育・解説用ビジュアルにも非常に有効で、学校の教材やブログ、SNSの解説投稿など、多様な用途に活用できます。誤字が心配な場合は、事前に英語プロンプトで正確に指定するか、ChatGPTとのやり取りで調整を繰り返すことで、より高い精度のビジュアルが得られるでしょう。

⑤ 日本の街角に現れる謎の観光案内ロボットと標識たちの画像を生成するプロンプト

「GPT-4o」の画像生成機能を活用すれば、日本の街角に存在しそうな架空の観光ガイドロボットと、ユニークな標識が並ぶリアルなシーンも再現できます。看板や案内板の文字が正確に描写されるだけでなく、キャラクターや背景の構成にも高度な調整が可能です。

ここでは「観光案内ロボットが観光客に囲まれる街角シーン」の事例をご紹介します。

以下のプロンプト(命令文)を出してみました。

Create a photorealistic image of a quiet street corner in a Japanese city. At the corner stands a humanoid tourist guide robot, painted white and blue, holding a touchscreen map. On its body, there are multiple signs with readable Japanese text such as “この先猫神社あり”, “夜間は提灯が浮かびますのでご注意ください”, and “本日たこ焼き祭り開催中”. A family of three (father, mother, child) are curiously looking at the robot. Include background details such as bicycles, vending machines, tiled sidewalks, and a konbini sign.

「GPT-4o」が生成した画像は以下のとおり。

日本の街角に現れる謎の観光案内ロボットと標識たち

画像生成結果レビュー

今回「GPT-4o」で生成した画像は、街の一角で観光案内をする人型ロボットと、その案内を興味深く見つめる家族連れを描いたシーンです。

全体の構図は非常に自然で、実際に日本の下町に存在していそうな雰囲気がリアルに再現されています。ロボットの質感や表情、背景の看板や自販機、街の奥行きなど、写実性の高さは「GPT-4o」ならではの魅力です。

一方で、日本語の描写にはいくつか不自然な点が見受けられました。こうした細かい日本語の誤りは、やはり非ラテン文字(とくに漢字やひらがな)に対するレンダリング精度の課題を浮き彫りにしています。

日本語での看板や説明を含む画像を作成する際には、重要な文言には日本語+英語の併記を指定する、あるいは短く簡潔な言葉を使うなどの工夫が効果的です。

⑥ 四季を味わう!季節限定のレストランメニュー表を生成するプロンプト

「GPT-4o」の画像生成機能を使えば、季節ごとの料理メニューを、まるで実際の高級レストランに置かれていそうな美しいビジュアルで表現することができます。

ここでは、春・夏・秋・冬、それぞれの旬の食材を取り入れた料理名と価格を組み合わせた、和モダンなメニュー表を作成してみます。

以下のプロンプト(命令文)を出してみました。

Create a beautifully designed seasonal Japanese restaurant menu featuring four sections: Spring, Summer, Autumn, and Winter. Each section should include three dishes with elegant Japanese names, realistic prices in yen, and minimal Japanese text in stylish calligraphy. The menu should have a white background with subtle seasonal illustrations (e.g. cherry blossoms for spring, fireworks for summer, maple leaves for autumn, snowflakes for winter). Overall style should feel traditional yet modern, like a high-end kaiseki restaurant.

「GPT-4o」が生成した画像は以下のとおり。

四季を味わう!季節限定のレストランメニュー表

画像生成結果レビュー

今回の画像生成は、季節感のあるメニュー表としては十分に完成度の高いものでしたが、一部においてイメージとのギャップが見られました。

まず全体構成としては、「春・夏・秋・冬」に分かれたセクションごとに、料理名と価格がしっかりと表示されており、季節のアイコン(桜、花火、紅葉、雪の結晶)も自然に背景に溶け込んでいます。「GPT-4o」の高精度な文字レンダリングにより、漢字やひらがなはおおむね読みやすく、価格も円単位で表示されるなど、実用性の高い内容になっていました。

しかしながら、右下に描かれていた魔女風のキャラクターが、日本料理店の高級感ある雰囲気とはややミスマッチで、「なぜここに魔女が?」という印象を受けた点が惜しかったです。これはプロンプトで「キャラクター」や「ファンタジー風」の要素が紛れ込んでいた可能性もあり、次回以降の生成時にはスタイルや要素の明確な指定がより重要になると感じました。

また、料理の価格に一部極端な差が見られ、「鯛の桜蒸し230円」や「冬瓜の蟹あんかけ70円」といった現実離れした設定も見られました。これは数字部分の認識にまだ誤差が出るという、「GPT-4o」特有の生成精度の課題といえるでしょう。

とはいえ、季節の演出と料理名の描写、フォントの選択、構成力は非常に秀逸であり、ビジュアルコンセプト資料やポスター、メニュー案のたたき台としては十分活用できるクオリティです。今後も微調整を加えながら、実用性の高い飲食ビジュアル制作に活かしていけると確信しています。

⑦ 結婚式の招待状を詩的にデザインするプロンプト

「GPT-4o」の画像生成機能では、フォーマルな場にふさわしい上品で詩的なデザインの画像も簡単に作成できます。

たとえば結婚式の招待状のように、繊細な言葉や美しい背景を組み合わせたビジュアル制作も、「GPT-4o」ならスムーズに行えます。

ここでは、「詩的なフレーズをあしらった結婚式の招待状」の活用事例をご紹介します。

以下のプロンプト(命令文)を出してみました。

Create a vertical wedding invitation in Japanese style. The background is watercolor with light pastel pink and beige tones. In the center, place a poetic phrase in elegant vertical Japanese text: “きみと紡ぐ、永遠のとき”. Add subtle floral decorations (such as cherry blossoms and peonies) around the edges. At the bottom, include a silhouette of a bride and groom holding hands under a cherry tree. The overall tone should be calm, romantic, and artistic.

「GPT-4o」が生成した画像は以下のとおり。

結婚式の招待状を詩的にデザイン

画像生成結果レビュー

今回生成された画像は、「GPT-4o」が持つ繊細なスタイル指定の対応力と、日本語テキストの精密なレンダリング精度を最大限に活かした素晴らしい成果となりました。

背景の水彩調の桜や牡丹の花々は、淡いピンクで柔らかく描かれ、春のやさしい空気感を演出しています。下部に描かれた新郎新婦のシルエットはシンプルながらも印象的で、感情を静かに語りかけてくるような美しさがあります。

中央に配置された日本語の縦書き詩「きみと紡ぐ、永遠のとき」も、フォントの選び方や字間のバランスが自然で、機械生成とは思えない仕上がりです。視覚的にも感情的にも、見る者の心をそっと動かす、まさに詩的な招待状にふさわしいビジュアルになっています。

強いて言えば、背景の水彩効果が非常に柔らかいため、印刷用途では色が薄く感じられる可能性もあるため、若干のコントラスト調整は検討してもよいかもしれません。

全体として、「GPT-4o」の画像生成能力が芸術的表現にまで及ぶことを証明する一枚でした。結婚式の招待状だけでなく、詩集やポスター、イベント告知など、さまざまなシーンでの応用が期待できます。

⑧ ゲーム用キャラクターを連続生成して装備まで生成するプロンプト

「GPT-4o」の画像生成機能では、ひとつのキャラクターを軸にしながら、ポーズや衣装、装備を変更したバリエーションを連続して生成することが可能です。これにより、ゲーム開発やキャラクターデザインの現場でも即戦力となる、圧倒的な利便性と創造性が手に入ります。

ここでは、僕がオリジナルで作成したゲーム用キャラクター「魔法使いシャユ」をベースに、通常装備→バトル装備→覚醒フォームの3段階に分けて連続生成してみます。

まずは、通常フォームとして、以下のプロンプト(命令文)を出してみました。

Create a fantasy game character portrait of a young female mage named Shayu. She has long silver hair, gentle blue eyes, and wears a hooded robe with scales resembling a frilled shark. Her style is mystical and slightly aquatic. She holds a glowing crystal staff. The background is a dark sea cave lit by faint magical light. Render the image in semi-realistic fantasy art style.

「GPT-4o」が生成した画像は以下のとおり。

幼い魔法使い「Shayu」
幼い魔法使い「SHAYU」

画像生成結果レビュー

第一段階の画像では、シャユはまだ装備も簡素で、杖のクリスタルも小さく、表情もややあどけなさが残ります。フード付きのローブはラブカ(深海魚)を思わせる鱗のデザインが印象的で、キャラクター性を確実に表現できました。背景の青みがかった洞窟のような空間も「深海の魔女」という設定をしっかり補強しています。

続けて、バトルフォームとして、以下のプロンプト(命令文)を出してみました。

Create a fantasy battle-ready version of Shayu, the mage. Her robe now glows with ancient runes, and she wears light armor over her shoulders and arms. Her staff is charged with lightning, and her eyes are glowing. Add a magical water dragon swirling behind her. Background is a stormy cliffside battlefield. Semi-realistic style.

「GPT-4o」が生成した画像は以下のとおり。

覚醒した戦闘形態「Shavu」
覚醒した戦闘形態「SHAVU」

画像生成結果レビュー

2枚目では名前が「SHAVU」に変化してしまっており、これは「GPT-4o」がまだファンタジー名の一貫性を完璧には維持できない点を示しています。ただし、ビジュアル面では明確な成長と変化が描かれており、魔法の杖に雷のエネルギーが帯電し、鎧の追加や目の発光などから「戦闘モード」への移行がわかりやすく表現されています。デザイン的な進化としては成功しており、装備の拡張や衣装の細部まで丁寧に描かれていました。

最後に、通常フォームとして、最初のプロンプト(命令文)を出してみました。

Create an awakened version of Shayu, the mage. Her hair is now glowing silver, with bioluminescent strands. She floats above water, her robe transformed into an elegant flowing garment made of shimmering light. A halo of magic symbols spins behind her. Her staff is now a divine trident. Background is a celestial ocean with aurora sky. Semi-realistic fantasy art.

「GPT-4o」が生成した画像は以下のとおり。

神格化された最終形態
神格化された最終形態

画像生成結果レビュー

3枚目では名前表示はなく、神話的な存在となったかのようなビジュアルに変化。衣装は光をまとうような半透明のドレスに変わり、背景も星空と海に囲まれた幻想的な空間になっています。持っている武器も杖から三叉槍へと変化し、立ち位置は水面の上。完全に神話級の存在へと昇華されたような描写です。ここでも視覚的な一貫性は保たれており、色調や表情、ポーズの進化から「成長のストーリー」を感じさせる構成になっていました。

連続画像生成の総評

「GPT-4o」による連続画像生成は、キャラクターデザインのプロトタイピングやゲーム用設定資料のビジュアル化に非常に適していると感じました。特に今回のように、成長・進化・最終形態という段階的な構図を使えば、キャラクター性をより明確に伝える画像セットが容易に作成できます。

今後は、スペルの統一性を保つために「名前は常に同じにして」といった追加プロンプトや、カスタム指示の工夫が必要になるかもしれません。とはいえ、ここまで精度高く三段階の変化をビジュアル化できること自体、「GPT-4o」の画像生成機能の圧倒的な実力を感じさせる結果となりました。

⑨ 独自のアイデアをもとにしたステッカーを生成するプロンプト

「GPT-4o」の画像生成は、キャラクターや風景の描写だけでなく、デザイン性のある商品素材にも活用できます。

中でも、SNS投稿やグッズ展開で人気の高い「ステッカー」用画像は、明確なコンセプトがあれば、高品質で実用的なものが簡単に生成可能です。

ここでは、オリジナルのアイデアをもとに、実際に使いたくなるステッカー画像を作成してみます。

以下のプロンプト(命令文)を出してみました。

Generate a sticker-style illustration with transparent background of a cute deep-sea creature girl character inspired by a frilled shark. She has large, round eyes, small fins on her head, and wears a dark blue hoodie with fish-scale patterns. Her pose is waving her hand with a friendly expression. The style should be cartoonish, outlined clearly, and ready to be printed as a sticker.

「GPT-4o」が生成した画像は以下のとおり。

独自のアイデアをもとにしたステッカー制作

画像生成結果レビュー

想定どおりのカートゥーン調で可愛らしい仕上がりとなり、実際にステッカーとして印刷して使いたくなるクオリティでした。

まず目を引いたのは、しっかりと太く描かれた黒の輪郭線です。プロンプトで「outlined clearly(輪郭線をはっきり)」と指示した通り、シール用デザインとして最適な視認性が確保されていました。また、背景が完全に透明だったことから、画像ファイルをそのままステッカー用途に流用できる状態であった点も大きな評価ポイントです。

さらに、ラブカの特徴である魚の鱗を模したフードやパーカーのデザインも細かく描写され、モチーフの反映精度の高さが感じられました。手を振っているポーズや、笑顔で親しみやすい表情も、プロンプトで指定した「waving」「friendly expression」がしっかり再現されており、「GPT-4o」のプロンプト理解力と描写力の高さを実感できる結果となりました。

一部、陰影のグラデーションがややアニメ塗りに寄っており、印刷で使用する際はベタ塗りスタイルを指定した再生成も選択肢となりますが、今回のように自然な陰影を活かすことで高級感あるステッカーになる可能性もあります。

このように、「GPT-4o」は実用性の高い商品素材を、誰でも簡単に高品質で生成できる点で、ステッカーやLINEスタンプ、グッズ制作を目指す方には大きな味方になることが分かりました。

⑩ 科学・教育用の図解や説明図を生成するプロンプト

「GPT-4o」の画像生成は、アートやファンタジーだけでなく、科学や教育の分野でも非常に実用的なビジュアル資料を生成できるのが特徴です。複雑な概念や抽象的な知識を、図解としてわかりやすく視覚化する力があり、教材づくりやプレゼン資料に重宝します。

ここでは、「中学生でも理解できる科学解説図」を想定して、「GPT-4o」に教育用の図解を依頼してみた活用事例をご紹介します。

以下のプロンプト(命令文)を出してみました。

Create an educational infographic titled “The Structure of an Atom” for middle school students. Show a large nucleus in the center labeled “Protons (+) and Neutrons (0)” and surrounding it are three orbitals with small electrons (–) moving around. Use a clean, colorful design with Japanese labels. Add arrows pointing to each part with brief explanations in Japanese. Background should be white, and all elements should be easy to read for 13-year-olds.

「GPT-4o」が生成した画像は以下のとおり。

科学・教育用の図解や説明図を生成してみた

画像生成結果レビュー

実際に「GPT-4o」で生成したこの図解は、教育用途に非常に適した仕上がりでした。タイトル「原子の構造」も正しく表示されており、全体的にバランスよく整理されたレイアウトになっています。

特に良かった点は、「原子核(陽子・中性子)と電子の関係が明確」、「各要素に対する矢印と説明ラベルがしっかり配置」、「デザインも子ども向けに配慮された柔らかい印象」の3点です。

一方で、一点だけ惜しかったのは「電子(−)陽の電荷をもつ」とあるラベルの誤表記です。本来であれば「負の電荷をもつ」とすべきところが「陽の電荷」となっており、意味が逆になってしまっています。

このように、「GPT-4o」では科学や教育に必要な図解を簡単に作ることができますが、専門用語や記号の正確さの最終チェックは人間の目で確認する必要があると感じました。

それでも、ここまで日本語で図解を生成できるAIは他に類を見ないため、教材や参考資料のたたき台として非常に有用です。プロンプトを調整すれば、物理・化学・生物・地学など、あらゆるジャンルに応用できるのが魅力です。

⑪ 3Dコードをビジュアルで生成するプロンプト

「GPT-4o」の画像生成では、プログラムや数式などの抽象的な内容を、視覚的にわかりやすく再現することも可能です。

今回の事例では、あえて「3Dコード風の立体的なビジュアル」を指示して、プログラミングやデータ構造の世界観を可視化してみます。

デザインや教育資料に使えるだけでなく、コードそのものの構造美をアートのように表現することもできるのが、「GPT-4o」画像生成の強みです。

以下のプロンプト(命令文)を出してみました。

Visualize a 3D cube made of glowing neon code blocks floating in a dark cyber space. Each block displays a different programming symbol or function name (like if, for, return, lambda, while, etc.). The cube rotates in space, with digital streams of data flowing around it like glowing circuits. Style should be a mix of sci-fi and digital art.

「GPT-4o」が生成した画像は以下のとおり。

3Dコードをビジュアルで再現

画像生成結果レビュー

今回「GPT-4o」で生成した画像は、まさにサイバー×プログラミング×未来的アートを融合させた、驚異的なビジュアルに仕上がりました。

まず目を引くのは、暗闇に浮かぶ3Dコードキューブの存在感です。立方体の各ブロックには「if」「for」「return」「lambda」「var」など、実際のプログラミングに登場するキーワードが光り輝くネオンのように描かれています。「lambda」を除いては文字の形も崩れておらず、視認性は非常に高く、明確に判読できる水準でした。

また、ブロックの配置も美しく、ルービックキューブのような立体的構造が空間に自然と浮かんでいるように感じられます。背後には回路基板を模したような電子的な背景が広がっており、データの流れや信号の動きまでもが視覚的に演出されていました。

この画像は、技術系プレゼン資料やエンジニア向けの講演スライド、SNS投稿用のビジュアルとしても非常に使いやすいものだと感じました。「GPT-4o」だからこそ可能な、高精度で意味を伴う3Dビジュアルの一例といえるでしょう。

⑫ 写真風のノスタルジックなストリート風景を生成するプロンプト

「GPT-4o」の画像生成機能では、レトロな雰囲気や郷愁を感じさせるノスタルジックな街の風景も、まるで本物の写真のような質感で描き出すことが可能です。

特に人物が写っていない構図や、少し色褪せた看板、電柱、路地裏などを組み合わせることで、日本人にとってどこか懐かしさを覚えるシーンを簡単に再現できます。

以下のプロンプト(命令文)を出してみました。

Create a realistic photo-style image of a quiet street corner in Japan during late afternoon. Include aged buildings, slightly faded signs in Japanese, power lines crisscrossing above, and warm sunlight casting long shadows. The atmosphere should evoke a nostalgic, peaceful feeling like the early 90s. No people, just the street view. Slight grain effect for a vintage photo look.

「GPT-4o」が生成した画像は以下のとおり。

写真風のノスタルジックなストリート風景

画像生成結果レビュー

今回生成した「写真風のノスタルジックなストリート風景」は、まさに日本の昭和の町並みを彷彿とさせる見事な仕上がりでした。

まず注目すべきは、建物のリアリティです。老朽化したコンクリートの質感、色あせたシャッターや看板など、写真と見まごうほどの再現度で、まるで昔の実家の近所にあったような商店を思い出させてくれます。

看板の文字「たばこ」「酒」「伊藤商店」「かどでん」なども日本語としてきちんと読めるレベルで描写されており、「GPT-4o」のテキストレンダリング精度の高さを実感できる結果となりました。ただし、「かどでん(角の電気屋)」という言葉は少し珍しく、プロンプトの工夫でより自然な名称にできたかもしれません。

また、全体に夕方の暖色光が差し込む演出も、影の伸びや色合いの柔らかさを通じて、懐かしさや郷愁を感じさせるトーンを見事に表現しています。

一方で、やや人工的に見える部分もわずかにあり、たとえば電線の交差の仕方が若干過密であるようにも感じました。しかし、これはプロンプトによる指定通りであり、「複雑な構図でも忠実に描く」ことができる「GPT-4o」の能力の裏返しとも言えます。

このように、「GPT-4o」は記憶の風景とも呼べるような抽象的な感情に基づいた画像の再現にも強く、広告・映像制作・ノベル表紙・エモいSNS投稿用の画像生成などにも非常に有用です。

⑬ ファンタジー世界の一場面を構図付きで生成するプロンプト

「GPT-4o」の画像生成は、ファンタジー作品における物語性のある構図表現にも非常に強く、キャラクターデザインや背景の世界観構築においても力を発揮します。特に「構図」や「ポージング」「光の方向」などを明示することで、物語のワンシーンをそのまま切り取ったようなイラストを生成することができます。

ここでは、北欧神話風のファンタジーキャラクターが断崖に立ち、遥か彼方の天空都市を見上げるシーンを描写したプロンプトを用い、構図・背景・視点などの指定を細かく行ってみます。

以下のプロンプト(命令文)を出してみました。

A fantasy scene of a young female warrior with silver hair and a scale-patterned blue cloak, standing at the edge of a high cliff overlooking the sea. In the distant sky, a glowing floating city made of white stone hovers above the clouds. She holds a glowing trident and gazes toward the sky. The scene is dramatic, cinematic, and filled with emotion. Back view of the character. Wide-angle composition with strong lighting from the horizon.

「GPT-4o」が生成した画像は以下のとおり。

ファンタジー世界の一場面を構図付きで描写

画像生成結果レビュー

今回のプロンプトで生成された画像は、まさに「映画のワンシーン」と呼ぶにふさわしいクオリティでした。

まず視線を引くのは、夕陽に照らされた海の輝きと雲の陰影のリアリティです。その中心に浮かぶ天空都市は、白い石造りで荘厳かつ神秘的に描かれており、周囲の光輪によって神格化されたような印象を与えます。まさに物語の目的地としてふさわしい存在感を放っています。

主人公の少女戦士もプロンプト通り、鱗模様の青いマントをまとい、風になびく髪とマントが画面に動きを与えています。背中越しの構図ながらも、空を見上げる彼女の決意や感情が自然に伝わってくる描写力は見事です。

特に驚かされたのは、構図指定(背面構図・広角・地平線の光源)が忠実に反映されていたこと。これにより、まるでRPGのワールドビジュアルやポスターに使えそうな完成度になっており、「GPT-4o」がここまで指示通りのアートを生成できることに改めて感動しました。

⑭ ジブリ風・アニメ風イラストを生成するプロンプト

「GPT-4o」の画像生成では、「スタジオジブリ風」や「日本のアニメ風」といったスタイル指定も可能です。

特定のキャラクターに似せるのではなく、あくまでタッチや色合い、雰囲気を再現する形でプロンプトを工夫すれば、著作権リスクを回避しながら高品質なアニメ風ビジュアルを生成することができます。

今回は、ジブリ作品のようなキャラクターを含めたプロンプトで、アニメのワンシーンのような世界観を再現してみます。

以下のプロンプト(命令文)を出してみました。

A young girl with big round eyes and flowing hair wearing a blue cloak stands in a grassy field, looking up at a mysterious floating island in the sky. The scene is drawn in the style of Studio Ghibli, with warm, nostalgic colors and detailed nature background, soft lighting, cinematic composition, Ghibli-style character design, highly detailed.

「GPT-4o」が生成した画像は以下のとおり。

ジブリ風・アニメ風イラストを生成してみた

画像生成結果レビュー

今回「GPT-4o」の画像生成で作成したジブリ風イラストは、想像以上の再現度で驚かされました。

キャラクターは、大きな瞳と優しい表情が印象的で、まさにジブリ作品に登場しそうな無垢な少女として描かれています。髪の流れやマントの質感、服のシワの自然さも非常に丁寧で、まるで手描きアニメの一コマを切り取ったような仕上がりです。

広がる草原、奥行きのある樹木、そして空に浮かぶ島。この構図はまさに『天空の城ラピュタ』を彷彿とさせる王道ジブリスタイル。空のグラデーションや雲の描写、背景との調和感も抜群で、どこか懐かしさを感じさせます。

特筆すべきは、水彩画風のタッチと色味の柔らかさ。デジタルでありながら、まるでセル画のような風合いで、アナログ風のあたたかさがしっかり表現されています。プロンプトで指定した「Studio Ghibli style」の効果が、これほど忠実に反映されるとは驚きでした。

注意点:ジブリ風スタイルを使う際の著作権と生成時の表現

「ジブリ風」というスタイル自体は、著作権には該当しないアイデア(作風)として扱われるため、再現しただけでは著作権侵害にはなりません。しかし、既存のキャラクターに酷似した造形(例:トトロや千尋と明確に似ている場合)は、「表現の類似」として著作権の対象となる可能性があります。

安全に活用するためのポイント:

  • 特定の作品名やキャラクター名はプロンプトに入れない
  • あくまで「〇〇風の世界観」として雰囲気を再現するにとどめる
  • SNS等で公開する際は「AI生成」「創作」と明記する

⑮ 参考写真をもとに、ドラえもん風のイラストを生成するプロンプト

「GPT-4o」の画像生成では、参考写真をもとにアニメ風のスタイルに変換することも可能です。

このような使い方は、家族や子どもとの思い出を、より印象的で楽しい作品に残したいときに最適です。また、SNS投稿や年賀状、アルバム作成などにもぴったりな活用方法といえるでしょう。

今回はその中でも特に人気のある「ドラえもん風」のスタイルで、下の子どもたちの誕生日会の写真をもとにイラストを生成してみました。

参考写真をもとに、ドラえもん風のイラストを生成してみた

今回使用したのは、カラフルな飾りと子どもたちの笑顔がはじける誕生日パーティーの1枚です。紙帽子やケーキ、カラフルな紙コップやお菓子が並び、写真全体がポップで楽しい雰囲気に包まれていました。

以下のプロンプト(命令文)を出してみました。

Create an illustration in the style of Doraemon anime, featuring a group of cheerful elementary school children gathered around a colorful birthday cake. The kids are wearing party hats and clapping with joy, in a room decorated with bright garlands, streamers, and balloons. The background should have a fun and lively atmosphere, with soft outlines and bold colors typical of the Doraemon anime style.

「GPT-4o」が生成した画像は以下のとおり。

参考写真をもとに、ドラえもん風のイラストを生成してみた

元写真と「GPT-4o」が生成した画像を比較してみます。

画像生成結果レビュー

今回のドラえもん風イラストは、期待以上のクオリティで仕上がりました。

まず目を引くのは、キャラクターの目の描き方や頬の丸み、柔らかい線のタッチなど、「ドラえもん」シリーズを彷彿とさせるスタイルの再現度の高さです。特に、子どもたちの表情や手を合わせてケーキを囲む仕草などは、原作アニメに出てきそうな微笑ましいシーンそのものです。

背景も、色とりどりの旗や風船、紙吹雪などがしっかり描き込まれており、誕生日会の賑やかな雰囲気を上手く表現しています。色使いもビビッドかつ明快で、まさに子ども向けアニメらしい「元気で楽しい世界観」が構築されています。

さらに、中央のバースデーケーキには「8」の数字がキャンドルで描かれています。参考写真をよく見ると「9」ですが裏返しになっているため正確に反映されてなかったようですが、数字の要素がしっかり活かされている点は評価できます。

帽子や服装のパターンも、実写写真のディテールをうまく取り入れながら、アニメ風にデフォルメされていて自然です。

注意点:ドラえもん風スタイルを使う際の著作権と生成時の表現

「ドラえもん風」といっても、キャラクターそのもの(ドラえもんやのび太、しずかなど)を直接登場させるのは避けましょう。著作権的な問題を避けるためにも、あくまでスタイルの再現にとどめることが重要です。

安全に活用するためのポイント:

  • 著作権キャラクターの名前や外見を使わない
  • プロンプトでは「Doraemon style」などと記述し、固有名詞は避ける
  • 商用利用は自己責任で、慎重に判断する(非営利・個人利用がおすすめ)

⑯ 参考写真をもとに、そっくりなスタイルで画像生成するプロンプト

「GPT-4o」の画像生成は、ゼロから絵を描くだけではありません。手元にある1枚の写真をもとに、その雰囲気や構図、ライティングを「そっくりに再現する」ことも可能です。

今回は、実際に僕が撮影した下の写真をもとに、そっくりな画像をプロンプトで再現できるのか試してみました。

参考写真をもとに、そっくりなスタイルで画像生成してみた

今回使用した写真は、晴天の下、参拝客が行き交う日本の神社(鶴岡八幡宮)と石段を撮影した写真です。赤い欄干、参道の階段、本宮の建築、左右に茂る緑といった要素を忠実に再現したいと考えました。

以下のプロンプト(命令文)を出してみました。

A traditional Japanese shrine with red wooden railings, stone steps crowded with visitors, a main temple building at the top, surrounded by lush trees, bright sunny sky, realistic photo style, same angle and lighting as the reference photo

「GPT-4o」が生成した画像は以下のとおり。

実際に生成された連続画像です。では、画像生成結果レビューを書いてください

元写真と「GPT-4o」が生成した画像を比較してみます。

画像生成結果レビュー

今回の画像生成は、構図・ライティング・被写体のバランスなど、非常に高い精度で参考写真の雰囲気を再現できていました。

まず注目すべきは、赤い欄干の質感や位置、石段のパース感、そして本殿の建築スタイルまでがほぼ忠実に再現されている点です。とくに階段を上る人物の動きや服装のバリエーションまで自然に描かれており、見た目だけなら「別角度から撮った実写写真」と錯覚しそうな完成度でした。

一方で、人々の顔のディテールや個別の表情は表現されてないので残念でした。また、遠景の木々や空の発色は少し理想化されたようなトーンになっており、リアルすぎない分、柔らかく幻想的な雰囲気もあります。

とはいえ、全体としては「写真を参考にした構図指定生成」のテストとして非常に満足できる結果です。風景の雰囲気だけを変えたい、混雑を減らしたパターンを作りたい、時間帯を夕方に変更したいなど、応用展開にも柔軟に対応できるレベルに仕上がっていました。

「GPT-4o」画像生成を仕事や副業に活かす!6つの活用アイデア集

「GPT-4o」画像生成を仕事や副業に活かす!6つの活用アイデア集

「GPT-4o」の画像生成機能は、単なるエンタメ用途にとどまらず、ビジネスや副業、教育など、あらゆる現場で実用的なツールとして活用することができます。

このセクションでは、実際にどんな場面で、どう使えるのかを目的別に分かりやすく解説します。プロンプトの工夫次第で、あなたの仕事や副業の成果を大きく引き上げることも可能です。

SNSマーケティング担当者向け

SNSやWeb広告の現場では、短期間で数多くのビジュアルが求められます。「GPT-4o」の画像生成を使えば、スピーディーかつスタイルを変えたビジュアルを簡単に作成でき、運用や効果検証の効率も格段に向上します。

  • 商品やイベントの告知バナーを、毎回異なるスタイルで量産可能
  • 目を引くSNS投稿用画像(例:X、Instagram)を複数パターン生成し、ABテストを実施
  • コンテンツ配信に必要なサムネイルやポスターを、プロンプト1つで即作成
  • 流行やターゲット属性に合わせたデザインを、チャットで会話する感覚で微調整
  • 広告素材のバリエーション展開や、特定のカラー・フォントの指定も可能

たとえば、「20代女性向けの春のセールバナーを、やさしいパステル調で、Instagramに合う正方形画像として生成して」と指示すれば、プロのデザイナーに頼まなくても高品質な画像が手に入ります。

こうした活用により、少人数のチームでもハイクオリティなマーケティング施策が実現できるようになります。

副業・コンテンツ販売者向け

「GPT-4o」の画像生成機能は、副業や個人でのコンテンツ販売にも強力な武器となります。ビジュアルコンテンツを手軽に用意できることで、制作コストの削減と収益性の向上が両立できます。

  • オリジナルキャラクターを生成し、LINEスタンプやグッズ展開に活用
  • noteやKindle出版、有料記事に添える挿絵・カバー画像を商用利用OKで生成
  • 自作の講座資料や教材PDFに、理解を促す図解やイラストを追加
  • オンラインスクールや動画講座で使うスライドやサムネも簡単に作成
  • 商品説明画像や販売ページ用バナーを、自分の世界観に合わせて自在に作れる

たとえば、「かわいいネコのキャラクターを、ゆるふわなタッチで8種類、LINEスタンプ用に生成して」といった指示で、すぐに素材を用意することができます。これにより、スピード感のある副業展開が可能になります。

教育・プレゼン資料作成向け

教育現場やビジネスのプレゼンにおいても、「GPT-4o」の画像生成は大きな力を発揮します。ビジュアルで伝えることで、理解度や印象が格段に高まり、効果的なコミュニケーションが実現します。

  • 小中高の授業資料や大学講義のスライドに、図解やイメージイラストを追加
  • 科学や歴史など、抽象的な概念を具体的に伝える図解をプロンプトで作成
  • 社内プレゼンや営業資料の挿絵・カバー画像にリアル感や個性を演出
  • 社外向けセミナーや研修資料にも、高品質なビジュアルで信頼感を付加
  • 生徒・学生向けの学習プリントやビジュアル教材を効率的に量産可能

たとえば、「ニュートンの万有引力の法則を説明する図解を、水彩調でやさしく描いて」と指示すれば、小中学生向けのわかりやすい教材がすぐに完成します。

教育やプレゼンの現場では、「わかりやすさ」と「印象に残る表現」が何より重要です。「GPT-4o」の力を使えば、視覚的な補強が簡単にでき、誰でも伝わる資料づくりが可能になります。

ブログ・ライター・YouTube運営者向け

情報発信に携わるクリエイターにとって、視覚的な魅力は読者や視聴者の関心を引く上で欠かせません。「GPT-4o」は、コンテンツ制作の質を高めるだけでなく、作業時間の短縮にも貢献します。

  • SEOキーワードに合わせたブログ記事用アイキャッチ画像を即作成
  • 「画像+プロンプト」の構成で、独自性のあるコンテンツを生み出す
  • YouTube動画のサムネイルに、インパクトある構図や色彩を活用
  • 記事の世界観を補完する挿絵・イラスト・図解を文章と一緒に展開
  • プロモーション用バナーや動画OP画像なども一括生成が可能

たとえば、「AI技術をテーマにした記事用に、未来感のあるシティを背景にした人物のシルエットを描いたアイキャッチ画像を横長で生成して」といった具合に、的確にイメージを伝えるビジュアルをすぐに用意できます。

営業・プレゼン・ビジネス担当者向け

ビジネス現場での提案や報告には、視覚的な説得力が重要です。「GPT-4o」を使えば、プレゼンや資料に即戦力の画像を加えられ、印象的かつ具体的な説明が可能になります。

  • クライアント提案資料に、説得力のあるビジュアルを挿入
  • 実物が存在しないサービスやプロダクトを、視覚化して未来像を提示
  • ターゲット層に合わせた広告案を、1クリックで複数案試作
  • 報告書・社内資料にイラストやアイコンを入れ、理解と興味を向上
  • グラフや図と組み合わせたインフォグラフィックの作成にも最適

たとえば、「新規スマートグラスの提案用資料に、使用シーンを描いた画像をリアルタッチで生成して」といった用途に活用でき、視覚的な訴求力を大きく高められます。

趣味・創作活動に

創作を楽しむ人や、個人の趣味の中でも「GPT-4o」は大活躍します。頭の中のアイデアを即座に絵として表現できるので、創造性がどんどん広がります。

  • TRPGや一次創作キャラの立ち絵、世界観ビジュアルを手軽に作成
  • 小説の表紙や、印象的な1シーンを画像化して表現力アップ
  • オリジナル壁紙やLINE背景、デジタル名刺のデザインも可能
  • 自作グッズやステッカー制作、クリエイター活動にも展開できる
  • 同人誌やZINEのイメージカット・裏表紙の挿絵などもすぐに生成

たとえば、「中世ファンタジー風の酒場で、エルフの旅人が地図を広げている様子を写実的に描いて」といった指示で、創作の世界を深める1枚が簡単に手に入ります。

このように、「GPT-4o」の画像生成は、誰でも・すぐに・本格的な画像を作れる非常に強力な武器です。副業を始めたい人、コンテンツ制作に差をつけたい人、教育の現場で印象に残る教材を作りたい人など、活用の可能性は無限に広がっています。

「GPT-4o」画像生成の注意点と限界

「GPT-4o」画像生成の注意点と限界

「GPT-4o」での画像生成は非常に高精度ですが、万能ではありません。使っていると、「ちょっと惜しい」「ここだけ修正できたら完璧なのに…」という点にも直面します。

そこで、このセクションでは、「GPT-4o」画像生成の弱点や気をつけたいポイントを具体的に解説します。使いこなす上での失敗を防ぎ、より良い画像を作るための参考にしてください。

トリミング・クロッピングの問題

トリミング・クロッピングの問題

「GPT-4o」で画像を生成する際、構図指定をしても一部が見切れてしまう(トリミング・クロッピングされてしまう)問題が発生することがあります。

特に人物の顔、手、テキスト、看板、キャラクターの全身などが途中で切れてしまうケースは、初心者にとっても気づきやすい不満点のひとつです。

よくある見切れの例

  • 人物の頭頂部がカットされる
  • 手や足の先がフレーム外になる
  • 看板や付箋の文字が途中で切れる
  • 4コマ漫画などの枠の一部が欠ける

これは、「GPT-4o」が構図全体を自動で最適化して生成する仕組みになっており、指定した内容が画像の中にすべて収まるとは限らないためです。

なぜ見切れてしまうのか?

「GPT-4o」は、プロンプトの内容・構図・キャラクター・背景・光の演出などを同時に処理して画像を生成します。

そのため、プロンプトの情報量が多かったり、細かい構図指定をした場合、画像のサイズに入りきらない要素が自動でカットされることがあります。

これが「トリミング・クロッピング」と呼ばれる現象です。

回避するためのポイント

完全に防ぐことは難しいものの、以下のような工夫で「見切れ」を減らすことができます。

対策方法効果
キャラクターの位置を「中央」または「引き気味」で指定する頭や足の見切れを防ぎやすい
構図を「全身」「引き」「遠景」などで明示する全体像を収めやすくなる
テキストや看板は「中央」や「大きめ」で指定する一部が欠けるのを防げる
重要な要素はひとつに絞る情報密度が下がりトリミングを回避しやすくなる

この「トリミング・クロッピングの問題」は、プロンプトにどれだけこだわっても完全に防げるわけではありません。ですが、「見切れやすい要素」と「その対処法」を知っておくだけで、画像生成の成功率は大きく上がります。

特に日本語のポスターや看板、キャラクター全身を含むイラストを作りたいときには、事前にこうした注意点を把握しておくことが、「GPT-4o」の画像生成を上手に使いこなす第一歩になります。

情報密度が高すぎる画像の精度

情報密度が高すぎる画像の精度

「GPT-4o」で画像を生成する際、情報量が多すぎる(=情報密度が高い)プロンプトを入力すると、精度が落ちる可能性があります。とくに、複数の要素を同時に描写させようとしたときに、意図した通りに反映されない、描写が曖昧になる、構図が破綻するなどの問題が起こりがちです。

情報密度が高くなるプロンプトの例

以下のようなプロンプトは、「1枚の画像に詰め込みすぎ」と判断され、GPT-4oの処理限界に近づいてしまうことがあります。

  • 複数キャラクター+背景+文字看板+光源+時間帯をすべて指定
  • 「店の前に並ぶ4人の男女。それぞれ異なる服装とポーズ。看板に『○○』と書かれ、背景には桜並木。夕方の光で逆光演出」など

このように、構成・状況・人物・演出・文字情報などを一度にすべて盛り込むと、どれかの描写が曖昧になる、もしくは完全に無視されることがあります。

よくある失敗パターン

  • キャラクター数は正しいが、服装や表情が指定と違う
  • 看板やテキストの一部が消えている、または崩れている
  • 背景に指定したもの(例:桜や海)が反映されていない
  • 構図が歪み、キャラが不自然な場所に配置される

こうした現象は、「GPT-4o」が複雑な構成を処理しきれず、部分的に情報を省略・簡略化してしまうために起こります。

解決策:分割してプロンプトを作る

情報密度が高いプロンプトで困っている場合は、プロンプトを分割し、生成後に編集や再生成をするのが有効です。

対策の例:

工夫の内容効果
キャラの描写と背景描写を分けてプロンプトに記載する構図が明確になりやすい
描写したい要素に「特に重要」などの強調を加える優先順位が明示され、崩れにくくなる
要素を絞って、1つずつ確実に反映させる精度の高い画像が得やすくなる
「Remix」や「修正プロンプト」を活用して再調整一度に詰め込まず徐々に仕上げられる

ChatGPTへの相談で効率化

「要素が多すぎて、どう書けばいいか分からない」という場合は、ChatGPT自体に相談してプロンプトを整理してもらうのもおすすめです。

例:

キャラクター2人と背景とテキストを1枚に描写したいのですが、GPT-4oが理解しやすいプロンプトに直してください

このように依頼すると、情報量のバランスが取れたプロンプトを提示してくれます。

「少なめ指定」が高精度への近道

「GPT-4o」で画像生成する際、情報量の多さ=高品質ではありません。むしろ、適切な情報量で整理されたプロンプトこそが、意図通りの画像を生み出す最大の鍵です。

そのため、「GPT-4o」の画像生成は、情報を少なめに伝えるほど精度が上がる傾向があります。まずは1〜2要素に絞って確実に描写させ、足りない部分を「修正指示」や「追加プロンプト」で仕上げていくのが、実用上もっとも効率的なアプローチです。

多言語・日本語表現の再現力

多言語・日本語表現の再現力

「GPT-4o」の画像生成機能は、従来のAIよりも文字表現の精度が大きく向上しています。しかし、日本語を含む多言語表現にはまだ注意すべき点があるのも事実です。

このセクションでは、日本語テキストの描画精度や、他言語の再現力の特徴と限界をわかりやすく解説します。

「GPT-4o」は多言語対応だが、日本語の描写には誤変換も

「GPT-4o」はOpenAIが公式に「多言語に強い」とアピールしており、画像生成においても英語だけでなく日本語・中国語・韓国語・アラビア語など多数の言語に対応しています。ただし、描写する文字の正確さについては、言語によって得意・不得意が存在します。

特に日本語の場合は以下のような現象が見られます。

よくある日本語の再現ミス

  • ひらがなが文字化けする(例:「き」が不自然な形になる)
  • カタカナや漢字が似て非なる形になる(「る」と「ろ」が混ざる など)
  • 文字の位置や縦書きのバランスが崩れる
  • 文字数が多いと、途中で途切れる・詰め込みすぎて潰れる

実際の生成結果で見られた事例

僕の検証では、「GPT-4o」に日本語を含む画像を多数生成させました。その結果、以下のような特徴が見られました。

シーン精度の印象
縦書きの詩的ポスター90%以上は読めるが、1〜2文字の変形が発生しやすい
教育用の図解(例:原子構造)意図が伝わるが、一部の漢字や送り仮名が間違うことあり
メニュー表などの日本語文字+価格表示表現精度は高いが、文字詰まりやバランスの乱れが発生するケースあり
看板・標識の再現文字が一部欠落/同じ単語の繰り返しになることがある

このように、一定の精度はあるものの、完璧に文字をコントロールするのはまだ難しいという印象です。

日本語以外の言語について

英語は「GPT-4o」が最も得意とする言語であり、文章構造・フォントスタイル・意味の再現すべてが非常に高精度です。一方で、アジア圏や中東圏の文字は形状が再現できても意味が崩れるケースも見受けられます。

解決策:英語プロンプトで指示し、描写は日本語に指定する

日本語で画像を生成したい場合、以下のような工夫をすることで成功率が高まります。

効果的なプロンプトの書き方(例)

英語でプロンプトを書く:

Create a poetic vertical poster with Japanese calligraphy. The text reads: ‘きみと紡ぐ、永遠のとき’. Use a soft watercolor background with cherry blossoms and romantic lighting.

このように、“text reads:” のあとに日本語を入れると、「GPT-4o」は「日本語を描写すべき文字」として理解します。

ChatGPTでの翻訳補助もおすすめ

英語プロンプトが苦手な場合は、ChatGPTにプロンプトを英訳してもらう方法も非常に便利です。

例:

以下の内容を、GPT-4o画像生成に適した英語プロンプトにしてください:
青空の下、教室のホワイトボードに『今日のテーマ:AIと教育』と手書きされているシーン

このように依頼すれば、適切な構文に整えたプロンプトを生成してもらえます。

微細な部分編集や修正指示の課題

微細な部分編集や修正指示の課題

「GPT-4o」の画像生成は非常に高精度で柔軟ですが、細かい修正や特定箇所の変更にはまだ限界があります。

とくに「ここだけ変えてほしい」「この文字を違う言葉に置き換えて」など、ピンポイントの部分編集に関しては、思い通りにならないケースも少なくありません。

部分修正・位置指定はまだ苦手

例えば以下のようなプロンプトを入力した場合、期待した通りの結果が得られないことがあります。

プロンプト例:

Fix only the top-left corner of the poster by changing the character from “春” to “夏”.

このように、画像の一部分だけを差し替えたいというニーズはよくあるものの、「GPT-4o」の画像生成は画像全体を再生成する形式であり、ピクセル単位の編集やレイヤー編集とは違うアプローチになります。

よくある修正指示の失敗例

  • 「この文字だけ修正して」→ 全体の構成が変わってしまう
  • 「このアイテムの色だけ変更」→ 全体の色味まで変わる
  • 「キャラクターの目線だけ変更」→ 顔全体の雰囲気が変わる

こうしたケースでは、修正指示が正しく伝わっても、結果的に意図と異なる画像になることがあります。

解決策①:「Remix」機能を使う(Soraなど)

「Sora」上で画像を生成した場合、画像にカーソルを合わせて「Remix(リミックス)」を選ぶことで、既存画像をベースに再調整する機能が利用できます。

ただし、これも細かい修正というよりは「微調整」や「別バリエーションの提案」に近いため、完璧な部分修正には向いていません。

「Sora」上で画像を生成する方法はこちらに書きました。

解決策②:「差分説明」ではなく「再プロンプト」で全体を調整する

実用上、次のように変更点を含めた新しいプロンプトを再度出すほうが、成功率は高くなります。

修正前プロンプト:

Create a menu poster showing seasonal dishes for spring.

修正後プロンプト:

Create a menu poster showing seasonal dishes for summer, replacing the spring section. Use light blue background and fireworks illustration.

このように、「変えてほしい箇所」だけでなく、全体の指示を再設計することで、精度の高い再生成が可能になります。

今後、OpenAIがさらに細かい編集対応を導入すれば、「GPT-4o」の画像生成はさらに強力なツールとなるでしょう。

「GPT-4o」画像生成の安全性と著作権について

「GPT-4o」画像生成の安全性と著作権について

「GPT-4o」による画像生成は、高度なAI技術によってリアルで精緻なビジュアルを作り出せる一方で、「その画像は自由に使っていいの?」「商用で使っても問題ないの?」といった著作権や安全性に関する疑問を持つ方も多いはずです。

このセクションでは、「GPT-4o」で生成された画像の商用利用の可否著作権の扱いOpenAIのポリシーと制限事項、そして透明性を担保するC2PA対応について、OpenAIの公式情報をもとにわかりやすく解説していきます。

商用利用は可能?著作権の取り扱い

「GPT-4o」で生成した画像は商用利用できるのか?

はい、OpenAIが公式に発表している利用規約によれば、「GPT-4o」で生成された画像は、ユーザーが自由に利用できる権利(使用権)があります。商用利用も可能です。

これはつまり、以下のようなケースでも著作権を気にせず利用できるということです。

以下のようなケースでも著作権を気にせず利用可能

  • ブログやYouTubeなどのコンテンツでの画像利用
  • 広告バナーや商品パッケージへの使用
  • 電子書籍・教材などへの挿絵利用
  • 販売用グッズ(Tシャツ、ポスター等)への印刷

OpenAIは、生成されたコンテンツに対して「著作権は主張しない(no copyright claim)」という立場を取っており、利用者がその画像の利用権を保持する形となっています。

著作権の帰属はどうなる?

「GPT-4o」の画像生成では、従来のように「誰かが撮影した写真」や「作家が描いた作品」を使っているわけではなく、AIがゼロから生成しています。そのため、第三者の著作権を侵害するリスクは非常に低いとされています。

ただし以下の注意点もあります。

ポイント内容
商用利用基本的にOK。規約上も明記されている。
特許・商標既存のキャラクターやブランドの要素を真似た場合はNG。
著名人の画像実在人物を想起させるような画像生成は制限あり。
再販売プラットフォーム一部の販売サイトでは、AI画像に制限を設けている場合あり。

「商用OK」でも以下の点には注意

  • 他社ブランドやロゴを模倣したプロンプトは禁止されています(例:「ナイキのロゴ入りスニーカーの画像」など)。
  • 著名人をモチーフにした生成は制限対象です(OpenAIは実在の人物に関する生成を厳しく制限しています)。
  • プラットフォームごとの規約にも従う必要があります(たとえば、AmazonやメルカリなどではAI生成画像のガイドラインが異なる場合があります)。

ジブリ風など「○○風」スタイル指定はどこまで許される?

ジブリ風など「○○風」スタイル指定はどこまで許される?

「GPT-4o」では、「ジブリ風」や「ドラえもん風」など、人気アニメや作品に似た「スタイル模倣」の画像を生成することが可能です。

こうした「○○風」といったスタイル指定は、著作権法上では「表現」ではなく「アイデア(作風)」の範囲とされるため、スタイルのみの模倣であれば著作権侵害には当たらないとされています。

ただし、注意すべきポイントもあります。

著作権リスクが高くなるケースとは?

以下のようなケースは、「スタイルの模倣」ではなく「表現の模倣」に近くなり、著作権侵害となるリスクがあります。

  • ジブリ作品や特定のキャラ(例:トトロ、魔女の宅急便のキキ)にそっくりな見た目
  • 原作作品のワンシーンを再現したような画像
  • 特定のアニメキャラを連想させる服装・小道具・構図を指定した生成

このような画像をSNSや商用コンテンツに使用した場合、ユーザー自身が著作権の責任を問われる可能性があります。

安全に使うためのプロンプト設計ポイント

  • キャラ名や作品名は使用しない(「ジブリ風の空と森の風景」などにとどめる)
  • 類似性が出すぎていないか、出力後の画像は必ず自分でチェック
  • 公開や販売前に第三者に確認してもらうと安心

「○○風」のスタイル指定は、創造的な作品を生み出せる強力な手段ですが、著作権に配慮した上で、安全に使いこなすことが大切です。

OpenAIのポリシーと生成制限について

OpenAIのポリシーと生成制限について

「GPT-4o」の画像生成は、非常に高精度かつ柔軟に対応できるツールですが、どんな画像でも自由に生成できるわけではありません。OpenAIは、倫理的な観点や安全性の確保のために、明確な生成制限とコンテンツポリシーを設けています。

このセクションでは、「GPT-4o」で生成が制限されているコンテンツの例や、OpenAIの安全対策の仕組みについてわかりやすく解説します。

「GPT-4o」で禁止・制限されている画像生成の内容とは?

OpenAIは、以下のような内容に関しては明確に生成を制限・ブロックしています。

禁止されている主な生成内容

  • 性的コンテンツ(ポルノ含む)
  • ヌード表現や過度な露出
  • 暴力的・グロテスクな表現
  • 差別的・ヘイトスピーチに関わる表現
  • 自傷行為や自殺に関連する描写
  • 児童・未成年に関する不適切な描写
  • 実在の人物をリアルに再現する目的での画像生成
  • フェイクニュースや偽情報の作成を目的とした画像生成

これらは、OpenAIの「Usage Policies」および「Model Spec」に準拠したもので、AIの悪用を防ぐための基準として全ユーザーに適用されます。

OpenAIが採用している安全対策の仕組み

「GPT-4o」では、以下のような高度な安全設計が導入されています。

多層的な安全対策

対策項目内容
コンテンツフィルターユーザーの入力(プロンプト)と出力画像の両方を監視・制御
インプット・アウトプットのポリシーチェックガイドラインに違反するリクエストは自動的にブロック
モデレーションモデル「これは危険な意図か?」を判断するための補助AIが稼働
リアル人物の制限芸能人や政治家など実在人物の画像生成には厳しい制約

コンテンツ透明性を高める新技術

  • C2PA(生成元の透かし技術)に対応し、どのAIで生成されたかを確認可能
  • 内部的な逆検索による生成元追跡技術も導入されており、誤用対策が進んでいます

どこまでがOK?生成時の注意点

OpenAIは柔軟にプロンプトを解釈してくれる一方で、禁止に近い表現を「曖昧な形」で避けて生成しようとする行為も規約違反となります。

以下のような行為には要注意です。

  • 禁止ワードを避けて「それっぽい表現」で回避しようとする
  • 「誰かに似た架空の人物」として実在人物を生成する
  • 「教育目的」や「フィクション」の名目で暴力やヘイトを含む画像を試みる

ルールを守ろう

「GPT-4o」は非常にクリエイティブな画像生成が可能な反面、その自由さを守るためにもルールの遵守は必須です。

  • どんな画像がNGなのか? → OpenAIのポリシーをしっかり把握
  • コンテンツが不適切かも?と思ったら → まずは生成せずChatGPTに確認を依頼
  • プロンプト設計の工夫が必要な場合 → ChatGPTに「安全な表現で書き直して」と頼むのも有効

C2PA対応で生成元の透明性も担保

C2PA対応で生成元の透明性も担保

「GPT-4o」の画像生成では、コンテンツの出どころや信頼性を可視化する仕組みとして、「C2PA(Content Authenticity Initiative)」への対応が導入されています。

これは今後のAI画像活用において非常に重要なポイントとなるため、初心者の方にもわかりやすく解説します。

C2PAとは?AI画像の「出所証明書」のような仕組み

C2PAとは?

C2PA(Content Provenance and Authenticity)は、生成された画像や動画などのコンテンツに「誰が・何で作ったか」という情報(メタデータ)を埋め込む国際的な技術規格です。

これにより、AIで作られた画像であることが分かるだけでなく、

  • 使用されたAIモデル名(GPT-4oなど)
  • 生成日時
  • 生成に使用されたアプリケーション(ChatGPTやSoraなど)
  • 編集履歴(リミックスやリジェネレートなど) といった情報が含まれた「改ざんできない証明書」として機能します。

「GPT-4o」の画像生成ではC2PA情報が付与される

OpenAIは「GPT-4o」アップデートにおいて、このC2PAに正式対応しました。生成された画像には自動的にC2PAメタデータが付与されており、

  • 生成元がChatGPTであること
  • GPT-4oで画像生成されたことが確認可能になっています。

ユーザーはこの情報を使って、「これはAIが作った画像か?」という疑念を明確に払拭することができます。

なぜC2PAが重要なのか?

AI画像が当たり前になった今、問題になっているのが以下のようなケースです。

  • 偽情報やフェイク画像
    例:政治家の偽の発言ポスター、捏造されたニュース画像など
    → AI画像と知らずに拡散されるリスク
  • 著作権侵害や出典の曖昧化
    例:クリエイターが手作業で描いた画像とAI生成画像の区別がつかず、トラブルに発展
    → 誰が作ったかが曖昧なまま使われる

C2PAの対応によって、「この画像はAIが作ったもので、GPT-4oが使われており、ChatGPTから生成された」という証明が可能になるため、クリエイターの権利保護やフェイク対策にもつながります。

C2PA情報はどうやって確認する?

現在、一般ユーザーがC2PA情報を確認するには以下の方法があります。

メタデータ対応のツールを使用する

  • Content Credentials(Adobe提供)
  • Verify(C2PA公式サイト)
  • Imatagなどのメタデータ確認ツール

画像をアップロードすれば、「GPT-4o」の生成情報が表示されるようになっています。

「透明性」と「信頼性」がAI画像に求められる時代へ

「GPT-4o」のC2PA対応は、AIが生み出すクリエイティブの信頼性を高める第一歩です。

今後、Webコンテンツ・SNS・報道・広告などさまざまな場面で、

  • 「これはAIが作った画像です」
  • 「この情報にはGPT-4oが使われています」

という明示と証明が当たり前になる時代が到来すると考えられます。

まとめ

ChatGPT「GPT-4o」に画像生成機能!使い方・16のプロンプト例・活用事例・商用利用と著作権を徹底解説 まとめ

OpenAIは2025年3月25日(現地時間)、「GPT-4o」に画像生成機能をネイティブ統合したと正式発表しました。

これによりChatGPTは、文章だけでなく画像も生成できるマルチモーダルAIへと大きく進化。しかも、従来のような複雑な操作や追加設定は一切不要。誰でもすぐに、直感的に画像を作れる時代がやってきました。

本記事では、「GPT-4o」で何ができるのか、どんな使い方をすればいいのか、どこで活用できるのか、そして注意すべき点や著作権の扱いまで、あらゆる視点から丁寧に解説してきました。

加えて、僕自身が作成した13の活用事例や、6つの職種・業種別アイデア集を通して、実践的な活用方法を豊富にご紹介しました。

初心者でも安心して使い始められる「GPT-4o」の画像生成は、アイデアを即ビジュアルに変える、まさに誰もが使える実用AIツールです。この記事が、あなたの創作・発信・ビジネスの一歩を後押しできれば幸いです。


最後に、「GPT-4o」の画像生成機能 標準搭載の重要なポイントをまとめます。

「GPT-4o」の画像生成機能 標準搭載の重要なポイント

基本情報・進化のポイント

  • 画像生成が標準機能に: ChatGPTに完全統合され、誰でも使える。
  • 統合前との違い: 「GPT-4o」はネイティブ処理により操作が直感的かつ高速、プロンプト処理も向上。
  • 無料でも使用可能: 無料プランでも1日あたりの回数制限付きで画像生成が可能(Plus以上は優先出力)。

「GPT-4o」でできること(主な機能)

  • 高精度なテキスト描画: ホワイトボードや手書き風の文字もリアルに再現。
  • 4コマ漫画のような構図もOK: キャラ・セリフ・展開まで自然に描写。
  • 最大20要素まで正確に配置可能: 組織的な構図や情報を含んだ画像に強い。
  • チャット形式で段階的に修正:「帽子を追加して」「背景を変えて」などの指示にも柔軟に対応。
  • スタイル変換が自在: 写実/漫画/水彩/アートなど多様なビジュアルスタイルに対応。
  • 参考画像からの再現も可能: アップロード画像をもとに構図や雰囲気を再構築できる。
  • 実用性のある画像が生成可能: 単なるアートではなく、図解・表紙・案内図など用途に応じた出力もOK。
  • ○○風のスタイルも再現: 「ジブリ風」「ドラえもん風」など、有名アニメに似た画風での出力も可能。
  • キャラクターや風景を元に再構成: 自分の撮った写真や構図をアップロードして、同じ構図・雰囲気での画像生成もOK。

使い方・プロンプト・Sora活用

  • 画像生成の始め方: ChatGPTの画像ボタンから即使用可能、画像数・比率なども指定できる。
  • Sora経由でも利用可能: Plus以上で動画連携や画像リミックス、RemixやVキーで再生成も対応。
  • 英語が苦手な人向け支援あり: ChatGPTに翻訳を頼んでプロンプト作成も可能。

注意点と限界

  • 日本語レンダリングに癖あり: 仮名の破綻や意味不明な表現が入る場合あり。
  • 画像のトリミングに注意: 画像の下部などが意図せず切れることがある。
  • 密度が高い画像は誤描写あり: 表や数式などは簡略化されやすい。
  • 微調整がまだ難しいケースも:「この部分だけ修正」の精度は今後に期待。

著作権・安全性について

  • 商用利用OK: 基本的には自由に使用可能、規約に反しない限り安心して使える。
  • ○○風スタイルの画像生成には注意が必要: 「ジブリ風」や「アニメ風」はスタイルの模倣にとどまれば著作権侵害にはならないが、特定キャラや構図の模倣には注意し、生成後の画像は自分でも確認を。
  • C2PA対応で透明性確保: 生成元がわかるメタ情報付きで信頼性も高い。
  • OpenAIのガイドラインで健全利用: 暴力・わいせつ・有名人の使用には制限あり。

「GPT-4o」の画像生成は、単なる遊びを超え、実務に使える高度なビジュアルツールへと進化しました。

最大20要素の複雑な構図や、正確な日本語テキストの描写も自在。写真をもとにそっくりなイラストを描かせたり、ジブリ風・アニメ風などのスタイルで世界観を表現したり、修正・再生成もチャットで会話するように調整できるなど、「GPT-4o」の画像生成は、まさに次世代の使えるAIツールです。

言葉ひとつで感動する1枚に変えていきましょう!その一歩を、ぜひ今日から踏み出してみてください。

これまでに紹介したChatGPT 新機能の一覧

ChatGPTは日々進化しており、新機能が頻繁に追加されています。

これらの新機能は、ユーザーの使いやすさを向上させるため、またより多様な用途でChatGPTを活用できるように設計されています。

これまでに紹介した新機能は、定期的に更新される「ChatGPT 新機能の一覧(カテゴリページ)」にて詳しく解説しています。

新機能を効果的に活用することで、ChatGPTの可能性をさらに広げることができます。

新機能のアップデート情報は、当ブログで随時お知らせしていますので、最新の情報をチェックして、ChatGPTの魅力を最大限に活用しましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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