ChatGPTが、ついに世界で週間ユーザー数(WAU)が8億人を突破しました。
OpenAIが2025年10月6日(現地時間)の「DevDay 2025」で発表した最新データによると、ユーザー数は2025年2月の4億人からわずか8か月で倍増。AIが特別な存在ではなく、私たちの日常に完全に溶け込み始めていることを示しています。
さらに、ChatGPTの成長を支える開発者の数も2023年の200万人から400万人に倍増。世界中でアプリやAIエージェントの開発が進み、ChatGPTは「使うだけのツール」から「作るためのプラットフォーム」へと進化しています。
この記事では、ChatGPTのユーザー数の成長スピードとその軌跡、OpenAI DevDay 2025で発表された最新機能の概要を解説します。
本記事を読むことで、以下のメリットがあります。
- ChatGPTが8億人に到達するまでの成長の流れが把握できる
- OpenAI DevDay 2025で発表された主要な新機能とAPIモデルの概要を知れる
- ChatGPTが日常的に使われるAIインフラになったことがわかる
ChatGPTが生活インフラになりつつある今、その最前線を理解しておくことは次の時代を生き抜く知識になります。
未来を先取りする視点で、ぜひ最後まで読んでみてください。
ChatGPTの週間ユーザーが8億人を突破

2025年10月6日(現地時間)、サンフランシスコで開催された「OpenAI DevDay 2025」で、ChatGPTの週間アクティブユーザー(WAU)が8億人を突破したことが正式に発表されました。
これは、2025年2月時点での4億人から、わずか8か月で倍増したことを意味します。ユーザー数の増加スピードは、AIサービスの中でも前例がなく、ChatGPTが世界中の人々の日常ツールとして定着していることを示しています。
OpenAI DevDay 2025での正式発表内容
OpenAIの年次開発者イベント「OpenAI DevDay 2025」は、2025年10月6日(現地時間)にサンフランシスコで開催されました。その基調講演で、CEOのサム・アルトマンは次のように発表しました。
現在、ChatGPTの週間アクティブユーザー数は8億人を超え、OpenAIのプラットフォームで開発を行う開発者は400万人に達しました。APIでは毎分60億トークン以上を処理しています。
出典:OpenAI DevDay 2025: Opening Keynote with Sam Altman – YouTube
これは2023年時点(ユーザー1億人、開発者200万人)と比較して、ユーザー数は8倍、開発者数は2倍という急成長を遂げたことになります。
特に「毎分60億トークン処理」という数値は、ChatGPTが世界中でビジネス・教育・研究など多様な分野に浸透していることを象徴しています。
サム・アルトマンCEOが語った「AIの日常化」
アルトマンCEOは講演の中で、「AIはもはや遊びや実験の段階ではなく、人々の生活や仕事の一部になっている」と強調しました。
2023年の時点では、ChatGPTは「話題のAIチャットボット」として注目されていましたが、2025年現在では、仕事・学習・創作・開発の中心ツールとして活用されています。
特に、AIが生成する文章・画像・動画が業務に直接活かされるようになり、「AIを使うのが特別ではない時代」が到来したといえます。アルトマン氏の言葉は、AIの社会的浸透が次のステージへ進んだことを象徴しています。
開発者数は400万人、APIは毎分60億トークン処理
OpenAIは今回のDevDay 2025で、ChatGPTだけでなく、開発者が利用するAPIの利用規模についても明らかにしました。
現在、API経由での処理は毎分60億トークン以上に達しており、これは数千万件のリクエストがリアルタイムで処理されている計算です。
開発者数も2023年の200万人から、2025年には400万人へ倍増。ChatGPTを利用したアプリやAIエージェント、
業務効率化ツールなど、世界中で開発が加速しています。
今回のOpenAI DevDay 2025では、ChatGPTの中でアプリを構築できる「Apps Inside ChatGPT」や、AIエージェント開発を容易にする「AgentKit」「Agent Builder」が発表されました。これにより、ChatGPTは単なる会話AIから、「AIアプリを開発・運用できるプラットフォーム」へと進化しました。
さらに、APIでは「GPT-5 Pro」「Sora2」「GPT Realtime Mini」といった新モデルも登場。音声・映像・コードを横断して生成できるマルチモーダルAI時代の幕開けを象徴する発表となりました。
これらのツールによって、開発者がより容易にAIを活用できるようになり、その成果がChatGPTの利用拡大とユーザー体験の進化につながっています。
ChatGPTのユーザー数の推移

ChatGPTは、2022年の公開からわずか数年で、世界でも例を見ないスピードでユーザーを増やし続けています。特に2025年に入ってからの成長は驚異的で、2月には4億人、そして10月には8億人を突破しました。
このセクションでは、これまでの成長の流れを時系列でわかりやすく整理します。
2023年:週間アクティブユーザー(WAU)1億人
ChatGPTが一般公開されたのは2022年12月。そのわずか1週間で100万人を突破し、AIツールとして異例のスピードで注目を集めました。
その勢いは衰えず、2023年2月には月間アクティブユーザー(MAU)1億人に達します。これは、インターネットサービス史上最速の成長記録として世界的な話題になりました。
この時点でChatGPTは、単なる会話AIではなく、ビジネス・教育・創作など幅広い分野で使われ始めたことが、成長の大きな要因でした。
2025年2月:4億人突破(日本ユーザー約600万人)
2024年には「ChatGPT Plus」などの有料プランや、画像生成・音声入力などの機能が拡充されたことで、ユーザー層がさらに拡大しました。
2024年8月には週間アクティブユーザー(WAU)が2億人、同年12月には3億人を突破。そして2025年2月、ついに4億人へ到達しました。
この時点では、日本国内のユーザーも約600万人に達し、世界の中でも上位に入る利用率を誇るようになりました。特に日本では、教育・副業・マーケティング分野での利用が増えており、「日常的にChatGPTを使う人」が急増しています。
2025年10月:8億人突破と世界的な拡大
2025年10月6日(現地時間)、サンフランシスコで開催された「OpenAI DevDay 2025」で、ChatGPTの週間アクティブユーザーが8億人を突破したことが発表されました。わずか8か月で倍増という驚異的な伸びです。
サム・アルトマンCEOは講演で、「AIはもはや遊びではなく、人々の生活の一部になった」と述べ、AIの社会的な定着を強調しました。
特に今年は、ChatGPTが単なるツールから「日常的に使われるAIインフラ」へと変化した節目の年でもあります。
OpenAI DevDay 2025で発表された新機能群──「Apps Inside ChatGPT」や「AgentKit」「Sora2」「GPT-5 Pro」など──は、開発者だけでなく企業や一般ユーザーにとっても利便性を高め、AIの民主化を後押ししています。
ChatGPTユーザー数の推移表(2022〜2025年)
時期 | ユーザー数(MAU / WAU) | 期間 |
---|---|---|
2022年12月 | 100万人(1週間で達成) | 公開直後 |
2023年2月 | 1億MAU | 公開から約2カ月 |
2024年8月 | 2億WAU | 約1年半後 |
2024年12月 | 3億WAU | 約2年後 |
2025年2月 | 4億WAU | わずか2カ月あまりで+1億人 |
2025年10月 | 8億WAU | 約8カ月で倍増 |
このようにChatGPTは、公開から3年足らずで世界の8億人が使うプラットフォームへと成長しました。特に2025年は、AIが「特別なツール」から「生活インフラ」へと変化した年といえます。
今後は10億人突破も視野に入っており、AIが社会の中心に位置づけられる時代が本格的に始まっています。
OpenAI DevDay 2025で発表された主な新機能(概要)
OpenAIはDevDay 2025で、ChatGPTをより強力な開発プラットフォームに変える新機能を次々と発表しました。
以下はその概要です。
Apps Inside ChatGPT(チャット内アプリ機能)
ChatGPTの中で直接アプリを動かせる機能です。開発者は新しいApps SDK(アプリ構築用キット)を使って、チャット画面上で動くアプリを作れるようになります。
この発表により、ユーザーはチャットを離れずにアプリを操作できるようになります。
AgentKitとAgent Builder(エージェント構築ツール)
AIがユーザーの代わりに複数のタスクを自律でこなす エージェントを作るためのツール群が発表されました。
AgentKit は、エージェントを設計・運用するための包括的なツールセットで、Agent Builder などの構成要素を含んでいます。
Codexの一般提供開始
これまでプレビュー段階だった Codex(コード生成支援AI) が正式に一般提供される発表がありました。
Slack との連携や Codex SDK、管理コンソール機能なども強化された形です。
新APIモデルの公開
DevDay 2025では、新しいモデルもAPIとして発表されました。
具体的には、
- GPT-5 Pro:より高性能な推論モデル
- Sora2:映像生成モデル(動画生成を強化)
- GPT Realtime Mini:音声モデルで、低遅延・軽量化を目指したモデル
- gpt-image-1-mini:小型の画像生成モデル(軽めのモデル)
これらのモデルは、それぞれ得意分野(音声・映像・画像・推論)で力を発揮するものとして設計されており、ChatGPTの適用領域をさらに広げる役割を担います。
まとめ

ChatGPTは、わずか3年で8億人が利用する世界的なAIプラットフォームへと成長しました。
その背景には、使いやすさの向上と開発者コミュニティの拡大があります。2025年2月には4億人だった週間ユーザーが、10月には8億人に倍増。さらに、開発者数も400万人に達し、ChatGPTを基盤にしたアプリやAIエージェントの開発が世界中で加速しています。
今回の「OpenAI DevDay 2025」では、「Apps Inside ChatGPT」や「AgentKit」など、AIを使うだけでなく作る時代を象徴する新機能が発表されました。
ChatGPTは単なる会話AIから、社会やビジネスの中心を担う生活インフラへ進化しています。
ChatGPTが私たちの日常をどのように変えていくのか――今こそ、最新の動きを理解しておくことが、次のチャンスを掴む第一歩です。
最後に、ChatGPTのユーザー数が8億人突破の重要なポイントをまとめます。
ChatGPTのユーザー数が8億人突破の重要なポイント
- ChatGPTの週間ユーザー数8億人突破: 2025年2月の4億人から、わずか8か月で倍増。世界的にAI利用が日常化。
- 開発者数が400万人に到達: ChatGPT APIやAIエージェント開発が活発化し、開発者エコシステムが拡大。
- APIで毎分60億トークン処理: 教育・ビジネス・研究など多様な分野でChatGPTが利用されている。
- OpenAI DevDay 2025で新機能発表: 「Apps Inside ChatGPT」「AgentKit」「Sora2」「GPT-5 Pro」などを公開。
- AIが生活インフラへ進化: ChatGPTが特別なツールから、日常に欠かせないプラットフォームへ。
AI時代の主役は、情報を先に掴んだ人です。
いまこそ、ChatGPTの進化を理解し、自分の未来に活かしていきましょう。
これまでに紹介したChatGPT 新機能の一覧
ChatGPTは日々進化しており、新機能が頻繁に追加されています。
これらの新機能は、ユーザーの使いやすさを向上させるため、またより多様な用途でChatGPTを活用できるように設計されています。
これまでに紹介した新機能は、定期的に更新される「ChatGPT 新機能の一覧(カテゴリページ)」にて詳しく解説しています。
新機能を効果的に活用することで、ChatGPTの可能性をさらに広げることができます。
新機能のアップデート情報は、当ブログで随時お知らせしていますので、最新の情報をチェックして、ChatGPTの魅力を最大限に活用しましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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