「この写真、どこで撮ったんだろう…?」そんな経験はありませんか?
旅行先の風景、昔の写真、SNSで見かけた美しい景色。その場所が気になっても、手がかりが少ないと調べるのは一苦労ですよね。
でも今は、ChatGPTの画像解析や視覚的推論(Visual Reasoning)機能によって、画像(写真)から地理的な場所を推測することが可能になりました。
特別な知識やスキルは不要で、初心者でも画像をアップロードするだけで、世界中の風景や都市の場所をChatGPTが推測してくれます。
この記事では、ChatGPT「GPT-4o」の画像解析や視覚的推論機能を使って、画像(写真)から地理的な場所を特定する具体的な方法を解説します。初心者でも迷わず実践できるよう、ステップ形式でわかりやすく紹介します。
この記事を読むことで、以下のメリットがあります。
- ChatGPTを使って、画像から場所を特定する方法がわかる
- ChatGPTを使えば、旅行写真の場所が簡単に判明し、思い出がよみがえる
- 実際のプロンプト例を見ながら、すぐに真似して実践することができる
ChatGPTの画像解析や視覚的推論機能を使えば、まるで旅行ゲームのように画像から場所を特定することができます。
この記事ではその具体的なやり方を詳しく解説していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
ChatGPTとは?
ChatGPTとは、OpenAIが開発した会話型AIです。質問に答えるだけでなく、文章作成、画像生成、データ分析、翻訳など様々なタスクを簡単に実行できます。
専門知識がなくても直感的に利用でき、初心者からビジネスパーソンまで幅広く活用されています。
「ChatGPT」についてはこちらの記事に詳しく解説しています。

ChatGPTで画像から場所を特定する方法:具体的な活用シーン
ChatGPTの「GPT-4o」には、画像(写真)から建物、看板、自然環境などを読み取り、その情報をもとに地理的な場所を推定する「視覚的推論(Visual Reasoning)」が搭載されています。
この視覚的推論機能は、以下のようなシーンでとても役立ちます。
- 旅行写真の撮影場所を調べたいとき:画像に写る看板や風景をもとに、撮影した国や都市を推定してくれます。
- SNSで見かけた風景の場所を知りたいとき:投稿者が場所を書いていなくても、ChatGPTに聞けば候補地を提示してくれることも。
- 教育目的で地理の勉強をしたいとき:子ども向けの地理クイズや授業に取り入れることで、楽しみながら学べます。
画像1枚からでも多くの情報を読み取ってくれるのがChatGPT「GPT-4o」の強み。誰でも簡単に使えるのが魅力です。
実際にChatGPTで画像から場所を特定をやってみた!
ここからは、実際にChatGPTを使って画像から地理的な場所を特定する手順を解説していきます。
初心者でもつまずかないよう、必要な操作をステップごとに丁寧に紹介しますので、ぜひ手元の画像で試しながら読み進めてみてください。
画像から場所を特定する方法を4ステップで解説
ステップ1:ChatGPTを開く
まずは、ChatGPTのチャット画面を開きます。「GPT-4o」モデルを選びましょう。

PC版
PC版では、画面上部に表示されているモデル名(例:「GPT-4o」)をクリックし、モデル選択メニューから「GPT-4o」を選びます。

スマホ版
スマホアプリ版では、チャット画面上のモデル名をタップすると、同様にモデルの選択画面が表示されます。モデル選択メニューから「GPT-4o」を選びます。
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ステップ2:画像をアップロードする
チャットの左下のクリップアイコンをクリックして、調べたい画像をアップロードしましょう。スマホの写真や、スクリーンショットでもOKです。
今回は、以下の鎌倉市にある鶴岡八幡宮の写真をアップロードします。

画像をアップロードしました。

ステップ3:プロンプトで質問する
アップした画像に対して、ChatGPTに具体的な質問を投げかけましょう。地名を当てるよう依頼するのがポイントです。
今回は、以下のプロンプト(命令文)を出してみました。
ステップ4:ChatGPTの解析結果を確認する
ChatGPTが画像を解析し、地域の特徴や建物、自然の様子から候補地を提示してくれます。

ChatGPTの回答をそのまま紹介します。
この写真は、**神奈川県鎌倉市にある「鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)」**のものです。
特徴的な赤い楼門(「楼門」または「舞殿」)と、そこへ向かう長い石段が写っており、多くの参拝客が訪れている様子が見られます。階段の左側にある赤い柵や、両脇の木々の雰囲気も、鶴岡八幡宮の典型的な風景です。
鶴岡八幡宮は鎌倉の中心的な神社で、源頼朝によって創建されたことで有名です。初詣や七五三、観光などでも多くの人が訪れるスポットですね。
訪れたことありますか?それともこれから行こうと思っているんですか?
神奈川県鎌倉市にある「鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)」と正確に特定できました!
必要に応じて、ChatGPTにさらに詳しく聞いてみることもできます。
他にもChatGPTで画像から場所を特定する使い方を試してみた!
ChatGPTの視覚的推論(Visual Reasoning)を応用すれば、他にも便利な使い方が可能です。
以下のようなシーンでも試してみました。
①街並みから国や都市を推定する
都市の景観には、その国特有の建築様式や文化が反映されていることが多くあります。ChatGPTは、そうした視覚的な特徴を捉えて、国や都市を推測してくれます。
それでは、下の写真(「渋谷サクラステージ」周辺、渋谷駅南側の再開発エリア)の場所を特定してもらいます。

以下のプロンプト(命令文)を出してみました。
ChatGPTの回答は以下のとおり。

ChatGPTの回答をそのまま紹介します。
この写真に写っている街並みは、日本の東京都渋谷区にある「渋谷スクランブルスクエア」付近の風景です。
以下の理由からそのように判断できます:
✅ 特徴的なポイント
- **左下のバナーに「SHIBUYA OPEN GATE」**の文字が確認できます。
- 「SHIBUYA(渋谷)」と書かれていることから、場所は渋谷と断定できます。
- 「SHIBUYA SCRAMBLE SQUARE」や再開発エリアでよく使われているスローガンです。
- 超高層ビルと近代的なガラス張りの外観
- 渋谷駅周辺の再開発(特に「渋谷スクランブルスクエア」「渋谷ストリーム」「渋谷ヒカリエ」など)でよく見られる建築デザイン。
- 7-Eleven(セブンイレブン)
- 日本では極めて一般的なコンビニで、都市部のビル群の中に溶け込んでいる形も日本特有です。
- 歩道の点字ブロックやガードレール
- 日本の都市設計でよく見られる安全対策。
📍 まとめ
- 国:日本
- 都市:東京都 渋谷区
- 具体的な場所:渋谷スクランブルスクエア周辺または渋谷駅南側の再開発エリア
もし現地に行った写真であれば、かなり最近の再開発エリアなので、かなり新しいビルが立ち並んでいて迫力ありますよね!撮影されたのはご自身ですか?それとも行ってみたい場所でした?
②自然風景の撮影場所を推定
山や湖、森林の様子は、地域ごとに特徴があります。ChatGPTは自然の色味や形状をもとに、それがどこに位置しているのかを考察する力も持っています。
それでは、下の写真(滋賀県の琵琶湖)の場所を特定してもらいます。

以下のプロンプト(命令文)を出してみました。
ChatGPTの回答は以下のとおり。

ChatGPTの回答をそのまま紹介します。
この写真は、風景の特徴から**滋賀県の琵琶湖(びわこ)**とその周辺の山々を撮影したものと強く推測されます。
🔍 推測の根拠
① 湖と山の構図
- 写真中央に広がる大きな湖と、奥に連なるなだらかな山々。
- 琵琶湖の北西・西岸や南湖周辺から撮影すると、似たような構図になります。
- 特に比良山系(ひらさんけい)がこのような山並みに見える角度があります。
② 右側の建物群
- 湖畔沿いにある大きな建物群は、「大津プリンスホテル」やマンション群にも似ています。
- 琵琶湖周辺では湖岸にこのような高層マンションやホテルが集中しているエリアがあります。
③ 夕陽の方角
- 太陽が沈む位置から、西側にカメラを向けていると考えられます。
- 琵琶湖西岸(例:近江舞子周辺)から東南方向を見るとこのような夕焼け風景がよく見られます。
📍 推定ロケーション
- 滋賀県大津市〜守山市付近
- 琵琶湖の南側、もしくは西側から撮影された可能性が高いです。
もし実際に撮影された場所の情報があれば、もう少し絞ることもできます!
旅行中の1枚だったりしますか?それとも撮影スポットとして狙って行かれました?
ChatGPTで画像から場所特定を実際に試してみた感想|メリットとデメリットを徹底レビュー
ChatGPT「GPT-4o」の視覚的推論(Visual Reasoning)機能が気になり、実際に以下の3つの写真を使って、ChatGPTの地理的な位置を特定する活用術を試してみました。



使ってみた最初の印象は、「思ったよりも正確で自然な回答が返ってくる!」という驚きでした。
特に写真に写った建物や景色の特徴を的確に分析し、複数の根拠を提示してくれる点が印象的でした。
実際に感じたメリット
- 写真だけでかなり正確に場所を推定:特に渋谷スクランブルスクエアのような都市部や、琵琶湖のような自然景観でも具体的な地名や建物が挙げられました。
- 根拠を示してくれる:ただの予測ではなく、建物の形状、方角、周囲の要素など、理由をしっかり説明してくれる点が安心感につながりました。
- 旅行写真の整理にも役立つ:どこで撮ったかわからない風景写真も、ChatGPTが場所の候補を出してくれることで記録整理がしやすくなります。
気になった点・デメリット
- 正確性には若干の幅がある:一部ではやや近隣のエリアを候補に挙げるなど、正解に近いが完全一致ではないケースもありました。
- 都市の細かなエリアまでは特定しづらいことも:渋谷の例では、「スクランブルスクエア周辺」とされていましたが、より正確には「渋谷サクラタウン周辺」でした。ただ、回答内容には「渋谷駅南側の再開発エリア」とありました。
レビュー総評
総合的に見ると、ChatGPTの画像(写真)から場所を推定する機能は、旅行好きやSNS投稿の多い方に特におすすめです。写真に写っている場所が曖昧なときでも、ChatGPTが地理的特徴から場所を推測してくれるので、記憶をたどる手助けにもなります。
ChatGPTを使えば、過去の思い出を正確に整理できたり、地理の学習にも応用できますね。
「GPT-4o」の画像編集機能とは?
2025年3月25日(現地時間)、OpenAIはChatGPT「GPT-4o」における大規模アップデートを実施し、画像生成機能「4o Image Generation」をネイティブ統合しました。
これにより、ChatGPT上で会話をしながら誰でも直感的に画像を作れるようになりました。
さらに写実的な表現からイラスト、ストーリー漫画、科学図解、広告バナーまで、幅広い用途に対応。しかも、日本語の描画にも対応しました。
「GPT-4o」の画像編集機能(4o Image Generation)についてはこちらの記事に詳しく解説しています。

よくある質問 (FAQ) とその回答
公式の情報と実際の使用結果をもとに、よくある質問をまとめています。
まとめ

ChatGPTの画像解析や視覚的推論(Visual Reasoning)を使って画像(写真)から場所を特定する活用術は、正直なところ、期待以上の実用性がありました。
思い出の写真を振り返って「あれ、どこで撮ったんだっけ?」と首をかしげた経験は誰にでもあると思います。そんな時に、ChatGPTがまるで地理の専門家のように、建物の構造や風景の特徴を読み取って場所を推定してくれる姿には感動すら覚えました。
また、単に「◯◯に似ています」と言うのではなく、山の並びや湖の形、太陽の角度、周囲の建物などを根拠に挙げながら、丁寧に推測してくれる点も非常に信頼できます。
旅行の思い出を整理する際や、過去のSNS投稿を見返すときに活用することで、より鮮明に記憶がよみがえるという効果も感じました。
活用方法次第では、地理学習の教材としても使えますし、教育現場でも生徒の興味を引くツールとして導入しやすいと感じます。まさに、写真1枚が「知識の入り口」になる体験です。
最後に、ChatGPTで画像から場所を特定する方法の重要なポイントをまとめます。
ChatGPTで画像から場所を特定する方法の重要なポイント
- 視覚的推論(Visual Reasoning)による場所特定:写真に写っている建物や風景の特徴を分析し、ChatGPTが地理的な場所を推定してくれます。旅行写真や風景画像の整理に非常に役立ちます。
- 複数の視覚情報をもとに推測:建物の構造、山や湖の配置、太陽の向き、建物の密集度など、さまざまな視覚要素を総合的に判断して候補地を提示してくれるため、説得力があります。
- 完全一致ではなくヒントとして活用可能:必ずしも正確な場所名が出るわけではありませんが、近隣エリアや似た地形を参考に、思い出をたどる手がかりとして非常に有効です。
ChatGPTで画像の場所を特定する活用術は、記憶の整理から学習、SNS投稿の補足まで幅広く役立ちます。
あなたもぜひ、お気に入りの1枚で試してみてください!
これまでに紹介したChatGPT活用術の一覧
ChatGPTには、まだまだ知られていない便利な使い方や裏技がたくさんあります。「そんなことまでできるの?」と思わず驚くような活用法は、日々どんどん進化しています。
とはいえ、ネット上の情報は断片的で、自分に合った使い方にたどり着くのは意外と難しいものです。
そこで、当サイトではおすすめのChatGPTの活用方法をシリーズ化しています。今後も楽しみにして頂けると嬉しいです。
これまでに紹介した「ChatGPT活用術」は、定期的に更新される「ChatGPT活用術(カテゴリページ)」にて詳しく解説しています。
ぜひ、他の「ChatGPT活用術」もチャレンジされてみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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